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Redeyes - Selfportraits: The Movie

 Youtubeを見ていたら、とてもカッコいいMVを見つけたので、ぜひシェアしたいと思いこの文章を書いている。

 フランス、トゥールーズのDrum & BassプロデューサーであるRedeyesのニューアルバム "Selfportraits" に、Redeyes自身が撮影した動画を合わせて映像作品として仕上げたもの。

 モノクロの映像のバックで流れる音楽のほとんどは、今年のロックダウン期間中に制作された。アルバムはオランダ、アムステルダムのD&Bレーベル、
The North Quarterからリリースされている。

 Selfportraitsの楽曲群は、ダンスフロア向けのチューンとして十分機能するものだが、それ以上に音楽的だ。それはRedeyesが撮影したトゥールーズの街並みとのコンビネーションからも明らかだ。

 クールだが冷たくはない、静謐さを感じさせるが孤独ではない。

"このアルバムはロックダウン中に作られたもので、すべてがすぐにまとまったんだ。家で子供たちと一緒に過ごしていて、音楽制作と家庭教育の時間を分けていたんだ。自然に音楽が流れているように感じられて、心が安らぐ時間だったんだ。"
"僕の音楽は単なるダンスミュージックじゃない。僕はいつも自分のアートをダンスフロアを超越したものとして捉えてきたし、世界中の偉大なアーティストたち––画家から歌手、俳優まで––は常に重要な戦いに従事してきた。では、なぜ僕たちはそうしないのか、なぜ僕たちは他のジャンルのお気に入りのアーティストたちほど、戦いに参加していないのか? 今こそ変化を起こす時、変化を起こす時なんだ。このアルバムは音楽的には僕のドラム&ベース・サウンドの核心を反映したものだ。でも、このアルバムは僕自身の自画像だけではなく、ゲスト達の自画像でもあるんだ。彼らは心の中の真実を声に出して語っている。"

 それにしても、これらの映像がiPhone 7で撮影されたことも含め、このMVには心打たれるし、創作についていろいろ考えさせられる。

 ツールも、場所も、表現においてはまったく関係ないのだということをRedeyesは示している。そしてあらゆる表現は、生活のなかから生まれるのだということも。

 大事なのは、心のなかの真実を声に出すことだ。


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