スライド8

VNOSミーティングをやりました

先日、2時間ほどDiscordでVNOSのミーティングを行いました。
noteでVNOSのことを書くのは初めてなので、VNOSとはそもそも何なのかという説明をしなければならないと思うのですが、話せば長くなるし、正直なところ所属しているメンバーも作った私自身も実はよく分かってないので、今回は説明は割愛させていただきたいと思います。
一応、公式Twitter公式サイトみたいなものはありますので、もし興味がある方はご参照ください。
とりあえずは、V(バーチャル)関連の人が集まってなんかやってる集団くらいに思っていただければOKです。

議事メモ抜粋

日時/場所:
・2019.02.11(月) 19:00 - 21:00
・Discord(a2seeサーバ)+ Slack(vnos定例チャンネル)
議事:
1.自己紹介兼キャリブレーション
・初顔合わせ・初声合わせもあるので、自己紹介と音声とのキャリブレーション
2.振り返りパート
・事前に書いてもらったKPT(Keep, Problem, Try)を一緒に振り返る。
3.今後のアクション、未来パート
・散発的に各議題が話合われる。

ミーティングの主旨は発足から3ヶ月近く経ったため、そろそろ振り返りをやろうという声が上がったためでした。
KPTフレームワークを使えば当日参加できないメンバも意見と意識が共有できるということで、Slackのチャンネルでバラバラとネタ出しをしました。
そんなに数集まらないだろうという予想はいい意味で裏切られ、ミーティング直前にScrapboxに全員分をまとめたところ数百行にもなっていました。こんなことなら誰かの忠告のとおり、最初からScrapboxでやっておけばよかったと後悔したのでした。。

ミーティングは祝日の夜。当日に上記まとめを慌てて作り、事前に目を通しておいてと告知をし、いよいよミーティングがはじまりました。

「"キャリブレーション" ノートに書きとめた言葉」

定刻になると、音声通話会場である私のDiscordサーバにメンバーが集まってきました。最初は10人くらい。
VNOSには様々なスタンスのVの者がいるため、もし音声NGの人がいても参加できるようにSlack上にも専用チャンネルを作り、配信のようにそちらにコメントを書き込んで貰ってそれも拾いつつ進行できるようにもしました。

メンバーの互いの認識度合いは様々です。
2018年末に通話忘年会をやったり、リアルで何度か会っているメンバーもいる一方、初めましてに近い関係も。しかも、地声・ボイチェン・エコーエフェクト入り乱れての初手からカオス状態。
配信や動画で声を認識されている人はともかく、まずは誰がどの声かの認識を紐付けるするため(これをVR機器のトラッカー位置調整と掛けてキャリブレーションと呼んでいます。リアルミーティング時のリアルアバターとの紐付けも同様)に簡単に自己紹介を行いました。

Vtuber勢は慣れたもので、動画や配信の最初のお決まりのフレーズを披露してくれたりしてちょっとお得な気分になったりしました。
非Vtuber勢もなぜかよく喋る人が多く、放っておくと自己紹介だけで1時間くらい持って行かれる可能性があったので、スパスパと回してゆくことに努めました。

「KPT  明日をさえぎる壁 乗り越えてゆくこと」

15分ほどで自己紹介を回し、さっそく本題であるKPTを使った振り返りに入りました。
Scrapboxのまとめページを見ながら、掘り下げるところや意見があるところがあればピックアップして話してゆきます。
ちなみにScrapboxは下記のようにカーソルの位置が名前付きでリアルタイムで出てくるので、みんなで見てる感があって面白かったです。

議事録からいくつか抜粋するとこんな感じです。

・心的安全性を保障されていることによって、自由で気ままに意見やアイディアを出せること。さらに様々な個性と知見を持ったメンバーによるディープな議論が行えることが多く挙げられた。
・元々は報酬と責任の発生する仕事を回すための組織だったが、それを抜きにしてもコミュニティとして上手く機能し価値が出来はじめている。
・本来の「Vのままのお仕事」以外の価値を活かす方法がエンタメ・コンテンツでは?
・  分報の効能。専門的な議論が多かったが分報後は棲み分けができたように思う。
・  コミュニティ間の連携という点ではまだまだこれから。広告・広報等の手法の話が進んだが、そもそも対外的にVNOSをどういう組織として見せるかが明確になっていないという話になる。
・ 我々の出来ること(スキル等)の棚卸が改めて必要。

あとは、元々が一芸者、スキル者、パフォーマーの集まりであるため、発散的にアイディアはどんどん出て議論は進むのだけれど、責任者や期限が曖昧だったため立ち消えになったりペンディングになった企画も数多くあったり。
リアル本業+自身のV活動でそもそも可処分時間がギリギリのところに、上乗せして何かをやろうというのは相当に困難なことはわかっているのですが、実際に案件をやる際にはキチンとしたマネジメント、プロジェクト管理が必要になってくるという共通の認識もありました。
このあたりは本業がエンジニアのメンバーが多いため、何を使ってどうするかさえ決めてしまえば業務と同様に回してゆくことは十分に可能だと思っています。

「すべてに背くのではなく 自分で選びたいだけ」

キャリブレーションとレボリューションを引っ掛けてTM NETWORKの名曲「SEVEN DAYS WAR」を引用したところ、引っ込みがつかなくなってしまいましたのでこのまま続けます。はい、続けます。

Slackのアナリティクスによると、VNOSが発足してから3ヶ月超で実に32,000近いメッセージが投稿されていました。

しかし、上記の議事を見てもわかるようにまだ「Vのままでお仕事」という本来の目的の実証検証の具体的な実績はありません。
これを歩みが遅いと見るか、それだけ困難なことをやろうとしているのか、正直わかりません。
おそらく正解はないし、正解のないことをやっているのだから結果的にこれが最適解だと言い張ることもできるかもしれません。

ただ、少しずつでも前に進んでいる感触はあります。
VNOSのリアル拠点にして、これから設立する法人ブイノスの登記場所でもあるVの巣も確保しました。(このnoteも現在ここで書いています)

「ただ素直に生きるために」

また、ミーティングをやって改めて感じたのが、メンバーたちのV界隈に貢献したいという思いの強さでした。
Slack内ではときおり己の力量・スキル不足を嘆く声が聞こえてきていたのですが、多様なスキル者がいるが故のギャップくらいに思っていたのですが、その背後には自分にもっと力があれば、もっと色々なことができればという気持ちの裏返しだったのでした。

最初は実績がないのに活動報告をしても仕方ないなんて思っていた私がこのnoteを書こうと思ったのは、このあれっきーのさんのツイートがきっかけでした。
何度も書いているように、自身のリアル活動とV活動に加えてさらにVNOSでの活動を通してV界隈の発展と未来に貢献したいという思いがあることに、グッときてしまったんですね。

そして、いわゆるVtuberというムーブメントが爆発し1年ちょっと、そこで活動してきた人々の中には、個人でやれる範囲の限界というのが少しずつ見えてきているようにも感じています。
でも、これを解決するのはそんなに難しくもないと思っています。
個と個の協力。すなわち、チーム、グループ、コミュニティ、ギルド、サロン。そういったもので十分に乗り越えてゆけるものだと思っています。
エッジの効いた個がVというインタフェースを身に纏い、様々なものと繋がりながら連携・協力し可能性を見いだしてゆく。そんな未来を思い描いています。

私はVNOSでそれを試してみようと思っていますが、他にも様々なコミュニティが既に活動し、また生まれつつあるのも知っています。
Vのインタフェースを纏い個と個が繋がった先に来るのは、当然コミュニティとコミュニティとの連携・協力だと思っています。
個のインタフェースを束ねたコミュニティもまた大きなインタフェースとなる。なれば、より大きな機能として繋がり、さらに色々なことがができるはずです。
そうすれば、もっと色々なことができるようになる。動かせなかったものも動かせるようになるかもしれない。
だから、みんなももっと気軽に軽率に旗あげて、徒党組んでゆこうぜ!というのも本記事のメッセージの大きなひとつでもあります。

Vのセカイはまだ始まったばかり。これから新たに何かを始めたとしても、まだ十分に間に合うと思います。
この広大な白地図のようなフロンティアに、気後れも遠慮もまずはいったん(それこそリアルにでも)置いておいて、心のおもむくままにドデカい絵を描いてみませんか?

追記(2019-02-21)

たくさんの反応と感想をありがとうございました!
バーチャルで何かをやってゆく、あるいはバーチャル的な人たち(Vの者という暫定的な呼び名もあります)が集まって何かをやってゆくということに対する興味と期待というのは、想像以上に大きいのかもしれないなと実感しました。

いただいた感想を1つ紹介させていただきます。

この部分に着目していただけたのは本当に嬉しかったです。
VNOSでは様々なスタイル・ポリシーを持ってV活動を行っている方がいて、それを尊重しながらやっていこうとしているので、新しいことをやろうとした場合でもたいてこうした先回りの回避・対応案が自発的に出て来ます。
多様な在り方が大前提になっているので、こうした発想が自然に出てくるし、テクノロジーで解決・代替できるのなら、じゃあそれでやろうということにすぐに決まります。

ひとつのルールややり方を決めて、そのバリエーションを増やしてゆくようなやり方が今は主流だと思いますが、せっかく新しい場所で新しい何かをやるのであれば、こうしたやり方も有効なのではないかと思います。
その場合、バーチャルというのは最適な検証・実験の場になるのではないでしょうか。

ちなみに本ミーティングの2時間以上の間、これだけ多様かつ個性的なバーチャルな人々が一斉に集まっていたにも関わらず、おふざけや脱線も殆どなく、まるでビジネスの打ち合わせのようでした。
その真剣さと、揃っている面々の絵面(今回は音声のみだったのでそこは想像するしかないのですが、いずれはVR上で行われてゆくでしょう)のギャップがおかしくて、これだけでも十分なコンテンツになるんじゃないかと思った次第です。
次回ミーティングでは、そのあたりの見せ方ももう少し工夫できたらと思っています!



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