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【048】Today’s Branding Topic


今日もブランド×財務会計について書きます。
企業が売買された場合、貸借対照表上の純資産よりも高く売却されず、「のれん」という代金がプラスされます。「のれん」とは「信用」「専門技術」「ノウハウ」「得意先ネットワーク」といった無形の資産です。企業が売買されない場合において、ブランド価値は貸借対照表上には記載されない情報です。しかし、「のれん」同様に将来のキャッシュ・フローをもたらす能力であることには変わりありません。ブランド価値の評価として、インカムアプローチという手法があります。将来のキャッシュフローを見積もり、その価値を現在価値に割り引くことでブランド価値を算出します。しかし、これにはいくつか難点がありそうです。ひとつは、そのキャッシュフローがブランド価値のみで発生するのかということ。また、その将来のキャッシュフローが主観的要素が含んで予測されるということです。ブランド価値の計測の難しさを表していると思われます。