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VLOG対応ミラーレス機「LUMIX G100」

下記記事でもお伝えしましたが、新しいカメラを入れてみました。


パナソニックの「LUMIX G100」
2020年8月20日にLUMIXシリーズ初のVLOGミラーレス機として登場した機種です。


G100購入の経緯

そもそもはGoPro HERO10をVLOG用として導入したのですが、日記でもお伝えした通りオートフォーカスを持ち合わせておらず、モノ紹介がしづらかったんですね。
モノ紹介でも出来るような動画機があれば・・・と思い、探して辿り着いたのがこのG100でした。LUMIXの動画機ですとGH6のようなGHシリーズが有名ですが、一眼レフ並みの重さがあるので流石にきついと思った事と、値段が20万越えするものがあるので購入を辞退。その点、G100であれば値段も丁度良く、据え置きの動画であれば難なくこなせそうな感じがしたので購入に至りました。

トライポッドグリップが入っているキットを購入

今回はいつもの通りマップカメラで状態の良い中古機を購入。ソニー製のカメラで使ってきたレンズやアクセサリーを売却した上での購入です。


G100ってどんな感じのカメラ?

LUMIX G100はミラーレス機ではありますが、コンパクトな感じ。

こう見てもコンデジではない

VLOGを主体としたミラーレス機なので、トライポッドグリップとの組み合わせを考えこの様なコンパクトに収まった感じになったのでしょう。
同じくコンパクトな機種では「ストリートフォト一眼」を銘打っているレンジファインダースタイルのGXシリーズがあります。今回のG100はまさにその機種をベースに作られた機材と言えますね。

GXシリーズと異なる点としては、電子ビューファインダーがボディ端側の配置ではなく中央に配置されていること。上級機のG9 PROや中級機のG99も中央に電子ビューファインダーを配置しているので、それに合わせたと思われます。また、GシリーズやGXシリーズに必ず付いてくる「ボディ内手ブレ補正」がこの機種にはありません。
これはボディ内手ブレ補正を付けてしまうと、自動車運転の時の遠心力を含めた重力や音楽ライブ時の重低音などで動画撮影時に変な動きをしてしまうからだとか。動画撮影時の配慮がなされているカメラと言っても良いでしょう。ちなみにLUMIXの現行販売分でボディ内手ブレ補正が無い機種は、GH5S・BGH1、そしてこのG100のみです。

私自身としてはLUMIX G99以来のマイクロフォーサーズ機でしたが、久々に「あのレンズ」を見て興奮してしまいました。

付属レンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」

LUMIXの小型コンパクトサイズの機材ですとキットレンズとして必ず付いてくる12-32mmの標準ズームレンズ。一般的な標準ズームレンズは鏡筒が長くなっているもの多い中、こちらの12-32mmは一口パンケーキサイズ。

取り付けるとこんな感じに。コンパクトにまとまっていますね。
鏡枠沈胴式を採用しているので、使用する時はレンズを12mmのところに合わせる必要があります。

レンズ取り付け
レンズ広角端側

殆どのVLOG対応カメラはレンズが電動ズームである場合が多いですが、こちらは手動ズームとなっています。
(手動ズームはG100の他にニコンZ 30が該当)


G100での撮影分

ここからはG100での撮影分を。

静止画

Panasonic LUMIX G100 + LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
SS:1/320 絞り値:F10 ISO感度:200
焦点距離:14mm{35mm判換算:28mm相当}
Panasonic LUMIX G100 + LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
SS:1/320 絞り値:F7.1 ISO感度:200
焦点距離:13mm{35mm判換算:26mm相当}
Panasonic LUMIX G100 + LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
SS:1/25 絞り値:F3.5 ISO感度:3200
焦点距離:12mm{35mm判換算:24mm相当}
Panasonic LUMIX G100 + LUMIX G VARIO 35-100mm F4.0-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
SS:1/400 絞り値:F6.3 ISO感度:200
焦点距離:91mm{35mm判換算:182mm相当}

実際に撮影してみると、コンパクトなボディの割に意外と本格的な撮影が出来ると言う事。レンズが一体型となっているコンパクトデジタルカメラと異なり、レンズ交換式であるのが大きな点と言えるだろう。マイクロフォーサーズ対応のレンズであればどのタイプでも利用出来るが、ボディ内手ブレ補正を搭載していないので可能であれば手ブレ補正のあるレンズが好ましい。

動きものに関してはパナソニック独自の「空間認識AF」の搭載でしっかりとピントを合わせてくれる。ただし、連写能力はGXシリーズよりも劣ってしまうので、連写撮影はおすすめ出来ないと言っても良いだろう。
(連写にこだわるのならLUMIX G9 PROやOMDSのOM-1などの機種をおすすめする)

夜間撮影は意外と得意と言える。これはイメージセンサーの「ローパスフィルター」が無い事が大きな点である。一般的にローパスフィルターが無いとモアレ現象や偽色が多くなると言った欠点を抱えるが、LUMIX G100を含めた現行モデルにおけるローパスフィルターレスのミラーレス機は、この点を殆どクリア出来ている。

動画

動画は色の出方を見ても殆ど問題はないが、手ブレ補正はやや難があると思って良いだろう。
動画においては電子手ブレ補正が使用可能となるが、上下左右ともにクロップがかかるので気になる方は広角レンズを購入した方が良いだろう。電子手ブレ補正はそこまで弱いとは思えないが、歩く時の振動が動画内でもろに出て来てしまった。ヌルヌルした感じの動画をお望みの方はジンバル購入を勧めたい。
今回は取り付けたレンズとしてキットレンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」を用いたのでこのような結果となっている。

↓「POWER O.I.S.」レンズの結果はこちらから。

音声に関してはナレーションモードを利用。ピンマイクなしでもここまで聞き取れてしまう事には驚いた。ソニーのZV-1でも特定方向に指向性を持たせるマイクを使用していたが、前方向や後ろ方向だけにするなどと言った機能は持ち合わせていない。この点だけ見るとG100が上手と言える。


G100の欠点

G100も全てが良いと言う訳ではなく、欠点も抱えています。その多くは動画撮影機能にあるそうで。

まず、連続撮影時間は4Kで10分、フルHD・60pで20分、フルHD・30pで30分の制限が生じるため、長時間の動画撮影には向いていません
長時間撮影するのであれば撮影時間無制限のLUMIX S1HやLUMIX GHシリーズをすすめますが、長時間撮影を必要としないVLOGについてはシーンごとにいくつもの動画を繋ぎ合わせて1つの動画にしている事が多いので、これでも十分なのではないでしょうか。
次に、バッテリーの容量が少ない点であり、動画でもあまり長く撮影が出来ません。動画メインであればバッテリーを複数用意しましょう。


最後に

今回は「VLOG対応ミラーレス機「LUMIX G100」」をご紹介しました。
ソニーのVLOGCAMに対抗して導入したミラーレス機ですが、手ブレ補正などを含めいくつか問題点も抱えている機種でもありました。今後の動き次第では新しい機能がこのカメラに取り入れられていくのではないでしょうか。

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。


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