やっと受験の時がきた。
最初、隠岐という島があること・島前高校があることも知らなかった私。
母が新聞?か何かでこの高校を見つけた。
その時両親は大賛成で絶対に行った方がいいと言われた。私はなんのことか分からずに話を誤魔化して流していた。
中学二年生の終わり、母が実際に見に行ってみよう〈島前高校〉と言われ私はなにも考えないままついていった。母も私も隠岐は初めてだった。
まず、家から船乗り場までの道のり
船から隠岐までの道のり
もう言葉に表せられないぐらいの時間がかかり私は寝た。寝て起きると私は海に囲まれていた。
着いたときはワクワクが大きく何も思いませんでした。
母と隠岐を観光するため自転車を借りました。
母は電動自転車 私は普通の自転車
その時は、あんなにきつい坂があると思わずいつもみたいに漕いでいた。もう足が限界で私も電動自転車に変え母と汗水垂らしながら漕いでいた。
漕いでいると「うん?ちょと待て」と思うことがいくつもあった。
コンビニなくね?カラオケなくね?スタバなくね?
ガソリンスタンドめっちゃ多くね?周り緑〈山〉と青〈海〉しかなくね?
私はこんなところで絶対高校生活を送りたくないと思い「行かない」と決めた。しかし母はめげなかった。
その後オンライン説明会を毎日のように受けされ、私の気持ちはどんどん変わっていく。
なんか面白そう。先生みんないい人やなぁ。
え?寮生活。毎日友達とお泊まり?
先輩めっちゃ優しそう。
なによりオンラインにいる子〈島前高校を受験しようとしている人〉が輝いていた。
語彙力も高いし、コミュニケーション能力があるし、自分の意見をしっかり言うし、相手が話しているときもまるで自分が話しているようにニコニコと聞くし。そんなみんなが羨ましかった。
私もそんな風になりたい。そう思った。
そして私は大きな決断をした。なにもないこの島で高校生活を送ることを。
それから受験へのスイッチが入り、高校のことを毎日調べるようになった。調べれば調べるほど高校生活が楽しみになり、この高校〈島前高校〉は私の為にある高校だ!っと感じた。
島前高校は筆記試験がなく面接だけだった。正直、私は受験勉強がしたくなかったので面接だけと聞いた瞬間もっとスイッチ〈受験への〉が入った。
時間が経っていくうちに島前高校じゃないと行きたくなくなっていた。もし落ちたらさらの高校生活はない。そんな気持ちで受験に挑んだ。
果たして結果は、、、
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