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保護犬おかづに降る雪は…

一度は解けた雪。また降り始めた。

「お~っ…、おかづー!」 
窓の外を見ながら父さんが呼ぶ。
「ちょい寒いけど、外行こう」

は~?せっかく一日中ホットカーペットで過ごしていたのに…。なんで行く…?
体勢変えず、もう行きたくないと目を閉じた保護犬おかづ…。

 洗われたくないのだ…。


 父さんはリードを付けようとおかづを抱きあげた。
途端に…「う~わ!なんやこの腹、めちゃ温かい」と腹を触りながら言う。
「ぷにゅぷにゅやん…。気持ちええーな」

 いやいや、そりゃ温めていたのだ。勝手に犬の腹をさわって驚かれても迷惑なことだ。
まったくだるい…。
しかし…、
拒否してもリードを付けられてベランダへ出された⛄



 うっ、さぶ!お~っ…!!😳
何か落ちてくる!
無数の何か!
それはおかづの頭に付き、鼻にも付き、足元に落ちて消える😳

いや~、ほとんど感じん…音がない。
これは朝あった雪か?
それがなんで上から落ちる?
おっ!また、目の前に落ちた。
食う⛄
味わからん😳プルプルッ、寒い…。
入ろう🐾🐾

降る雪を初めて見たおかづ…。
おかづは左右の動体視力には優れていても上下には弱いのだ。
しかも雪はやたらに多すぎる…👀

降ったのは一瞬で、すぐ解けた。

『雪は天から送られた手紙である』

科学者の言葉だ。
初めておかづ宛てに届いた手紙…。
さっぱり読めなかった…。

字が…💦



『雪は天からの送られた手紙である』

この素敵な言葉を残したのは、加賀市片山津出身の中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)(1900〜1962)。

雪の結晶の美しさに魅せられ、世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功したという科学者。



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