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【舞台感想】『カリスマ de ステージ ~おかえり!カリスマハウス~』7月6日ソワレ

マチネを取ったと思ったら、ソワレでした!
チクショー!!!!!!!(コウメ太夫)

2024年6月26日~7月7日に品川プリンスホテル・ステラボールにて上演された『カリスマ de ステージ ~おかえり!カリスマハウス~』を現地で観劇してきました。
すっとこどっこいな自責点からのスタートですがはりきって感想していきたいと思います。


【これまでのあらすじ】
鼻血による出血多量でコラボカフェをキャンセルせざるを得なかった江戸川は、自室の一角にテラくんを祀ることで血液検査をパスし、祈り通じて鼻も持ち直した。
ところが観劇前日、マチネ公演のチケットを買ったつもりがソワレ公演を買っていたことに気づく。昨年のカフェクロストークに続き二回目の購入ミスである。突然の発覚にしばし呆然とするも優しい方の援助によりおおよその帰宅時間を割り出した江戸川は、修正スケジュールの提出により夜公演の参加を許可され、無事に参戦できることになった。
さてそんな粗忽者に手を焼くのは今に始まったことじゃなく、特にカリスマハウスともなればただの避難訓練も一大騒ぎになるのでございます。(ここで羽織を脱ぐ)


書き留めろ。記憶の賞味期限は短い。
※必死に書き留めたので順不同です。あとで並べ替えます

・外は雷もゴロゴロのすんごい大雨。『気圧』の入りでいおりがそんな嵐のなかここまでやってきた我々をねぎらってくれた。

・天彦もはちゃめちゃつらそうだった。会場爆笑

・みんなが天彦のベッドでやいのやいのするなか遠巻きに見守るふみや。指示役のふみや。その間にドーナツ食べるふみや。ドーナツの穴をフルタマンみたいにして天彦を覗くふみや。

・『滅私!』で「あっドーナツある」からのはたかれて綺麗な前転を決めるふみや。テンポよすぎ。間髪入れず立ち上がってなにごともなかったかのように無表情のふみや。

・『滅私!』終わって「あっトイレトイレ」とおおせが入っていった扉に天彦が入っていく。

・どこかの話の引きでみんなが部屋に戻って捌けていくなか天彦の部屋にナチュラルに連れ込まれるおおせ

・避難訓練でなぜか首吊りをしようとロープを天井から垂らすおおせ、それをすかさずゲットしておおせを追いかける天彦、大声を上げて逃げ回るおおせ

・たぶんゲストコーナーで向かって左隣の天彦になぐさめられてなぐさめのあまりハグされるおおせ 同じくなぐさめつつウケと心配とのいおり(向かって右隣)なんだろう確変入ってるのかな

・ゲストコーナーで二回目の早口言葉終了後になぜか二人でソファに座るそぶりをみせるおおせといおり、結局座らなかったけど「座る?座る?」目配せしててかわいかった。一回目の早口言葉で真ん中あたりに二人隣り合ってて二人で噛み、そこらへんからなんとなくこのシーンではニコイチになってた

・ゲストコーナー終わりごろの「じゃあそろそろおいとましますね」的なくだりのときにいちばんゲストに近いところでその二人がペコペコしててお見送りコンビかなと思った お見送り芸人

・理解に甘い理解。噛んじゃった山中さんにオーケーを出す理解。「理解は素晴らしい人間なので」それ演繹なんだ

・セクシーワード対決はいおりと理解。先攻の理解お兄さんは「ゲリラ豪雨」「靴下」「びしょびしょ」いおりは若干考えた後「ウインナー」「(なんだっけ)」「ジューシー」。
いおり「僕もゲリラ豪雨って言おうと思ってて……」
いおりの勝利

・デスファイトギャンブルはいおりの勝利。いおりがチョキ、おおせがパー

・ホソケンさんの生「ぜってー言わねえ!」に会場は拍手喝采

・祭りの曲たのしすぎて禿げました 真っ当に!真っ当に!

・ペンライトを掲げて合わせる七人 七銃士

・プレゼントの武器を紹介するさるちゃん、「催涙スプレー忘れてきたわ!」と超爽やかな笑顔で部屋まで走って帰る その後天彦が「催涙スプレーでも探しに行きましょうか!」とか言いながら捌けていったのでたぶん見つからなかった

・この催涙スプレーって『気圧』でお兄さんが噴射してた消毒液?

・フライング方丈記

・天彦になんかされるたびにいおりがスンとした顔になるのが良すぎる。自分の歯磨き粉を全身に塗られてたときの顔とか

・萌えるゴミ

・柱を破壊して出てくるいおり(いおりくん柱破壊しないで)

・デスファイトギャンブルをどうしてもやりたかった人が制作陣にいると思うと元気出てきた

・さるちゃんの膝丸出しで笑っちゃった もう一回縫ってるんだろうなというダメージ加工がみられて開始五秒で笑っちゃった

・明かりがついた瞬間、いた。びっくりしすぎてなんかもう目が出た

・ホソケンさんとさるちゃんが両方喋ってると頭がバグる。二人いる

・ホソケンさん特有のキャハハ笑い声が聞けてよかった

・二回目の早口言葉を始めるときにさるちゃんがカンペを投げ捨てて、慌てて拾いに行ったいおり「あっこれもういらないやつだ」

・テラくんの着替え待ちクリスマス。クリスマスパーティーの前段階だったはずなんだけどなにやってたんだっけ……セクシーワードバトルじゃなくて(なぜならそのシーンにはおおせがいたはずだから)……お着替え待たされたみなさんの圧を感じて「さすがにごめえん……」するテラくん

・たぶんセクシーワードバトルのとき、終始しゃがんでいたおおせが袖に口をうずめてふふふくすくすと笑っていた

・セクシーワードバトルで負けてしまったお兄さんに「理解お兄さんも素敵でした」とフォローするおおせ、照れるお兄さん

・ラブジェンガを端から取るおおせ、お題は「隣の人と赤ちゃん言葉で喋る」
隣の天彦「僕のことでちゅねえ〜!!!!!」

・天彦が終始セクシーだった。踊りのキレもなんかこうキレてるかつ艶やかなくねらせかたをしていて、視界に入れたが最後視線を持っていかれる。

・ポールダンスすごすぎる ポールダンス公演を観に来ているかのようだった 身体でポールを舐めるような動き(ポールダンスでよくあるやつ)やってくれたし 技多いし。本当にあれ腕の力だけで止まってる! りょうせいさん細身なのにあれできるのフィジカルばけもんですね! テンポよく技を決めたと思ったらポールを降りたので終わりかと思えば、息をふっとついて助走からの大技!!! やっぱりポールダンスの公演を観に来たのでは???

・「テラ(超要約)」←back numberくらい要約するじゃん

・「ずっとみなさんの奴隷でいられますように」うん確かにひねりがないよバレバレだよ

・ところでいおりと願い事で思い出されるのはやはり初詣での「僕の願いは――」なんですが七夕ではちゃんとお願い事をするみたいですね。初詣は外側に向けて明文化することがないのに対し七夕は文字にして飾りますからねえ! バレバレの願い事をしますよねえ! ははは!

・たぶん制作陣にデス会議がすごく好きな人がいる。ステオリ七夕はたぶんBHアンソロジーに載ってたし(載ってませんよ!)

・というかそう、あの家のシリアスを担う第一人者としてのデスコンビという存在を見抜いてる人がいて、演劇の面白い側面の一つであるシリアスを「デス会議を使えばそれまでどんなにコメディに傾倒していても齟齬なくいい感じに発生させられる」とわかっている人がいる。他のみんながシリアスを担うときは往々にしてそれ以外の雰囲気もシリアスになってるときで、逆に言えばそんな素振り微塵もないところから行けるのがあの二人で、そこを絡ませることでさらに強く引き込めるというか。喜劇という性質上他のところにシリアスを回しにくいからおおせの成長を通してハウス全体へと目を向けさせるあの感じね。それなんてファーストシーズンの作劇方針。

・みんなのチャリがそれぞれ個性的。バイクみたいなミラーがついててかつ正面に無理くり手鏡がつけられているだいぶ怖いテラくんカスタム。ハンドルの位置がちょっと高くなってるしたびたび手首を廻しててその位置にアクセルがある疑惑のさるちゃんカスタム。サイクリングに行くと聞いたからせっかくならと張り切って手に入れたんじゃないかなのお兄さんロードバイク。ハンドルがまっすぐでカフェの前とかにインテリアでありそうなおおせのナチュラルチャリ。あとは確認しきれなかった

・ケツを見せてくれる天彦、爆走の天彦

・地球儀は「アース」つまり「ケーツ」の天彦

・スポットが当たらない間におおせにハンドルの持ち方を教えている天彦

・神がかり的な視線誘導でチャリが片付けられていくのをわたしは見逃さなかった

・「この中に入って写真とか撮るやつ」でパチリしたあとかりちゅまが発生する セリフがないときも「ンバー!!!!!」みたいな感じで荒ぶるちゅまテラくん

・「どよだんごをちゅくります」本物?

・浮遊天彦

・操演って全部演者さんがやってたの!? すご杉田玄白やばーヘルアナトミア。てっきりNHKみたいに専用の人がやっててその間に着替えとか準備とかしてるのかと。忙しいよすごいよお

・テラくんのお着替えすごくない? 毎度毎度すごいよ本当に

・ホソケンさん「俺のラジオにお便りなんてぜってー……ちょうだい送って!」
さるちゃん「ぜってー送らねえ」

・ゲストお見送りのときずっと舞台の端でそっぽ向いてたさるちゃんが扉が閉まる瞬間になってダダダッと駆け寄ってきて(もう扉は閉まる)「だってあいつ挑発してた、こんなふうに」と言っていた。本心かどうかは不明

・伊藤のクソガキ度がすごい いつも言葉の中に空気の重たさがあるのにかるーいセリフのときはとってもかるーい ケーキもうないわするところとか大好き 年相応のガキンチョ風味の高校生とか大学生の味わい

・いおり常にかわいい ステいおりという生命体がいる 原作のいおりは怖さがあるのにステいおりはやはりその狂気をかわいさが凌駕している 狂気的ではある なんかその狂気をそのまま受け入れちゃえるだけで……

・「すっげー眠いおやすみ!!!」のさるちゃんの愛しさ。セリフがかわいいよ「すっげー眠い」って

・「クールすぎて惚れるぜ!」が原作とまた雰囲気がちょっと違ってよかった。なんかこう、テラくんがいいねを押してくれた感じ。そしてさるちゃんとテラくんのなんかよくわからんけど仲良し感。よかったねえ

・無表情爆速チャリこぎのふみや

・あのあと全員病院送りだったんだ……という新鮮な笑いがわたしを襲う!

・エンヤッサー!!!!! めちゃめちゃ声出した!!!!! 恥じらっちゃって叫べなかったあの日のトリケラトプスの分までも――――

・本日は山中さんとホソケンさんがいらっしゃったわけですが、わたしはあの日行けなかったセカンドシーズンはじまるよスペシャル公開収録をここで取り戻したということにはなりませんか? (※ミクサで行われた伝説のキャパ100人イベント。実は当選していたものの諸事情で行けず、涙をのんだし全方位に土下座した)

・秩序秩序三秩序合わせて秩序秩序六秩序って最後無秩序になっちゃうじゃないスか!

・「チャレンジは両方とも失敗ということで」
さるちゃん「ンッでだよ言えてたじゃねえか」→猿は完璧だったんだけどね……の流れウケる このセリフで本当に言えてたことがあるんかい

・ゲストコーナーのルール説明で「七人全員が言えたら成功ということで」あたりのときにおおせが「え七人 自分も……!? そんなあッ」的に表情でショックを受けていた おおせはたびたびこんな感じでショックしてて面白かった(早口言葉のときも隣の人が完璧だったとき「ああっ言えちゃってるっ次自分じゃん」みたいに表情がこわばっていた)

・会場の盛り上がりすごかったな。一体感。手拍子大音量、コールも大音声、天彦に向けられるヒュウ〜、笑い声。この空間に定期的に行きたいな。年パスっておいくら万円ですか?

・新札に変わるタイミングの公演、狙ってたでしょ絶対! 狙ってなかったとしても狙ってたことにする。柴三郎先生……。いやあそこで詐欺のくだりを入れるからには確実に新札に当ててきてたよ!
お兄さんが舞台上で新札を出してくると聞いてからわたしの頭の中には白鳥の首フラスコの首部分を握って白鳥部分で殴ってくるお兄さんが居座っていたので本物を見られて助かりました

・よく考えたら七夕の「記念日がわからない」のくだりもサラダ記念日にかけてるじゃん。そういえばサラダ記念日っていつだっけ? 七月頭だったはずだけど。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

俵万智「サラダ記念日」より

今日じゃん!!!!!!!!!!!!!!

・お金持って逃げたふみやが結局おおせのところに「仕事だから」と言って来るのほんとうにこう 方便と本心と部屋とYシャツと私

・どこのシーンだったか忘れたんですけどわたしつゆぐちさんと目が合ったんです。しゃがんでいるおおせと目が合った気がするんですけどよく思い出すとわたしの席からはしゃがんでいるおおせは見えないはずなのでおかしいですねこの記憶は。おそらく椅子の上にいたか、立っていたんでしょうね。とにかく目があったわけです。で、当日わたしは青い服を着て前から3列目にいたわけです。舞台の照明もバリバリ届いているので見るからにおおせ推しと見えたでしょうね。ジッ……と見つめられていたわけです。怖かったですね。なにが怖いってあっちから自分が見えているということが。一瞬手を振ってくれるとかそういうファンサは一過性なので耐えられますが、見つめられたら困りますね。過ぎ去らないんですからね。おおこわ。わたしは本質的にひどくシャイでありますからはちゃめちゃに動揺しまして、漫画みたいにツーィと目をそらしてしまいまして……。でもそれで終わりでは失礼だと思い直して勇気振り絞りもう一度そっちを見ました。見つめられていました。どうせぇっちゅうねん!!! ワシゃ肝心なときに固まってしまう人間なんじゃ!!! ええ、こころなしか怪訝そうに目を細めていました。「え。まさかこのクソ吉を推していらっしゃいます?正気ですか?あなたの目は節穴なんですか?あなたの目の前にいるのはクソ吉ですよ?いいや見間違いだ絶対そう。ほらだって現に……ええ?物好きな人ですね……」と聞こえるようでした。結局それだけでなにも返せずシーンが進行してしまったのですが「そうですあなたのことです」くらいは返せたらよかったなあ……! いや自分にじゃない可能性も十分あったから……いやでも多分自分なんじゃなかろうか……この場を借りて申し上げます。あなたのことです。

・カリスマックスチケットの破片を食べるさるちゃん

・お兄さんが嬉しそうだとわたしも嬉しい 「理解、カリスマックスチケットゲット!」で本日の流れを察し、わたくしは死にました。

・今回ね、ブレイクがランダムでしたけれどもわたくしはなにが来ても正気を保てる自信がなくてですね。後ろのほうの公演だったので既に二回目をやった人は除いて、自分の回に来るのは一体誰なのかを予想していたんですよ。せめてもの防御姿勢を取るためにね。残りは天彦とお兄さんと伊藤だということがわかっていて、おそらく伊藤は明日の大千秋楽でしょうから、実質二択なわけですね。はっはっは! 二択ですよ。それなら防御姿勢も簡単でしょう。どっちかに注力しておけばいいくらいですからね。そしてこういう場合、なんとなく天彦の気配がしますからね、わたくし突然のセクシーには耐えられないたちですし、天彦に防御値全ベットしたわけです。

・そうしたらわたくしが今いちばん直視しちゃいけない人だったわけですね。お兄さん! わたくしもうスッカンピンであります。お兄さん!!! あのう……わたくしはお兄さんのことをほんまもんの人類のリーダーだと信じて疑わない人間なので、もうおわかりだと思います、今からここが神の顕現、新たなる預言者の誕生、端緒……

・お兄さんの曲うろ覚えすぎてホントかどうか定かじゃないですが確か「最初に生まれた秩序」みたいなこと言ってましたよね。あれすっごいですね。やっぱり聖書の引用じゃないですかヤダー。創世記の「混沌の中から生まれる光」のことじゃないですか。あれは秩序の光だって習ったもん、ここ進研ゼミでやったもん。お兄さんは世界で初めて生まれた光の意志を継ぎ、今にその光を絶やさぬように生きている。いや文面だけ取ればわたしの偏愛が含み込まれていて変な宗教みたいになっちゃってますけど純粋な部分では嘘はないので……お兄さん、お兄さんって最高だよ……これからもわたしの中に揺るがぬ光として生きていてください。いつまでも感謝しております。

・割とマジで言ってることが主の祈りと変わらん でも本質的には同じようなものなので許してください お兄さんに満ちる聖霊の息を見ているといえばその方の人にもおわかりいただけるかと……(その方でない人はお気になさらず)
※書き手はいちおうクリスチャンです。カトリック→プロテスタントですが反復横跳びしてます。

・ステお兄さんは常に元気だし抑揚もフレンドリーな感じと指示してる感じとのハイブリッド(によって不思議とウザい)になってるし変なポーズでピタと止まるしわりとノリがいいし最高人間なんですけれども、ステのブレイクお兄さんは完全にどこかの土地を支配していらっしゃる。まさに「闊歩」。

・ブレイクお兄さんが、いた。鞭持ってた。歌がはちゃめちゃにうまかった。高らかに歌っていた。え、ブレイクお兄さん歌うますぎる。どうしたんだよ。これまでのアホかわいいステお兄さんはどこへ行っちゃったんだよ。ブレイクお兄さん歌うますぎ、席近すぎてもはや本当に歌がうまかったのかすら定かではない(記憶が飛んでいる)。ステラボールの前の方の席は地底だって言った人誰? 秩序の支配者たるお兄さまを見上げることができるこの上なき席でありました。この世に感謝感謝御礼。たすけて〜!
※地底って聞いてたけど首痛くならなかったしだいぶ見えた! むしろ臨場感たっぷりで最高だった! 個人の感想です

・お兄さんに見惚れてバックダンサーズをよく見られなかったけど緩急あるダンスをしてたのは覚えてる。あと秩序なき者として成敗されてた。マカンコウサッポウみたいに吹っ飛んでた。

・お兄さんの腰のとこのあの……数珠についてる紐みたいなやつ、あの馬の尻尾みたいなやつ、あれがひらひらしてて最高だった。激しく動くとあれが舞い上がって腕とかにビターンジャラーンとなるのが「そこにいる」実感をさらに湧かせた

・カテコは二回!セリフなしでみんな挨拶して帰る。さるちゃんは相変わらず挨拶しない。親指下にしてBADして帰る(BADしてくれるだけありがてえ)。

・最後の全員曲二回目、もしかしてブレイクしたメンバーのパートだけ変わってる? とんでもないよ凝りようが。分岐どれだけ作ってるんだ。14公演ほぼほぼ別のことするってことじゃん。実質7作じゃん。そんでゲストコーナーは日替わりかつ二度とないし、じゃあ実質14作やってるじゃん。演者さんもスタッフの方々も忙しかったろうなあ大変だったろうなあ。お疲れ様です。自分だったら大混乱の末楽屋で死んでるかもしれないよ! すっげえよやり遂げたの! 誇りに思うよ!!!

・カテコの捌け方も個性あってかわいい。最後の最後までファンサしてくれるテラくん。ささっと扉の中に入るけどわりと最後まで中から覗いているおおせ。優雅に部屋に戻るブレイクお兄さま。部屋の前で立ち止まって、最後にクソガキのお辞儀(最初のステカテコでもやっていた)して帰るふみや。おさななは見てなかった……天彦はたぶん天彦すぎて記憶にはっきり残ってなかった……

・もしかして一階扉と二階扉って原作の間取りそのままなんじゃないか! 気づくのが遅い。中央に階段があるのもハウスの大階段みたいだ。はえー

・最後山中さんとホソケンさんも出てきてウワアー!!! となった。いてくださったんですね!!! どうでしたか生ブレイクは!


まとめ感想

・千秋楽近くの雰囲気を楽しむぞ〜と思っててこの日程で取ったんですけどこんなに楽しいものだとは……みなさんノリがいいし作品自体すごく盛り上がっておりました。ディズニーのショーパレかと思った。ディズニーだったら絶対行くたびに抽選機にチャレンジするし二階席に並んでる。BBBとミスティックリズムに並んでたあの頃を思い出した。このディズニーの記憶もだいぶ古いな。そのくらい本当に楽しかったしまた来たいと思えた。え、もう七日で千秋楽なんですか!? 一億年やりましょうよ。地球が滅びるまで。

・脱線話を広げて申しわけないけどミスティックリズムを思い出したのは開演前の劇場に薄く霧があったのもあるかも。ハンガーステージはいつも始まる前霧がかっていたから。で、心の底から動かされるあの体験も共通していて。今回はコンテクストありきの体験だったかもしれないけれど、こういう楽しさをこれからの人生もずっと味わっていきたいな。たまのディズニーのように。

・ハプニングでソワレに初参戦しましたが、マチネとはちょっと雰囲気違うところもあって楽しかったです。劇場を出たら夜なのもいい。余韻がずっと残る。

・天彦が常に天彦すぎてなにしても笑いが起こっていたのがよかった。こういうキャラクター本当に良い。いくつか観劇経験を積んだなかで、こういうキャラクターってほんと助かるんだなって肌で感じてきたから。ヴァニステのローランとハイカステージのクリス(同じ方が演じている)、文劇のむしゃさんとか。いやハイカだとヴィジャイのほうかも。本当にねえ、天彦見てると元気になりますよ。すごいですよ。しかも指の先まで天彦だったし。なんだったんだ。

・現実と虚構の境がさらにわからなくなるクオリティでもはや大混乱。原作のはちゃめちゃをカービィみたいに取り込んでものにしちゃってる。前作のステを観ているわたしはそのクオリティが鬼のように向上していてもはやなにを観ているのかわからなくなっていた。「いる」んだもん……。いや前作もいたはずなんだけど今回はもうなんか、理屈はよくわかんないんだけど元からここに存在していた感じというか……。なんだろう、なんなんだろうこの感じ。とにかくすごい。ホソケンさんも「俺たちいつもこの家の中にいるつもりでやってたんですけど、今日こうして外側の人間として招かれたとき、自分がどこにいるのかわからないんスよ……自分がなにとしてここにいるのかわかんない、だってこいつらは既に存在してて……」ってなってたし。本当にそれ。

・これってやっぱり原作が浮動的なのが影響してるのかな。ボイドラという原作はあれどガッチリ決まった筋はないし、シリアスに行きたいなら行けばいいし行かなくても成立する、かといってじゃあ設定が立っているかというのも必ずしもそうじゃなくて、二つ名にもあまり拘泥しすぎず、外骨格レベルの人間性がふわっと固まっていて、その中ではどんな物語を語ってもいい。これと決められたものはなにひとつないのに、見たらこれだって気持ちになる。この作品、なにか変……。全体的にゲシュタルト。ゲシュタルト文学っていう新ジャンルを作っていい?

・そうなんだよ、この作品はミクロを分析して得られることだけでは語れないというか、ゲシュタルト的な要素があるんだよ。それが存分に味わえる劇だった。怖いのは演者さんがた。おそらくセカンドシーズンを履修した結果得られたキャラクター情報から下ろしてくる人物を再構築して、こういう感じで! と出力してるんだけどそれが原作を完全になぞり書きしてるわけじゃなくてオリジナリティがあるのにまず間違いなく「それ」なんだよな。なんで? ある漢字を手書きしたのとフォントで打ったとのでは異なるはずなのに当たり前に同じ漢字として理解できるって感じだよ。漢字だけにね!(お兄さん!)

・その点やはり年相応の瑞々しさがある瞬間のふみやが最高だったな。

・演出も凝ってた。ミクサより広いからなのか使える設備も充実してて、でその充実した設備を使えるだけ使い倒すという。そう、空に吸われる方丈記のことです。

・天彦の部屋が回転扉になってるところとか、柱を破壊するいおりとか、モノに変化があるタイプの演出が多かった気がする。小道具もたくさん出てた。袖にチャリ七台も置けたってこと? すごいな。クリスマスツリーも大きな回転扉だったからこその感慨がある。回転できなければあのシーンの最初から幕かけて置いておいてたんだろうな、ツリー。でもそれだと大きさは出しにくかっただろうから、やはり回転扉は素晴らしかったなあ。

・チャージコールのときみんなで止まってなくちゃいけなかったの、大変だったよね!? あんなに肺活量すごそうなステージでなんども静止タイムがあるのだいぶおかしいって。そして観客のみなさまがたはこぞってそのタイミングでオペラグラスをかける。やめなはれ(笑)

・曲もすごかった。前列だったからかもしれないけど音の迫力がすごくて、心に響いてきた。手拍子ガンガン打ちました。最初の全体曲も、海へ行く歌も、七夕の歌も、エンヤッサーにデスファイトもずっと楽しい。セカンドシーズンの自由度とはっちゃけ具合ががっつり輸入されている。最高。人間なんだからはっちゃけなきゃ仕方ない! 楽しいね! という感情が爆発している。彼らの後ろにつらいこと苦しいことがあるのを知っているからこそ、弾けるような笑顔になれる。海の歌よすぎてまた聴きたいよ。

・ブレイクお兄さんがかっこよかった話はもう十分したんですけど、ところであれデスファイトのあとすぐブレイクでしたよね。エンヤッサーで出てましたよね。早着替えすぎる! デスファイト組がブレイクだったらデスファイトが先になるのかな。

・二時間ぶっ通しのとんでもない熱量。二時間ずっと、飽きないどころか熱を持ち続けた……夢だったんじゃないかなと今でも思います。ずっと楽しかった。ずっとハレの日だった。明日からまたケの日常に戻るけど、またいつでもおいで、と言ってもらえたような気がします。

・帰ってきたカリスマdeステージ、行って帰ってきたカリスマdeステージ、性懲りもなく帰ってきたカリスマdeステージ、もはや勝手に来たカリスマdeステージ、エトセトラ、待ってます。

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