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散歩で爺さんに…話しかけたら 211029

「こんにちは…すごいですね毎日。お元気ですね」

保護犬おかづ…名は歌月

父さんは何回か会った人には話しかけてしまうタイプだという…。

話しかけようと思う人というのは、挨拶するとすぐに挨拶の返ってくる人だそうで、次に会った時、おかづを見て微笑んでくれると言う。

若い人はジョギングなので、スピード違いすぎて邪魔できない。必然的に話しかける年齢は高い。

で…、今日よく会う爺さんに声かけた。

「こんにちは…毎日お元気ですね。長い時間散歩されてますね」

「あ~こんにちは…。そんなことないですよ。この辺りくるっと1時間くらいで…」

「1時間?すごいですよ…」

「いや~それがね…、わたし心臓やりましてね…」と爺さんは胸に手を当て話し始めた。歩きながら…。おかづも一緒について行くしかない…。

「でね…、心臓の詳しい検査したら肺にガンが見つかりまして」とさらに胸の手は広がる。「で、昔ぎっくり腰もやってるもので医者にはもう、散歩が一番と言われましてね……ぎっくり腰は、ほんとにね……。車も乗れなくて……」会話は続いた。

このパターンは多い。散歩の爺さんに話しかけると、バンバン病名披露してくれる。

しかし、これはとてもいいこと。その方たちは、自身の病気を何かしら工夫されて治そうと、あるいは予防しようとされている。病名オンパレードは聞くのもためになる。

散歩は長くなるので、ちと疲れる時もあるようで、元気な爺さんは公園のベンチで座る時間も長かった。楽しい時間。


秋の陽と 笑顔で語る病越え

秋を背に 夕まで語る病越え

病越え 笑い見まもる秋灯

秋散歩 爺の多様な病知る

朗らかな爺さんや色変えぬ松

爺さんすてきな笑顔だった…

…歌月…

季語…秋の陽(あきのひ)、秋灯、秋、色変えぬ松

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