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「EOS Kiss」の名前は海外では通用しない!?
※2021/9/3 : 情報を追加しました。
いきなりもの凄いタイトルで来ましたが、これ、本当の話なので😅
キヤノンのEOSシリーズはプロフェッショナル機からエントリー機まで幅広く取り扱っていますが、「EOS」ブランドであっても海外では別の名前が使われていると言う事なのです。
なぜそうなのか、早速見ていきましょう!
EOSシリーズの名称
EOSシリーズはプロフェッショナル機からエントリー機まで幅広いジャンルに分けられていますが、それぞれを分けるとこうなります。
一眼レフ(プロフェッショナル機)
・EOS-1D Xシリーズ(EOS-1D X Mark IIIなど)
一眼レフ(ハイアマチュア{上級}機)
・EOS 5Dシリーズ(EOS 5D Mark IV、EOS 5Ds Rなど)
一眼レフ(ミドルクラス{中級}機)
・EOS 6Dシリーズ(EOS 6D Mark II)
・EOS2桁Dシリーズ(EOS 90D)
一眼レフ(エントリークラス{初級・入門}機)
・EOS Kissシリーズ(EOS Kiss X10iなど)
・EOS4桁Dシリーズ(EOS 9000D)
ミラーレス(ハイアマチュア{上級}機)
・EOS Rシリーズ(EOS R5など)
ミラーレス(ミドルクラス{中級}機)
・EOS RP
ミラーレス(エントリークラス{初級・入門}機)
・EOS M6 Mark II
・EOS Kiss Mシリーズ(EOS Kiss M2など)
・EOS M200
海外で名称が異なる機種
前述した名称のうち、海外で異なる名称を使用しているのはエントリークラスの機種のみになり、基本的に中級以上の機種はそのままの名前で利用されるパターンが多いです。
(エントリークラスでもM6 Mark IIとM200は異なる名称を用いていない)
まず紹介する機種はこちらです。
EOS Kiss X9。
既に発売及び生産は完了している機種で、エントリークラスの一眼レフ機。
さて、海外ではどう言う名称になるのでしょうか?
「EOS Rebel SL2」「EOS 200D」になるのです。
海外では「Kiss」と言う名前は用いられておらず、原則「Rebel(レベル)」または「3桁ないし4桁D」に変わります。
「Rebel」は、アメリカにてEOSのエントリー一眼レフ機を販売する時に用いられる名前ですが、この名前は1990年に発売された「EOS REBEL(日本名:EOS1000 QD)」から用いられており、約31年もの間長く使われている名称となります。
日本にて発売されたEOS Kissの初号機は1993年で、この時の名前は「EOS REBEL XS」でした。
2003年からはデジタル一眼レフとなった「EOS Digital Rebel(日本名:EOS Kiss Digital)」が登場した以降も「Rebel」の名前は使われております。
「EOS Kiss X3」以降からのRebelシリーズは「EOS Rebel T(数字)i」の表記に変わっています。
(例:EOS Kiss X7i → EOS Rebel T5i)
また、「EOS Kiss X70」の様な低価格モデルは「EOS Rebel T(数字)」の表記となります。
(例:EOS Kiss X70 → EOS Rebel T5)
軽量タイプのボディに関しては「EOS Rebel SL(数字)」の表記に変わります。
(例:EOS Kiss X7 → EOS Rebel SL1)
同じ「Rebel」シリーズでも例外があり、日本名では「Kiss」の付かなかった「EOS 8000D」については「EOS Rebel T6s」と言う名前になっています。
一方、ヨーロッパなど他の国では「EOS 3桁ないし4桁D」となり、中・上級機と同じような表記となっています。数字の桁が小さければランクが上、大きければランクが下という扱いなのでしょう。
(EOS 8000Dの場合は「EOS 760D」と言う名前で販売。)
なお、EOS Kiss X70について、韓国では「EOS Hi」の名称が使われていました。
続いて紹介する機種はこちら。
EOS 9000D。
エントリークラスの一眼レフ機ですが、中級機とほぼ同等の操作性を持ちます。さて、海外ではどう言う名称になるのでしょうか?
「EOS 77D」になるのです。
先ほどの「Kiss」シリーズでは、海外名が「Rebel」「3桁ないし4桁D」でしたが、この機種のみ異例な付け方でした。
当機種が登場する1年前にミドルクラスの「EOS 80D」が登場しており、それよりも若干ランクを低くし「77D」と付けたのでしょうか。
最後はこちら。
EOS Kiss M2。
EOS Kiss Mのマイナーチェンジ版となるミラーレス一眼です。さて、海外ではどう言う名称になるのでしょうか?
「EOS M50 Mark II」になります。
ミラーレス機は「Kiss」と付いても、EOS Mシリーズの1つに当たる機種となるため、海外では「EOS M50 Mark II」と言う名称が使われています。
ベースとなる「EOS M5」が2016年に発売されたため、そのランクを低くして2018年に発売したのが「EOS M50(日本名:EOS Kiss M)」になります。
一眼レフ機の名称付与ルールが適用されていれば、アメリカでは「EOS Rebel M2」か「EOS Rebel M Mark II」になっていたのでしょうね。
最後に
今回は「「EOS Kiss」の名前は海外では通用しない!?」と言う事でお届けしてきました。
つまり、海外では「Kiss」と言う名前は一切使われていないと言う事がわかりましたよね。詳しい理由は定かではないのでここで発言するのは控えさせていただきます。
キヤノンはEOSに限らず、コンパクトデジタルカメラの「IXY」シリーズでも海外では名称が変わるようなので、宜しければご自身で調べてみてください。「CANON CAMERA MUSEUM」と言うサイトに海外の名称などが掲載されていますので、是非ご参考まで。
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