サッカーで興奮した雨の日

昨日は、一日中雨降りだった。私は、カッパと着替えを持ち、朝9時20分にアパートを出て、約1時間40分かけて電車で試合会場の大学に向かった。昨日は、次男の大学サッカーの公式戦だった。

息子の大学は、昨年はリーグ戦残念ながら、1度も勝ちなし。でも、前節で見事に価値ある1勝を挙げてくれた。しかも、勝ち越し点は、後半アディショナルタイムだった。この展開は、流石にこちらも予想できなかったので、本当に興奮した。
もちろん、息子たちのチームの底力を信じていなかったという訳ではなかったが、1週間経っても未だにあの興奮が忘れられないというのなら、やっぱり信じていなかったんじゃない?・・・と、考えたりもして、この1週間何か哲学的な自分の思考に気づき、はっとした程だった。

ともかく、それを確かめることも出来る昨日の試合は、私にとっては、それだけでもう興奮に値するものだった。相手がどこのチームだろうが、天気がどうだろうが本当は関係なく、ただ自分たちの今の力を出せばいいのだし、勝ちたいと思って最後まで諦めない姿をまた見られれば嬉しいと、私も自分の本心に向き合いながら電車に揺られていた。

試合会場では、保護者同士が会うと前節の試合の話しに直ぐになった。それはそうだ。何しろ公式戦の1年以上ぶりの1勝だったんだから。しばらく他の保護者もお互いに話したいんだろう。
カッパを着ながら、親達は、もう今日の試合を予想して興奮気味だった。

昨日の試合も、また前半から予想していない展開だった。格上の相手チームに立ち上がりからボールを持たれしばらく押されるものの、何とかしのぐと、その後のコーナーキックで見事に1点先制した!
「やった~!」選手も保護者も歓声をあげた。その後、1失点し、前半は終えた。

後半も、相手チームの厳しい攻めに耐える時間が続いた。2失点し、相手チームのディフェンスがボールを最終ラインで廻し始めると、前線の選手もそれを追えなくなってきていた。疲れているな。それでも雨の中、選手達は顔を何度も拭って目を見開いてボールを追った。やっぱり、まだ、諦めていないんだ。嬉しい!
やっとボール保持し、パス。仲間の思い切りのいいミドルキックは、ゴールポストに当たって弾かれた。

その後、選手交代のタイミングだ。
フレッシュな選手の相手ディフェンスへのプレスから、こちらにボールが来てパスが繋がった。そして、コーナーキックが獲得できた。
よし、チャンス!落ち着いて!
仲間のミドルキックがゴール隅に入って、1点返した。おー!凄い!

さあ、ここから!
私は、前節みたいなアディショナルタイムの得点の期待を勝手にして、興奮の準備をした。きっとやってくれる。
不思議な感覚で、負ける気はしなかった。
なのに、長いホイッスルが聞こえてきた。終わっちゃったー。
今日は、負けたんだ。1点差だった。

でも、やっぱり最後のホイッスルまで諦めていなかったって、分かって、私は、本当に嬉しかった。これが観たかった。

次男のサッカーは、小さい頃からずっと見てきたけど、今が一番楽しい。自分がこんなにもサッカー好きとは知らなかった位に。

でも、ほんの少し前には、WBCを観て、長男とペッパーミルをやっては喜んでいたんだけどね。

とにかく、スポーツは素晴らしいものだと改めて思った。

雨の中の日なのに、本当に温かい気持ちになれた。ありがとう。

ラッキーなA&Y

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