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▶︎♯07;あの日食べた拉麺を超える麺を 僕はまだ知らない(なんかゴロ悪い)


▶︎場所は西日本、鳥取県の南西に
大山(だいせん)という名の山がある。

標高1,729m。中国地方 最高峰の山だ。

その日は山開きの日だったと思う。

日の出を山頂で見る、ということで
大学生だった僕は 友達と3人で

アレは、、確か 午前2時とかだったかな。
他の登山者に紛れて 登山を開始した。

登るルートにもよるのだろうけど、、
普段から特に登り慣れてるワケでもない 僕にとって
本当に 辛い登山だった。

当時 僕は体力に少し自信があり、
文科系サークル所属だというのに
冬にはサークル対抗マラソンに 出場などしていた。

しかし、このちっぽけな自信は
完膚無きまでに 叩き壊されたのであった。

(記憶が正しければ) 山頂まで3〜4時間。
ロクずっぽ道も無く、ロクな光も無い。
時折 身長の半分になるような
大岩が転がっている。

もはや 登岩(とがん)である。


ひいこら言いながら(実際は 言うような余裕も無い)
這いつくばって 大岩を登る。

足を滑らせれば 登山道を
一気に 転がり落ちて行くだろう。
転落人生。(文字通り)


普段 平地でのほほんと暮らしている僕にとって、
死をスグ隣に感じるには
充分の登山であった。

そんなこんなで 数時間。

結局、山頂へ着いた頃には
既に日は 昇っていた。


しかし ハッキリ言って、
そんなコトは どおでもいい。
湧き上がる達成感。

僕は 登り切ったのだ!!!

というか、それすらも
最早 どおでもいい。

僕は 生きているのだ!!!!!

僕が山頂にて 溢れ出る生に 感謝している間、

登山慣れしてた友達は
いそいそとガスコンロで湯を沸かし、
カップ麺を作ってくれた。

その時 食べたカップ麺は
確かに カップ麺であった。

そして同時に
確かに カップ麺では なかった。

秦の始皇帝の統一より以前、
古代中国において

食べただけで 寿命が伸びる
伝説の拉麺が 存在したという。

中国4,000年もの歴史あるのだ
そういう伝説が存在してても
おかしくはないと思う←


その拉麺は、今まさに ココに

顕現していたのだ!!!!!

あの日食べた拉麺を超える麺を 僕はまだ知らない
(とにかくコレが言いたかった)

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  _/_/ 見に来てくれて ありがとね😆
 _/_/ from. あつクロちゃん🐣
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