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ザン関東A1自戦記〜2023後期19/30回戦前半

みなさんこんにちは!

キジョンネルソンです!!!

9/10の対局収録日から2ヶ月余が経ちましたが、考えていたことは鮮明に覚えています。振り返りレッツゴー!




対局者、実況解説者紹介



牌譜を一緒に作成する選手お二人と、対局を盛り上げてくださる実況・解説者三人をご紹介致します。




対面に桐生颯選手。実はザンに加入する前から面識がありまして、昔から憧れのスーパースターでした。公式戦で同卓する機会をいただき、光栄であります。人間力では到底かなうことのない眩しい存在ですので、
せめて麻雀だけは負けたくない!!!


上家にぶん選手。A1の対局で初めてお会いしましたが、以前から放送対局に出演されていたので強い方なのは把握済です。スコア状況からも伺える通り、ここまで数発のビンタ・ババチョップをいただいております(笑)

A1リーグですので、どの卓も相手がカライのは当然です。しかしポジティブに考えれば、内容の濃い財産となる牌譜が残りやすくなります。

次に実況、解説者です。


画像中心が実況のだいこくや様です、前回同様、厳しく審査お願いします。

左側がA1リーグスポンサー「株式会社D4C代表いりぐち様です。千葉と札幌で美容室を合計9店舗展開されています。

私も直接依頼させていただきまして、いりぐち社長が直接髪を染めて下さり、切ってくださっています。
ただでさえ激安のお会計が、ザン所属の方はさらに割引になってすごいことになっています。いつもありがとうございます。


右側が言わずと知れた麻雀警察ひろー様です。かわいい。。。。
麻雀には辛口で有名です。内容の悪い打牌はすぐ逮捕してください。。。

では、改めましてよろしくお願いいたします!!!

〜東一局〜



ツモ番が来る前に親にダブ東のポンが入っています。

こんなバラバラな配牌では、まともに戦えません。

リスクを最小限に抑えながら進行したほうがいいです。

具体的にどうするかと言いますと、

まず、平和形(4シュンツ1雀頭)の手組は早めに見切るでしょう。基本的にはメンツ手になる場合は役牌をコーツにしたり、自力暗刻が生成できてツモり三暗刻になるくらいでしょうか。

つまり、シュンツを作りにいくよりも牌を縦に重ねていく七対子や役牌が本線になります。

親が親リーの権利を放棄したので、それに怯える必要はありません。あとは、できる限りテンパイしてほしくなく、巡目が遅くなればなるほどいいので、最序盤の役牌などは絞り気味に進めて南家の打つ字牌は合わせちゃいましょう。


本来であれば親の切った北は温存して字牌を先切りしたいのですが、最序盤は一枚切れより生牌の方が重なりやすいですし、ひとまずはリスク先延ばしで全体が使える牌の内訳を狭めていきましょう。


一見不思議な9p切りですね。7pが裏目とはなるのですが、では中を切って7pを持ってきてたところで以下

99m 23688s 335589p  ツモ7p

という牌姿になるわけですが、この牌姿から6s打ってメンツ手と七対子の天秤を図るのは中途半端ですし、9m9mや3p切りの保留も、親の仕掛けへの対応バランスを考えると難しい進行を要求され、自分で難しくしてしまっています。

あくまでメンツ手でのアガリは暗刻ができたときだけにします。
シュンツ枠はペン7pではなく1-4sリャンメンが担当するからさ、って感じで
す。8pがドラなので、9pがのちのちリャンメンで放銃してドラが跨いでしまうのも嫌ですよね。

さらにさらに、東を鳴いている対面は2sを余らせているので、中が孤立で浮いている形は想定しづらいです。仕掛け者は、直前に切られた中を持っている可能性が低いので、実質安全牌のようなものです。

細かい嫌な要素が重なって9p切りになりました

どうせアガリ率の低い手牌では、7pがツモ筋にいたところでそんなに影響ないんですよ。むしろ前に出させられて嫌な思いするかもしれませんからね。



おかえり。

先ほどと違って9pは親の現物となりました。

7巡目でありながらほとんど手牌に動きはなく、何やるにしても諦めムードです。この程度の手牌では、今後一切のリスクを負わない進行で組めそうなテンパイがあればそれを目指すような感じになります。


以降、自然な進行でしたが親の和了でした。

〜東一局一本場〜


配牌で1暗刻2トイツです。1暗刻2トイツが目指す先は、「四暗刻」です。

とりあえず親のダブ東だけ先切りさせてもらって、四暗刻本線でどんどん縦に仕上げていきます。


相方の子の字牌を優先して合わせます。これも少しだけ親不利ポイントをあげています。發は親が孤立で持っている可能性も残っているからこそ意味のある先切りなのです。


親はまだオタ風を河に並べただけですから、数字2〜8が余らないことには役牌孤立の可能性をしっかり追います。厳しく先切りしていきましょう。


6巡目まで来たら現実を考えるラインです。さて、あれ?二つ目の暗刻?
ならもちろん四暗刻の可能性は残して手を進めますね。

幸いなことは、相手が早くなさそう(数牌が余っていないので場況提示はこれからになりそう、序盤のツモがいい時しか早いリーチが来ない)なのでゆっくり進めても自分が間に合う可能性は上がりますが、逆に言えば具体的に何が山に残っているかの情報が不足します。

とはいっても、何かに偏らず、二人は内側に手を寄せて進められることが考えられますので、必然的に字牌や端牌の使用頻度は下がるでしょう。


と言っていたらすぐにリーチを受けましたし、現物を切っていたら普通のテンパイをしました。

タンヤオドラドラ4000点では不満なので、思考放棄リーチでもいいのですが、私はダマテンを選びます。

今情報が少ないというだけで、これから情報は増えてきます。それらの情報を逃さないようにしたいのと、親が三件目となるのでテンパイすると華華オープンリーチが飛んでくることになります。

6pなんかはもしツモ筋にいるなら明確に止めたいですよね。5pも5sもスライドできるんで、まぁそれらは上家のリーチに当たる可能性は低いのですが、そんな急がなくても、局面が長引けば今リーチを打つ分の一翻はすぐリカバリーできますよ。


すぐ決着がついたので4000点でアガってしまいました。。。のちにこの点差が響きませんように。。。

〜東二局〜


華牌が1枚、發は鳴きません。とりあえずゆっくり進行します。鳴き混一色は片手間かつ自然な場合のみ狙いますが、小車輪(混一色七対子、五翻ではなく六翻役)になる場合は露骨に狙いにいく可能性も秘めます。


どちらからでもいいですが、親の現物になると、1pからでしょうか。。。

この形になれば發ポンから入ることも視野です。特に南家の時は、西家から鳴くと親のツモ番を1回スキップできて自分はグッと手が進んで一石二鳥です。

ポイ!河を強くしたいので中から切ります。


と思ったらすぐ親リーが来ました。偉そうに現物の中を先切りしてしまったばっかりに、無駄なリスクを背負うことになり、7sが現物なので形を選べなくなってしまいました。河の強さを気にするとこういうこともあります。。。


2pが御用です。ガーン。

〜東二局一本場〜


南家、いい配牌です。でも南は鳴きません。雀頭候補が定まればポンテンとなるため、それは鳴きます。現状は南が雀頭のリーチ手順も有り得ますからね。


メンツが先にできたため、くっつきテンパイとなります。なので南は鳴きません

リーチを打つのは
7s引き(45678s234678p南南)の3-6-9s待ち
3p引き(456s22334678p南南)の1-4p待ち
9s引き(45689s234678p南南)のペン7s待ち だけです。

1p引き(4568s12234678p南南)は2p切りテンパイ外し
それ以外の受け入れは全てテンパイ取りでダマにします。

この時点で全て自分なりに答えを出しているため、いざそうなっても迷うことは何もありません。


張らないね〜


親が2sをポンして1sを切りました。その同巡に東を持ってきてしまいました。これにより、その前に9sを手出しされた前後の兼ね合いで、ソウズの上にブロックがあることが、ほぼ確定します。

なので、8sというのはまぁまぁ当たります。特に、例えばこの仕掛けが1シャンテン(ソウズの上と何か、例えば4-7pなど)だとすると、次に手出しをされるだけでグッと危険度が上昇するわけです。

特に、相手が「タンヤオの5-8sと何か」の1シャンテンである場合ならまだいいのですが、相手の役がタンヤオとは決まっていません。役牌もあるかもしれないですし、極端な話、緑一色もあるかもしれませんからまだanyな手が考えられます。

しかし、特に役牌は見かける頻度が多いので、東と北は要注意なんですよね。先ほど「タンヤオの5-8sと何か」の話をしましたが、この「何か」の部分が「東」だった場合、この世の終わりを見ることになります。東をポンさせて5-8s待ちになるかもしれないわけですし、そうでなくても警戒しなければいけない範囲がグッと増えます。

こちらのショート動画で詳しく話していますので、よかったら見てみてください。

というわけで、少なくとも切り順は、東がフィニッシュになるように8sから切ります。


ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ

anyがホンイツ、かつ7sをたくさん使うタイプの8s待ち、ポンテン、ドラ6。。。

かわいそう。。。。。

〜東二局二本場〜



敗者の配牌。。。。華1枚抜きました。

まぁ敗者の配牌ですがツモが良ければ字牌整理するだけでどうにかなりますよ。

とりあえず東から切って様子みましょうか。


ね。これぞ三麻。。。じゃあ、フィニッシュにピンズ持ってきてください!


うーん。そう、ピンズなんだけれども。。。。

本来、2pから切るのが自然な対応なのですが、3p引きの時に(3456789p)の3-6-9pより、(2345678p)の2-5-8pにしたいと考えていたので、2pを引っ張りました。

アガリノガシ。。。。

2pを切って4-7pに待ち変えです。役なしが気がかりですが、リーチはかけませんでした。理由は以下です。

なんでもかんでもリーチしなさい、というのは不特定多数の手牌、いわゆるanyな手牌に準じた話です。状況を整理して、自分の方が分が悪いのが明確なのですから、細かいことにしっかり対応すればいいんです。

今回の場合、手牌の残りの形が概ね
5sが雀頭のピンズ待ち(例えば 55s 11256678p)でなければ
何かが雀頭の4-7s待ち(例えば56s 112678pXX)の可能性がとても高いです。

待ちとしてソウズが残る場合、4-7s待ち以外になるケースは前後の手順でまあまあ違和感が生じるからです。もちろんまだ、限定できた中でも色々な雀頭や出来メンツが考えられますが、現在の時点では切りたい牌が当たる残りの手牌の形までしっかり考えることが可能です。

落ちる情報を見落とさないことが何より重要です。


この親の仕掛けに対し、「自分の方が分があるぞ」と主張してきた対面の
リーチが入りました。

1-4sにとる場合はあくまで1s期待なのですが、2枚切れていて話になりません。5秒ほどいただいて、この後の進行について考えていました。重要な盤面ではノータイムで処理したいですからね。


8pが帰ってきました。

親の現物である9p切りはあまりに情けないので、そもそもテンパイを諦めます。

つまり、張り直すためにはソウズで雀頭を作って3-6-9pにする必要があります。

メンツを破壊して雀頭に組み替える作業ですが、
現状は4-7sは絶対に切れませんので、では4-7sのどちらの方が重なりやすいか、というところと、対面の待ちについて考察します。再度掲載します。

通っていない筋は3-6-9sになります。3-6s、6-9sのどちらが待ちだとしてもあまりにいい待ちです。

あくまで、他のソウズを持ってきてもテンパイには取らないことと、9sは二人のどちらにも暗刻であるパターンは残ります。なので放銃となるならば6-9sよりいい待ちである3-6sを事前に打って差し上げることで、いざ3-6-9pでめくりあいになった時の自分の勝率を少しでも高めます。

よって、ここは


打2sで4s重ねに狙いを定めます。


これは、打った瞬間ミスだと思ってしまいました。実際には3sが当たるので正解なのですが、3sと9sを比較した意味を台無しにしています。


勝負するのは7s引きで3-6-9pになる場合だけなので、このテンパイは取りませんでした。こう見ると弱気ですが、9sも絶対に親に通るわけではないんですよね〜


47s待ちの上家に軍配が上がりました。。。連荘です。。


ここまでもすでに内容があまりに濃かったため、一度ここで区切りをつけて世に公表します。続きもお楽しみに〜


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