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おかづの旅行「はじめてのお泊まり川棚」 230221

 先週の木曜日、おかづは車に乗せられた。。体には散歩の時と同じリードを付けられている。何かおかしい。カットや病院に行くならリードを付けないはず…。

どゆこと…?

 シートベルトしながら妻さんが、
「ちょっと長いけどね、乗ってればすぐ着くよ。。○○くんも来るから、、大丈夫よ」と言う。

えーっ、息子の○○くんも乗せられるのか。でも…、息子くんも来るから大丈夫、とはどういうことだ?。長いけどすぐ着くとは?。しかも、「大丈夫」とは「我慢しろ」という意味なのだ。まさか、一家みんなで注射をする?。あるいは、連行されるのか?、考えていたら、
🚗ブォォー、、、と、夫くんが急発進させた…。

おい!まじか!


 妻さんに抱かれ、分からん不安に震えながらも耐える。車に乗るというのは、たいがい嫌いな病院やカットに行くことが多いので、どうも好きになれない。

が…、
ん?、30分もしないうちに、車が止まる。どうやら駅。
キョロキョロしてる妻さんが言う。「ほら、来たで、あそこ」

おおっ、あの背格好はまさしく息子くん。歩き方も変わっていない。当たり前か。
スーツケースかかえて階段を降りてくる。
なるほど、待ち合わせしてたんやな。久しぶりや。でも、待て、、あれはほんまに息子くんか??


 向かってくる、向かってくる…、
おーっ!!
「あ~、やっぱりな、くくってると思うたわ」
と、妻さんが息子くんに言った。
「なんで?、、分かった?」
「そりゃ分かるわ、この前、髪伸ばしてたからな」

そう、息子くんは髪の毛をくくってたのである。
誰かの真似をしてるわけじゃない、とは言うが、誰かなのだろう。
ま、夫くんも大学の時は髪を伸ばしてたらしいので、今日は何も言わないようだ。

息子くん、車の窓に写る自分の顔をチラと見ながらスーツケースを乗せ…、
出発、連行ー!
🚗ブォォー…。

どこ?

 高速は長い、、。
妻さんに抱かれ、飛び出ないようにリードで固定されたおかづは、時にびゅんびゅん吹きすさぶ外の空気を浴び、今後のことを考えると分からん不安に震えながらも耐える。

たまに、パーキングで止まり、あっち行ってプラプラ~、こっち行ってプラプラ~。

プラプラ~…

おかづはウンチも。

そして、高速降りたと思うたら、今度は山道。揺られ揺られておかづは疲れはて、寝て…💤
寝まくった…💤

💤💤💤…

 ふぁ~、どのくらいたったのだろう。

「おかづー、着いたで、行こう!。大丈夫よー」
妻さんに起こされ、駐車場に降ろされたおかづが見たのは…ホテル!!

あ~、おかづにとっちゃ大丈夫じゃないー!

えっ!

はっ!ホテルの人が来る。緊張。
「ご利用ありがとうございます」
うっ、礼儀正しく優しそうで吠えられない。
目線が低く優しい。うっ…。



荷物が運ばれて行く。おかづもお姉さんの後をついて行く。階段だ。
「わんちゃん、大丈夫ですか」
「はい」
えっ、こりゃのぼるしかないようだ。
ホイッ、ホイ、、よいしょと…。

というわけで、おかづ「はじめてのお泊まり」はこのホテル。

わんこも一緒に泊まれるホテルで、先代わんこも泊まったらしい。
わんこが部屋で留守番の時、わんこ用ケージじゃなく、わんこスペースとして用意されてるので、広くゆったり待てる。

ただ…、おかづは脱走できた。。。。

大浴場には種田山頭火の句がたくさんあってとても良かったようだ。でも、おかづは一緒に入れない。当然。

脱衣場の壁に
あてもない 空からころげてきた木の実


このように山頭火の句が露天風呂の壁にもたくさん。
読むと、あ~、この感じ。これを詠んだんやな、ってわかる。自然にすっと入ってくるようやったで、と言ってた。

夕食はふぐ。こちらでは「ふく」という。
美味い。写真など撮るのも忘れて食べたようで…、唯一、

あっ、半分食べてしまってる
生白子の天ぷら

美味すぎと言う!
今しか食べられないんやと。
もちろん、おかづは食べられなかった。

夜は、息子くん、妻さん、夫くんをゴソゴソ渡り歩き初のホテルでお泊まりも、即、寝た…💤💤💤


次の日、
疲れ果てぐっすり寝たおかづは、スッキリした目覚めである。すぐ3人は朝風呂に入り、あがると朝食の時間となる。いや、その前に「舞いあがれ」を見て朝食に向かった。
はぁ、またおかづはしばらく独りだけだ。

さて、寝よう💤


ん、意外と早く戻ってきた。
満足げの顔してる。
どんな顔か。

ビュッフェ…
山口県産…
美味いー(^^)
すべて萩焼…


朝食がこれまた美味しく、山口県産の品がずらりと並ぶビュッフェで、数は多くないけど味がよくて、アジってこんなに美味しかったっけ?。。たまごってこんなに美味しかったっけ?。などと魚介と長州鶏に大満足げ、の顔。
をして戻ってきた。

ま、おかづに特別な食べ物はないが、みんなとほとんど一緒にいるので満足である。
全国旅行支援でお安く泊まれたし、地域クーポンもあるし。
良かった、良かった。


川棚(かわたな)

漂泊の俳人、種田山頭火は川棚を称賛し、ここを終生の地と願ったらしい。また、世界的に有名なピアニストのアルフレッド・コルトーは、1952年にこの地を訪れ、その自然の美しさに魅了された。響灘の沖合に浮かぶ無人島・厚島が孤留島(コルトー)と呼ばれるのもその所以である。

至福のホテル最新ニュースより


なごりおしいが川棚を後にする。
げー、また車。

どこ行く…?

🚗ブォォー…。

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