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一つのことを極めること

こんちには。
今日はわたしの好きな音楽について書いていきたいと思います。

どんな業界でも一流になるには1万時間を費やす必要があるといいます。わたしが1万時間費やしたかはわかりませんが、人生で一番時間をかけているのは音楽だと思います。
友達に影響され、4歳から始めたヤマハ音楽教室。高校三年生まで通い続けました。
ピアノやエレクトーンを本気でやっていたのは小学三年生まで。コンクールに出るグループレッスンに参加していたので、毎日必ず練習していました。小学校四年生から六年生は低迷期。音楽より友達と遊ぶのが好きだった。それでもエレクトーンアンサンブルでいろいろな曲を友達と音を合わせてできることが楽しかった。
中学一年生からの10年間は吹奏楽に取り憑かれていた。朝から晩までトランペットのことばかり考えていた。
中学生の時は一番視野が狭くより良いパートづくりに専念した。
高校生の時は地域と交流しながら演奏する楽しさを知った。
大学生の時はより良い演奏を追い求め、またより良い環境作りに邁進した。
大学生の時から「上手な団体」「プロの演奏家」というものに興味を持ち始めた。

ピアノと吹奏楽を切り離して書いたが、決して切り離せないものだった。

まず、譜読みだ。
小学生の最初から吹奏楽に触れていれば読みやすかったB♭管の楽譜も、8年ピアノに触れてきたわたしにとって読みにくいものでしかなかった。ドの音の位置に音符があるのに出す音はシの♭なのだ。意味がわからなかった。本当にスラスラ読めるようになったのは大学の頃で、中高生の時本番まで時間がなく丁寧に譜読みできない時には音符の下に実音(C管)の音を書いていることもあった。

次に一度嫌いになるということだ。
好きなものだからこそ嫌いになる。自分の限界を感じるし、嫌になる。わたしが挫折したのは作曲だ。小学生うちの5年間わたしは作曲コンクールに曲を出し続けたが、一度も賞を取れなかった。小学生なりにこだわるが、なかなか大人の心を掴むものができなかった。毎年「このテーマで作ろう!」と頑張るがなかなかうまくいかない。実を言うと中学3年のときにこれは報われる。教育委員会単位で開催される作曲コンクールで、市を通過し、県大会で賞をもらったのだ。また、演奏についてもなかなか一番になれなかった。練習量も少なかっただろうし、才能もそんなになかったんだと思う。やればできるなんて嘘だった。エレクトーンでは劣等生のままやってきたが、転機が訪れたのはトランペットだ。わたしは偶然「ハイトーン」が生まれつき出しやすい口の形をしていた。努力してもなかなかハイトーンが吹けない口の形の人もいるが、わたしはそこが恵まれていた。ハイトーンを極めることで、認められることが増えてきた。しかし、大学に入るとハイトーンを得意とする人がわたしの他に2人いた。人生ってそんなものだ。そこでわたしはハーモニーパートの2ndや3rd、他の楽器と同じ動きをする面白いフリューゲルホルンと出会い、1番上手などんな音も出せる演奏者になることがゴールではないことを知った。
音楽が大好きで大好きで一度も嫌いになったことがない人もいるだろう。でも好きと嫌いの振り幅グラグラだけどなんでだか辞められない。取り憑かれてる。そんな人がアマチュアでは多いのではないだろうか。

最後に、音楽の解釈、楽曲分析だ。
わたしが楽しいと感じていたのはここだ。小学生の頃はピアノの先生、エレクトーンの先生が小学生にも想像できるような言葉をかけてくれてそれをイメージしていた。中高生のときには目の前の音を追うことで必死だった。大学生になり、曲の解釈に帰ってきた。作曲家はどんな人か、どこの出身か、その国はどんな風景かということから始まり、作曲した曲の解説を読み、背景を考えていくことがとにかく楽しかった。自分の好きな曲をテーマに小説を書くということをしていたこともあった。一番悟りを開いたのは大学二年生の時の「宇宙の音楽」だ。練習を重ねて演奏すると宇宙が見えるようになっていた。プラネタリウムにも足を運んだし、星空に関する動画を見たり、人類の誕生に想いを馳せたりすることもあった。星が誕生し、生物が誕生し、進化し、人類になって、時間が流れ、今日という日になって、未来に進んでいくという映像が演奏してると「見える」という悟りを開いた。
神から言葉を授かるなんてあり得ないと宗教の信者のことを信じていなかったわたしも、ここまで悟りを開くと「宗教に没頭したひとは神から言葉を受けるのかもしれない」と考えるようになった。わたしは音楽という宗教からテレパシーを受けとり、元気や勇気をもらうのだから、あり得ないことではないなと感じるようになったのだ。

話を戻そう。
音楽という世界を極めた結果(プロほどうまくはないが)悟りを開いたのだ。
しかしこの悟り、ほかに数曲しか開けていない。2月から10月までの8ヶ月間(うちの大学だと2月から11,12月までの9〜10カ月間)同じ曲を吹き続けるという行為が尋常ではないのだが、そこまでする曲には悟りも開けてしまうのだろう。
わたしはまだ音楽は20年、吹奏楽は10年しかやっていない。まだまだ開ける悟りはあると思うので、これからも音楽を愛して行こうと思う。

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