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あなたの「抱っこ」には、誰かを助けるチカラがある。

何年振りかで、9か月の赤ちゃんを抱っこしました。
その時思ったことを、書いてみたいと思います。

赤ちゃんはぷにぷにで背中スイッチがある

「こんなにぷにぷにだったけな…」
ぐずったので抱っこして、少しゆさゆさしながら立ち抱っこ。

9か月ともなると、首も腰もしっかりして、体重も10キロちょい。
重いから、ずっと抱っこはキツいかな…。

そんなことを思いながらも、一度抱っこしてしまうと、おろすタイミングがわからなくなってきます…。

赤ちゃんって、抱っこすると、フィット感がすごい。
私のむねとあかちゃんの体はぴったり密着。
時々顔をあげてきょろきょろするけど、すぐ頭をもたせかける。
抱っこひもなしで抱っこしてたので、超密着。

落ち着いたところでおろして、6歳のうちの子と、少し遊ぶ。
そのうち、またぐずる。
おむつを替えて、ミルクをあげると眠たそうにぐずりはじめる。

うちの子「眠いみたい。布団においてあげれば?」
わたし「ううん、赤ちゃんはね、ひとりで寝れないの。抱っこで寝かしつけだよ。あなたもそうだったんだよ。」

立ち抱っこでゆらゆら。
赤ちゃんが小さな指でにぎっていた、うさぎちゃんの指人形が、ぽろっと落ちる。
「そろそろ寝たかな…」
そう思って、顔を覗き込んでみる。

寝てる。

よし、布団におろそう。
置くと、泣き始める。

背中スイッチちゃんか。もうしばらく抱っこしてなきゃ。

今度は立膝でゆらゆら。
おくちが軽く開いてる。5分くらいたったかな。そろそろ置けるかな…

さっき失敗したから、頭の下の腕は残してお尻だけ布団に置いてみよう。

置いた…よし、起きない。

ここで油断しちゃダメだ…。もう少し腕は抜かずに…。

うちの子が、なんで腕まくらしてるんだろう…?と覗き込んでくる。
「もう少しね」と小声で言って、そのま様子見。

腕を少しずつ抜く。
…ぜんぶ抜けた。

赤ちゃんは、ぐっすリ眠っていた。

自分で認識してなかった、身についていること

寝顔を見ながら、少しホッとして、報告書を記入。

実は、この子はファミリーサポート=ファミサポで預かった子なのでした。

なので、顔合わせの打合せをしたものの、この日初めて抱っこする子でした。

でも、初めての私の腕の中で寝入ってくれて、嬉しかったです。

それにしても、背中スイッチとか腕だけ残すとか、するするとやり方が頭から出てきました…。

うちの子が6歳だから、5年ぶりくらいなのに。身についてたんだな…と思いました。

自分が預けた時の記憶

自分が以前、赤ちゃんだった子どもをファミサポさんに預けたときのことを思い出します。

用事を済ませたあと、1時間ほどぼーっと出来て、ウトウトも出来ました。

24時間休みのない赤ちゃんの子育て中に。

それがどれくらい有難い時間だったかか。どれくらい貴重な時間だったかを思い出しました。

今、今度は私が「預かる側」をしている。
この貴重な時間を、提供出来る側になれたのか…。しみじみしてしまいました。

思って伝えたくなったこと

大変過ぎて記憶があいまいになっている所もちょっとある、赤ちゃん時代の子育てのあれこれ。

数年経っても、こんなに覚えていました。
あの頃の経験は、確実に私の中に残っている。それを実感出来ました。

苦しくて泣きながらお世話したことも、何もかも無駄ではない

それどころか、赤ちゃんには抱っこを、ママさんには時間を提供することが出来ました。

自分でも認識してなかった、自分のチカラを実感しました。

そう、何も私だけではなく。

赤ちゃんのお世話を、日々繰り返してきたみんなに、このチカラは備わっている

泣かれて
抱っこして
あやして
背中スイッチで置けなくて
腱鞘炎気味になって

ミルクあげて
げっぷさせて
眠くて泣いて
立ち抱っこじゃないと泣くから
疲れ果てるまでずーっと立ち抱っこ…

この繰り返しの日々。
身につくわけだ…。

私の抱っこには、ファミサポで預かった赤ちゃんとママを助けるチカラがあることを実感しました。

だから、皆さんにも伝えたい。

あなたの抱っこには、誰かを助けるチカラが、絶対、あります!









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