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【099】Today’s Branding Topic


今日は、デザインの力によってプロダクトをリブランディングし販路を拡大できた、昭和14年創業の干物屋「下園薩男商店(しもぞのさつおしょうてん)」を取り上げます。

下園薩男商店は、鹿児島県北薩摩の港町阿久根市でイワシの丸干しを主に製造販売しています。東京からのUターンで家業を継ぐことになった社長にとって大きい課題は、丸干しは年配層が顧客で、若者は丸干し自体を認知すらなかったことだったようです。

当初若者への認知を上げるために、若者受けするパッケージデザインを変えた丸干しを作ってみたが、そもそもスーパーの水産加工物の売り場に訪れることもない。若者が訪ずれる売り場に置かれる商品にするために、丸干しのオイル漬けを考えついたそうです。コンセプトは単なるオイル漬けではなく、いろんな国にちなんだ味にして、ネーミングを「旅する丸干し」としました。

「旅する丸干し」のパッケージは、「若い人が来るアパレルや雑貨のお店」という売り場イメージから発想されたデザインにしたそうです。結果として新しい販路として、アパレルや雑貨店でも取り扱われることになったそうです。
商品は南イタリア風、プロヴァンス風、マドラス風 などのラインナップがあります。

https://marusatsu.jp/tabi/lineup/

HP:https://www.essepartum.com/