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1日のフォロワー増加数が4倍に!Instagramで17万フォロワー達成のためにやった事


こんにちは!vivit株式会社でSNSマーケティングを担当しているしゅんと申します。

自社で運営しているアウトドア情報メディア「hinata」のInstagramアカウントが17万フォロワーを達成したことを記念して、フォロワー獲得のノウハウをnoteにまとめてみることにしました。

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このアカウントではキャンパーさんの素敵な投稿を紹介したり、キャンプで役立つ情報(キャンプ飯の作り方など)を発信したりしています。

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本格的に分析施策を開始したのが2020年の7月ごろから。それまではリポストを中心にとりあえず投稿だけを行っていましたが、どうやらアウトドア業界はInstagramとの親和性が高いらしい(景色や料理など写真で表現しやすいため)という理由から、本腰を入れて運用してみることに。最初は手探り状態ながら、ウェビナーなどで知見を溜めつつPDCAを回すことで、1日あたりのフォロワー増加数を本格運用開始前と比べて、2021年1月時点で約4倍まで伸ばすことができました。

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※SEMRUSHのデータより 

運用開始時のフォロワー増加数は約100人/日でしたが、徐々に伸ばしていき、現在は約400人/日のペースで増加しています。上の2つのグラフを見ると、分析開始後の変化がお分かりいただけると思います。今回はフォロワー増加数をここまで伸ばすことに成功したノウハウをお伝えしていこうと思います。アカウントの規模に関わらず共通するものだと思っているので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!

まず運営側の目的を理解


いきなり施策の話に入りたいところですが、その前に押さえておきたいことが一つ。分析・施策を行う際、アカウントを評価するInstagram側がどのような目的でこのプラットフォームを運営しているのか、これを理解しておくことが重要です。

その目的とはズバリ「ユーザーに出来るだけ長い時間Instagramに滞在(利用)してもらうこと」これに尽きると思います。

もし多くのユーザーがInstagramを使わなくなりTwitterやYouTubeなど他のSNSを使うようになると、プラットフォームとしての価値が下がってしまいます。それを防ぐためにInstagram運営側もまた、ユーザーにはできる限りInstagramを使ってもらえるように、また投稿者にはユーザーを惹きつける投稿をしてもらえるよう、日々試行錯誤しています。ちなみにこれはInstagramのみならずTwitterにも言えることで、投稿時に他Webサイトへのリンクや他SNSへのリンクを貼る(=Twitterからの離脱を促す)とインプレッション(表示回数)が下がると言われています。Twitterから離脱を促す投稿のインプが伸びないよう、運営側でアルゴリズムを組んでいると考えられます。

この運営側の目的を念頭に置いた上で、フォロワー増加に効果のあった施策を見ていきましょう。

基本は投稿→フォローがベース

フォロワー数を伸ばすためにできそうな施策は、書き出せばたくさん出てきます。しかし最も効果的かつ再現性があるのは、SNSの基本となる投稿を工夫すること。「投稿→新規ユーザーにリーチ→フォロー」という流れが基本です。イメージが湧きづらい方のために、投稿がフォローに繋がるまでの流れをもう少し丁寧に見ていきましょう。(言われずとも知っているよ!という方はこちらは読み飛ばしてください。)


①フィード投稿(通常投稿)

②投稿がフォロワーのタイムラインなどに表示される。

③投稿が表示されたユーザーがスルー or 何かしらのアクション(いいね、コメント、保存)を起こす。

④アクションの数(エンゲージメント数)に応じて、Instagram側が投稿の価値を判断。

⑤投稿価値に応じて発見タブ(🔍マークの投稿一覧)やハッシュタグ検索の表示結果で上の方に表示される。

⑥新規ユーザーが発見タブやハッシュタグ検索等で投稿を発見。プロフィールに移動してアカウントをフォロー(投稿からそのままフォローすることもある)

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↑⑤の発見タブ

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↑⑤のハッシュタグ検索の検索結果

ざっくり書くとこんな感じです。投稿が新規ユーザーの目に触れてフォローに繋がるというシンプルな構造ですが、この時大事になってくるのが投稿の価値を左右する、ユーザーが投稿に対してアクションを起こした数(=エンゲージメント数)です。

Instagramでエンゲージメント数にカウントされるのは「いいね」「コメント」「シェア」「保存」など。さらに数値としては確認できませんが「投稿滞在時間」などもその項目に入っているようです。そしてこのエンゲージメント数が高いほどInstagram側からの評価が高まり、発見タブやハッシュタグ検索で上の方に表示されやすくなります。つまりフォロワーを増やすためには、投稿のエンゲージメント数を上げていこうという話になります。

いいね数よりも保存数!?エンゲージメントで重視すべき項目は?

エンゲージメント数を上げることが大事とお伝えしましたが、やみくもに伸ばすことはおすすめできません。エンゲージメント「いいね」「コメント」「シェア」「保存」の各項目で、評価基準への影響度が大きいものと小さいものがあるためです。

なんとなくいいね数に目がいきがちですが、この中で特に影響度の高いのはここ最近では「保存数」だと言われています。個人的にはエンゲージメントの項目以外に「滞在時間」も重要だと思っていますが、こちらについては後ほど説明します。※評価基準は今後アップデートによって大幅に変更される可能性もあります。

保存数が重要とされるその根拠について、複数の投稿を比較しながら説明していきます。まず保存数が伸びず、いいね数が多かった投稿データはこちら。

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いいね数:4,067
保存数(リボンマーク):96
リーチしたアカウント数:95,079
フォローに繋がったアカウント数:42

次に保存数の多かった投稿データがこちら。

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いいね数:3,072
保存数(リボンマーク):1,837
リーチしたアカウント数:146,401
フォローに繋がったアカウント数:374

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保存数が多い投稿は、フォローに繋がったアカウント数が374。いいね数が多い投稿の42と比べると約9倍です。リーチ数も50,000ほど多い結果となり、いいねよりも保存数を多くすることが、リーチ数およびフォロー数を伸ばすために重要であるとお分かりいただけるかと思います。

なぜ保存数が重視されるのか

ではなぜ保存数が重視されるのか。それは保存数の多い投稿が、Instagram運営側の目的を満たすことに繋がるからです。

保存が行われるタイミングは主に、この投稿を後で見返したい or 試したいと思ったときです。キャンプで一例を挙げると、キャンプ料理レシピを紹介した投稿を見たとき、次にキャンプに行ったときに作ろうと思って保存ボタンを押す、などがよくあるパターン。つまり保存が活発に行われることで、レシピを後で見返すように、ユーザーがInstagramを再度開いてくれる(=より長く利用してくれる)わけです。

そしてこれは「ユーザーに出来るだけ長い時間Instagramに滞在(利用)してもらう」という、先ほど述べた運営側の目的を満たすことに繋がります。こういった理由から、保存数はエンゲージメントとして高く評価されています。

また、保存数以外にも投稿の評価に影響するとされているのが「投稿滞在時間」。運営側の目的(長い時間Instagramに滞在・利用してもらうこと)を満たす項目であるため重要です。数値として確認できませんが、少しでも長い時間投稿を見てもらえるように工夫することをおすすめします。

保存数を上げるためには

では保存数を上げるには何をするべきなのか。効果的な方法はいくつかありますが、今回は主に以下の2つを紹介します。

①投稿テーマを工夫する。
②投稿の情報量を増やす。

まず「①投稿テーマを工夫する」について見ていきましょう。ユーザーが保存するタイミングは「投稿を後で見返したい、試したい」と思うときでした。各投稿内容が後で見返したいと思われるテーマになっているか、改めて考えてみることが重要です。

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「投稿テーマを工夫」について、hinataの投稿を例に詳しく見ていきましょう。こちらはキャンプ場風景の投稿。風景写真などの素敵な投稿はユーザーの目を引くのでいいね数はある程度伸びますが、後で見返そうとはならず、保存数は伸び悩みます。

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一方でこの写真は成功例。キャンプ料理レシピを紹介する投稿ですが、次回のキャンプで作ってみようというユーザーの心理が働いて保存数が伸びました。(実際に先ほどのキャンプ場の投稿よりも、58倍の保存を獲得しました。)

このことから投稿テーマを考えることは重要であることがわかります。特にレシピ系やハウツー系のコンテンツは後で見返す必要性があるため、保存数が伸びやすいと言われています。

ちなみに3〜4年前はインスタ映えという言葉も流行りましたが、現在映え写真の投稿は保存数が伸びず、評価対象になりづらいので注意しましょう。数年前のアルゴリズム変更によって、映える写真への評価が下がり、写真映えの時代は終わりを迎えたそう。(あるSNSウェビナーで聞きました。)

次に「②投稿の情報量を増やす」ことも重要です。情報量が多い投稿ほどユーザーの関心を引く可能性が高まり、保存されやすくなるからです。例えばデザートレシピの投稿で、1つよりも5つ紹介されている方が、ユーザーが食べたいと思えるレシピに出会えそう(=保存繋がりそう)ですよね。

ではどうやって情報量を増やすかというと、画像だけでなくテキスト入り画像や動画などを駆使して投稿するのがおすすめ。これまでの経験から、情報量が多く保存されやすい投稿方法はこの順番になります。

①動画投稿
②テキスト入り画像投稿
③画像投稿

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動画コンテンツの保存数が高いことを証明しているのがこちらのリスト。2020年10月の投稿をスプレッドシートに落として保存数の多い順に並べたもので(投稿内容は伏せています)、キャプションの列でオレンジ色に塗られたのが動画投稿、青色で塗られたのがテキスト入りの画像投稿、無色が画像投稿となっています。

この表を見ると投稿によって差はあれど、動画投稿>テキスト入り画像投稿>画像投稿の順で保存数を獲得しやすいことがわかると思います。ちなみにスライドが1枚の投稿よりもカルーセル投稿(複数スライドの投稿)の方が情報量が多いため、「カルーセルの動画投稿」が最も保存を獲得しやすい最強コンテンツと言えます。

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hinataではレシピ動画やロープワーク(ハウツー系)といったキャンプに役立つ内容を、できる限り動画として投稿しています。また動画撮影が難しい内容は画像にテキストを入れることによって、情報量を多くするよう努めています。コンテンツ作りに割ける時間やリソースの問題もありますが、可能な限り情報量を増やせるよう心がけてみてください!

ユーザーが求めていることを、定期的に確認する

これまで紹介したことを実践すると、必然的に投稿に対するエンゲージメント(主に保存数)が伸び、それに伴ってフォロワー数も増加します。しかし運用を続けていると、なかなかフォロワーが伸びないなど、上手くいかず悩む時期も必ず訪れます。そんな時に立ち戻って考えていただきたいのがユーザーニーズ。目先の数字を追い求めるあまり、投稿を見てくれているユーザーが何を求めているのか見失っていることも多いため、伸び悩みを感じたときは、ここに立ち返ることが重要です。

ユーザーニーズを捉える上で大切なのが、フォロワーのことをよく知ること。みなさんのアカウントをフォローしているユーザーはどんな人でしょう?ちなみにhinataをフォローしているユーザーは「初級〜中級のファミリーキャンパー」と定義しています。主な理由はこの3つ。

・フォロワーの主な年齢層が35〜44歳
・ファミリースタイルのキャンプ写真がよく保存される
・テント設営方法(初心者向け)やニッチなキャンプアイテム(上級者向け)の投稿に対する反応が薄い

こうした投稿を通じた経験から、初級〜中級(年に数回ほどキャンプを楽しむ)ファミリー層がメインフォロワーだと考えています。

投稿が伸び悩んだときは、メインフォロワーが本当に求める情報(hinataでは初級〜中級のファミリーキャンパー向けのテーマ)を発信できているか考えるようにしています。するとソロキャンプ用の内容を発信していたり、テーマが上級者向けの難しい内容になっていたりと、投稿のブレに気づかされることがあります。(もちろんたまにいつもと違った投稿をしてみるのは良いと思いますが...!)投稿の伸び悩みを感じた時は、ユーザーがどのような情報を期待しているのか、一度立ち止まって考えてみてください。結局ユーザーが求める投稿を地道に発信できているアカウントが、着実に伸びていると感じます。

おわりに

今回は投稿を通じてフォロワーを伸ばす方法をお伝えしました。アカウント運用の参考になれば嬉しいです!次回はテーマを少し変えて「アカウントが乗っ取られた話」をご紹介します。(当時)フォロワー15万人のアカウントが消えかけて、何とか奪い返すまでのお話です。最近なりすましや乗っ取りが流行っているので、Instagram担当者の参考になればと思います。次回もお楽しみに!

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