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フランスの暦話-2016年7月

ア・トワ・マンからお送りしているカレンダーカードの思い出話。2016年の写真テーマはA table! = ごはんだよ!でした。7月のバカンス気分に合わせて、美食の街で出会った忘れられない味をご紹介。

2016年7月のA table!

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私の「夏が来れば思い出す」一品は、フランス南西部バスク地方にあるバイヨンヌの生ハム、Jambon de Bayonne=ジャンボン・ド・バイヨンヌです。

ワイン同様、バイヨンヌの生ハムと名乗るためにはIGPと言われる厳しい基準をクリアする必要があります。
使用する豚はアキテーヌ、ミディ・ピレネー、ポワトゥ・シャラント地域で生まれ育ったものであること。最初の熟成のために揉み込まれる塩は、バイヨンヌに流れる川、アドゥール川流域からとれる岩塩のみを使用すること。大西洋とピレネー山脈に囲まれたこの土地特有の土壌が、おいしい生ハムを育てているのですね。

切ったばかりの生ハムはしっとり、ふわっとした食感、優しいピンク色から想像した通り、塩味が程よく効いていて、いい脂と旨味が口の中で溶けていきます。付け合わせもこの地方特有の赤唐辛子、Piment d'Esperette=ピモン・デスペレットをつかったペースト、青唐辛子の酢漬け、Guindellas=ギンディージャで。

同じくバスク地方のイルレギーで作られている、キリッとした辛口の白ワインを金子は絶賛していました。フランスで最も山間部にある急斜面のぶどう畑で作られるワインは、ミネラル感のある味わい。

ワインまでそろえば、まさに太陽の下で味わうための最高のマリアージュ!と唸ること間違いなしです。(Yamada)

2016年7月にあった、おもしろそうなイベント

ツール・ド・フランス(フランス全土)
アヴィニヨン演劇祭(アヴィニヨン)
フランス革命記念日(フランス全土)
バイヨンヌ祭

*イベントは2016年の情報です。毎年同じ月に同じイベントがあるとは限りませんので、ご注意ください。最新のイベント情報については、各イベントホームページでご確認ください。

2021年の後追いばなし

7月14日はフランス革命記念日。日本でもパリ祭として知られていますね。

7月が近づくと、人々の話題は見事に「バカンスはどこに行くの? 」 ばかり。たまたまその年はバスク地方に行く予定だった私は、そう答えるとお店の人のテンションが格段に上がったのを覚えています。「とにかく美味しいのよ、何もかも。何もかもよ。」「本当に海がきれいよ。」「サン・セバスチャンは行かないの? 」バスク未経験の私に、とにかくバスクのすばらしさを伝えたい店員のお姉さん。話が止まりません。

その年のバカンスをバスクで過ごした私が、翌年からお姉さんと同じテンションで勧めまくったのは、言うまでもありませんが。

ギンディージャをちょこっとのせた生ハム、食べたいなあ。

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