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好きを仕事にしてみたら

今年の3月。わたしは、ウェディングフォトグラファーの会社に転職をした。

前職は、飲食店の店長。まったく違う。大学2年生のころから、趣味でカメラにふれて写真を撮っていた。
フォトグラファーといえば、聞こえはいい。実際、友達に転職した旨を伝えれば、すごいね、好きを仕事にしてかっこいいね、と返してくれる子が多い。

趣味でふれていた程度なので、現実的にはまだアシスタントに近い業務を行っている。今後、自分で撮影するようになっても、実際の業務は周りが思っているよりも地味な仕事が多い。
平日は事務所に籠り、撮影データの現像とチェック。土日は結婚式の撮影、今は同行して機材の準備やセッティングをすることが多く、自分でシャッターを押せる時間はまだとても短い。

好きを仕事にしたからって、輝かしいことばかりではない。
むしろ、以前よりも自主的に動いて仕事しているからこそ、出来ないことや失敗があると、ちゃんと落ち込む。手を抜いて出来ないんじゃなくて、真剣にやったつもりで、まぁいいかで済ませて失敗している自分をみると嫌になる。
なんで私はこんなに動けないんだろう、頭が回らないんだろう、気付けないんだろうって、惨めな気持ちになる。

周りから見れば格好いい職業なのかもしれないけど、感覚的には、一般企業への勤めとあまり変わらないの。

だから、現在の仕事を伝えるとき、いたたまれない気持ちになる。そんなすごいものでもないし、あまり上っ面で褒めないでと思う。友達がフォトグラファーとかすごくない?とか言われると何とも言えない気持ちになる。そんなにすごい仕事ではない。

こんな風に書くと、すごく仕事に対して後ろ向きに見えるけど、そんなことはない。
けっこう好き。仕事楽しいって思えるぐらいは好き。仕事終わっても、爽やかな疲れが残るぐらいは好き。

なんで好きなのかと言うと、人が喜ぶ顔が見れるから。人が喜ぶ顔が好きだから。
撮影している方が途中経過で写真こんな感じに撮れてますよ〜って見せたとき、すごく嬉しそうな顔しているのが好き。髪型やドレスが本当に素敵で、可愛いですねって心の底から伝えた時の、そうなんですよ〜!って笑顔になってくれるのが好き。
私はまだ、業務的に自分が撮った写真でお客様を喜ばせることはできないけど、これから安心して笑顔を委ねてもらえる人になりたいな。

人の写真を撮っていく上での目標が、どんな人でも素敵に撮れる人になること。写真を撮られることが好きじゃない方っているじゃない?
そんな人が自分ってそんな悪くないじゃん?って思えるような写真を撮れたらいいなぁって思うんだよね。あなたは素敵だよって、気付けてない人が気付ける機会になれば本望だよね。それで写真やカメラに興味を持ってくれたら、写真を撮ることは日常のすてにな綺麗なものに沢山気付ける魔法みたいなんだよって知って欲しい。綺麗事だけどね。

あと、写真を撮るだけでは、今後生きていけないと転職して半年も経たないけど考えている。AIで写真も作れる時代になったから、写真だけにしがみつくのはナンセンス界のプリンスって感じ。
私は文章を書くこと、言葉をあてはめることが嫌いじゃないから、何か写真とミックスして使えないかなぁと思うんだよね。まぁ今のところ思い付かないんだけどね。

明日も緊張感でお腹痛くなりながら、仕事頑張ろう。

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