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【ITブログ #2 楽天モバイル】月額400円で電話かけ放題のスマホを作る

今回も楽天モバイルについての内容です。

1.はじめに
今回の内容は、最初から「月額400円で電話かけ放題のスマホを作る」を目指したのではなく、楽天モバイルの電波の受信状態が悪いので、対策を実施したら、たまたま「月額400円で電話かけ放題のスマホ」が完成した話です。
説明する上でのスマホの機種は、楽天モバイルの「AQUOS sense4 plus」です。SIMが2枚装着可能なスマホであれば、実現可能です。「eSIM」でも同じです。ただし、SIMが1枚しか装着できない機種では対応不可です。
今回、ご紹介する方法を楽天モバイルは動作保証しておりません。自己責任でお願いします。

2.楽天モバイルの受信状態が悪い
楽天モバイルの自社エリアが狭く、受信状態も良くないです。楽天モバイルの受信状態については、YouTubeやSNSに多くアップされていますので、ご確認ください。
私も職場での受信状態が悪く、楽天回線エリアなのですが、受信状態が低く不安定です。場所によってはau回線に切り替わったりします。
「RakutenLink」という電話アプリを使用して電話をするのですが、電波状態が悪く、音声品質が良くないばかりか、音声が途切れたりします。電話として使用することに支障が起きていました。

3.スマホの音声通話とデータ通信
4Gスマホの音声通話とデータ通信について、簡単に説明します。
スマホの通信網には、通話をする電話網とインターネットを利用するネット網の2つがあります。
3G網には、電話網とネット網の二つがあります。通話をする時は電話網に接続し、ネットを使う時にはネット網に接続します。ただし、どちらか1つしか接続できないので、電話中にアプリを使用することはできません。
4G網には、ネット網しかありません。音声通話をする時は、スマホ側で3Gの音声網に接続します。
4Gのスマホから電話をかけると一瞬ですが音が途切れます。これは、スマホがネット網から電話網に切り替えているからです。どちらか1つしか接続できないのは3Gと同じです。
最近の4Gのスマホは「VoLTE」を搭載しています。これは、スマホ側でネット網から電話網に切り替えるのではなく、ネット網で音声信号を送信して、通信局側のゲートウェイで電話網に出て、スマホや一般電話に接続します。LINE通話は、ネット網だけで通話しています。ですので、LINE通話から電話番号を持った一般電話に、電話をすることはできません。Skype(スカイプ)は、SkypeINやSkypeOUTを有料で契約することによって、ゲートウェイを使用することができます。ネット網のSkypeから一般電話と通話することが可能です。
4Gのスマホは「VoLTE」を使用すると、ネットの使用料金を支払っているので、無料で通話できればよいのですが、このゲートウェイの接続費用が発生するので、音声通話に費用がかかるのです。

4.電話網とネット網の接続費用
このゲートウェイは通信事業者が設置しています。この通信事業者は、第一種電気通信事業を認可され、電気通信サービスを提供する事業者のことを言います。いわゆるキャリアと言われる、ドコモやau、ソフトバンクほかのことを指します。このゲートウェイの使用は有料です。キャリアから電話をしようが、MVNOから電話をしようが、接続費用を請求されます。
楽天モバイルは、第4のキャリアです。キャリアなので、電話網とネット網を接続するゲートウェイを自社の設備として所有しています。ですから、楽天モバイルは国内通話無料ができるのです。これは、単純にスゴいことです。他のキャリアから見ると、あり得ないことだと思います。
「RakutenLink」という電話アプリを使用すれば、自社ネットワーク網と自社ゲートウェイに接続します。Androidの電話アプリを使用すると、そのようなコントロールができないので、他社と同じように有料になります。

5.楽天モバイルの料金プラン
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMITⅤ」しかありません。4月からは、「Rakuten UN-LIMITⅥ」になります。このプランの特徴は、料金がデータの従量課金に変わります。特に、データ使用量が月間1GB以下であれば、無料で使用することが可能です。国内通話も無料です。
ただし、「RakutenLink」を使用して通話をすると、ゲートウェイの接続費用は無料ですが、データの使用量は発生します。月間1GB以上を通話に使用すると、超過分は有料になります。ですので、月間で使用可能なデータ量自体を増やす必要があるのです。楽天モバイルの料金プランは、月間3GBまでですと980円(税抜き)になります。

6.他社のSIMと組み合わせる
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMITⅥ」だけでは、使用可能なデータ量が不足しますので、他社の格安SIMを組み合わせます。条件は、楽天モバイルより安いこと。月間2GBで980円(税抜き)以下であれば良いのです。
最安と思われる「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」は月間2GMで400円(eSIM、税抜き)です。楽天モバイルの1GBと合わせて、月間3GB使用可能です。電話として使用するだけなら、これで十分です。
私は「OCN モバイル ONE」の「容量シェア 月額費用400円のデータ通信専用SIMカード」を持っているので、楽天モバイルと組み合わせることにしました。

7.SIMの2枚装着
「AQUOS sense4 plus」は2枚のnanoSIMが使用可能です。1台のスマホで2種類のSIMを利用することができます。
SIMの2枚装着は、「デュアルSIM」と言います。1台のスマホで、別々の電話番号や携帯会社のSIMが利用可能になります。
デュアルSIMには、機能によってDSSS、DSDS、DSDV、DSDAなどの種類があります。
詳しくは、楽天モバイルのホームページを参照してください。
(https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001710/)

「AQUOS sense4 plus」は、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。
DSDVの特徴としては、自動的に、どちらかのSIMの電話番号に着信があっても電話を受けることができます。

以下、楽天モバイルのHPより引用
・出来ること
1台のスマートフォンに2枚のSIMを挿入し、SIMを切り替える必要がなく、
どちらのSIMに紐づく電話番号に着信があっても電話を受けることが可能です。

また、片方のSIMで通信を行っている間に、もう片方のSIMで電話の着信を受けることができます。

・出来ないこと
片方のSIMで通話を行っている最中は、もう片方のSIMカードで通信することは出来ません。

また、2つのSIMで同時に通話することは出来ません。
※DSDSとの違いは、両方のSIMが4Gで使用可能です。
引用、終わり

タイトルの「月額400円で電話かけ放題のスマホを作る」には、DSDV以上の機能を持ったスマホが必要になるはずです。他のダブルSIMの機種は、試していないので不明です。キャリアに聞いても、答えてくれないと思います。

8.設定方法
設定方法は簡単です。私の楽天モバイルの「AQUOS sense4 plus」での説明になります。楽天モバイルのSIMが差されており、設定も完了していることが前提になります。

①「OCN モバイル ONE」のSIMをSIMトレイ2に装着します
②アクセスポイントを設定します
③「設定」の「SIMカードの設定」をします。音声通話とSMSメッセージはRakuten、モバイルデータ通信はNTTDOCOMOにします。「OCN モバイル ONE」はdocomo回線を使用しているので表示もdocomoになります。
上記の表示はスマホの機種によって異なりますが、内容的にはほぼ同じはずです。
設定はこれで完了です。スマホを立ち上げると、アンテナが2つ立っているはずです。

9.月額400円で電話かけ放題のスマホの完成
つまり、楽天モバイルと格安SIMを1台のスマホに装着して、契約を組み合わせると「月額400円で電話かけ放題のスマホを作る」ことが可能になります。

10.最後に
楽天モバイルと「OCN モバイル ONE」を組み合わせると大きなメリットがあります。
それは、通信状態が安定することです。
「OCN モバイル ONE」はdocomo回線を使用しているので、安定感バツグンです。通話品質も向上しました。声が聞き取りにくい、途切れる症状がなくなりました。
これで、楽天モバイルの自社ネットワークが充実するまでの間を安定した通信状態で使用することができます。

「RakutenLink」を使用しても、有料となる電話番号があったり、間違えて電話アプリを使用したりして、通話料金が発生する場合があります。ぜひ「RakutenLinkサポーター」というアプリがありますので使用してみてください。有料通話の時は警告を表示、電話アプリを使用時には「RakutenLink」に誘導してくれます。これで、通話料金が0円にすることができます。

iPhoneについては、楽天モバイルが完全に対応しておりませんので、対象外とさせていただきました。
また私がiPhoneを所有しておりませんので、評価することができないことをお詫びいたします。

このように、ITに関する情報をブログ形式でアップしていきます。
今後もお読みいただけるとうれしいです。

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