あなたはスマホ、縦持ちですか?
こちらの記事は、私のサイト"#a11yTips: Webアクセシビリティ・情報バリアフリー " で2017年12月7日に公開済のものを転載しました。なお文末形式を整えるため一部修正しています。
モバイルファーストという考えは割と浸透してきたのかなと思う今日この頃だが、本当にユーザーにあわせた作りにしているのだろうか。考えてみたい。
例えば日本と海外ユーザーのモバイルでのニュースサイトの読み方の違い、考えたことってあるだろうか?
今、電車内で周囲を見渡しているが(注: 当時、電車内で記事をエントリー中でした)、ざっと見たところスマホを縦に持っているユーザーが多い。
横に持っている人は、あの手つきからゲームでもしているのだろうか。
自分がスマホを横にして使ってるシーンを考えると、動画を観るとき。でも一日全体を通して縦で持っていることが殆ど。皆さんはいかがだろう。
なぜ縦なんだろうって考えたことはあるだろうか?
縦の方が持ちやすいからかな。自分がよく見るサイトが縦にあわせてデザインされているからかな。
3年前にnzに行って現地在住の知人と会っている時にスマートフォンを操作していてすごくビックリされたことがある。
「えっ、スマホでインターネットみる時、縦なの?」
聞けば、横で見ることが多いと言うじゃないか。
考えてみたら、英文って和文と違って単語や一文節の長さ等々あって、横の方が読みやすいのだろう。
ちょっと話違うが、7-8年前とある雑誌に日本向けのウェブサイトを海外企業から請け負っている企業のインタビュー記事が掲載されていた。その時の説明はデザインとSEO対策中心で、そこには日本ならではの特質があるとのことであった。
日本向けと海外向け、同様に考えちゃダメよねってことで先の知人の会社が日本人向けにウェブサイトをリニューアルする際に上司に話してもらったことが私もある。
「ターゲットはどんな"人"」だけで良いのか
ウェブアクセシビリティと聞くと、障害者や高齢者にとって使いやすくするって考えがちだが、何らかの制約を受けているユーザーは決して障害者や高齢者だけではない。そして、忘れちゃいけないのはその人たちがどんな環境で閲覧しているかということだ。
あくまでもエンドユーザー次第。そして彼らがどんな時にどんな風に、あなたのWebサイトを見ているか。
デザインを尊重するあまり、フォントは指定のもの以外は表示させないとか、文字の大きさはこれ以上の倍率にしないように固定することによって、本来読める人までが読めなくなってしまうのでは、ウェブサイトの存在意義にも関わってくる。また、モバイルファーストにしたから完璧でもなく、エンドユーザーの閲覧環境によっては使い勝手が悪くなることすらある。
最後にもう一回お尋ねしたい。
あなたはスマホ縦持ち? それとも横持ち? それはなぜだろうか。
(了)
ヘッダー写真 撮影地 ニュージーランド Wanaka近郊のワイナリー ©moya
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