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歌月久しぶり「俳句ポスト」 230401

しばらく入選できなかった俳句ポストですが、やっと中級並選をいただきました。
季語は「鳥雲に入る」です。

鳥雲に入る
春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること。

きごさい歳時記より


川棚の湯気追うて鳥雲に入る
さいとう歌月


先月、おかづを連れて川棚温泉へ久しぶりの旅行でした。
その時、露天風呂につかりながら感じたことを詠みました。


風呂に肩までつかっていると、目の前ではもやもやと、のんびりと湯気が立ちのぼっています。すると突然風が吹き、湯気が風と共にすーっと湯面をすべり、くるっと舞いのぼります。その湯気を追っていくと瓦屋根をも越えてのぼり、消えていきました。ですが、その上に見えるのは雪を降らせそうな山陰の雲があったのです。

あ〜、この湯気もまたあの雲の一部となり、雪を降らせて溶けて水となり、地面に染み込みお湯となり、また今こうして浸かってるんだな、、、と水のめぐりを考えていました。

そこで、あの季語「鳥雲に入る」。
渡り鳥も帰るけれども、また帰ってくるよな。
おっ!いいじゃんと、ひらめいたのです。


本当は瓦屋根も句のどこかに入れたかったのですが、ちょっと無理でした。
ま、久しぶりだから、入選はやはり嬉しいものです。


話は変わり、昨日は絶好の花見日和。

右隅のおかづは遊び

帰りの車、花見に疲れたおかづは

ホコリまみれで
血走ってました!

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