「アイスクリーム課題」が理解できなかった
アイスクリーム課題とは
ジョンとメアリーは公園にいる。公園にはアイスクリーム屋さんの車も来ていた。メアリーはアイスクリームを買いたかったがお金を持ってきていなかった。アイスクリーム屋さんは午後も同じ公園にいるというので、メアリーはお金を取りに戻った。しばらくしてアイスクリーム屋さんは教会に行くとジョンに伝え、去っていった。その途中、メアリーの家の前を通ったアイスクリーム屋さんは、メアリーに教会に行くことを伝えた。しばらくして自宅に戻ったジョンは、宿題のことで聞きたいことがあり、メアリーの家に行ったが、メアリーはすでにアイスクリームを買いに出かけていた。ジョンはメアリーを追いかけて行った。
上記の場面を被験者に示し、「ジョンはメアリーがどこに行ったと思っているか」という質問をする。
正解は「公園」。小学校低学年で正答できるようになるらしい。アスペルガー者は、ジョンの立場に立てないため「教会」と答える。
できごと
自信満々に「教会」と答えた。
その時の理解と行動
メアリーはアイスクリーム屋が教会に行くことを知らされているし、実際に教会に行っている。ジョンもアイスクリーム屋が教会に向かったことは知っている。だから、ジョンは「メアリーがアイスクリーム屋は教会にいることを知っている」と思うに違いない。
どのような結果になったか
解答を聞いてもしばらく理解できなかった。それどころか、回答が間違えていると思った。普段からこんな基本的なことも分からず、しかも自分の考えが正しいという態度で他者と議論していたのかと思うと、愕然とした。話が噛み合わなかったり相手を不快にさせたりするのも当然のことと思った。
どうすればよかったか
「人がどう感じるか・考えるか」ということを正しく認識できないので、正しく認識できる人に助けてもらう。
どうして欲しかったか
正しく認識できないということを認識してもらい、助けて欲しい。
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