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アメリカ ルート66を巡る旅

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古き良きアメリカの面影を残すルート66。このマガジンでは始点のイリノイ州シカゴから終点のカリフォルニア州サンタモニカまでを旅しながら、沿道の名所を巡り、そこに住む人々やその場所の…
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#海外旅行

アメリカ ルート66を巡る旅 02 イリノイ州 北部

前回は、ルート66をスタートしてシカゴから郊外の街ウィローブルックまで走ってきました。今回は、いよいよルート66をGo West ! 西へ向かいます。(といってもイリノイ州内のルート66は南西向きに道路が走っていています。) <イリノイ州> アメリカ50州の中でも重要な州であるイリノイ州。日本人にはあまり馴染みのない州ですが、アメリカ3番目の町シカゴを有し、中西部でありながら進歩的な考えを持つ州です。奴隷解放をしたリンカーン大統領や有色人種初のオバマ大統領を輩出したこの州。

アメリカ ルート66を巡る旅 03 イリノイ州 南部

今回は、イリノイ州の南部を走ります。この辺りでは、旧ルート66は州間高速55号線と平行して走っています。一部55号線と重なり塗りつぶされていますが、比較的旧道は残っていて、そこには古き良きイリノイ州の小さな町が健在です。急ぐ場合は、55号線を利用すれば効率的です。 <Springfeild> シカゴを出発して約200マイル。途中にブルーミントン、リンカーンという街はあったものの、久しぶりに大きな街に到着します。それがスプリングフィールドという街です。この街はイリノイ州の州都

アメリカ ルート66を巡る旅 05 ミズーリ州 西部

今回はミズーリ州の西部をJoplinという街まで走ります。州間高速44号線の脇を並走する旧ルート66を走り続けていきます。治安の悪い都市・セントルイスが恋しくなるほど、延々と森が続きます。この辺りにはその森の中に寂しく小さな町がポツンポツンと点在しています。そして町と町の間隔も段々と広がっていくのです。 鬱蒼とした森が続き、なんとなく気分も暗くなりかけていた頃、遂に広大な平野が現れました。ジョプリン手前で終わりがないと思われていた森林地帯が終了し、視界はとても広く開け、気分も

アメリカ ルート66を巡る旅 06 カンザス州

今回はカンザス州を走るルート66についてです。 ルート66を東から西にトレースする旅、ミズーリ州を終え、遂に3つ目の州に入ります。といってもルート66はカンザス州の南東部をちょっとだけ掠っているだけなのです。30分弱で通り過ぎてしまいます。「オズの魔法使い」の景色が広がるカンザス州に行くわけでもなく大都市のカンザス・シティを通るわけでもありません。アメリカの田舎の風景を見ていると、すぐに次のオクラホマ州に入ってしまいます。 では、前回の最後に立ち寄ったミズーリ州ジョップリ

アメリカ ルート66を巡る旅 07 オクラホマ州 東部

カンザス州バクスタースプリングスを抜けると州道69号線がかつてのルート66です。何もない真っ平らな大地を一本の舗装路がひたすら伸びていて、途中にはたまに集落がありますが、それは街と呼ぶにはあまりに小さすぎ、店舗もほとんどなく、「グレートプレーンズ」と呼ばれるただただ広い草原が続いていきます。 ルート66を旅する人のほとんどは、  Catoosaまでは州間高速44号線を利用してしまいます。それほど旧ルート66には何もありません。そんな平原を走るところからオクラホマ州は始まりま

アメリカ ルート66を巡る旅 11 ニューメキシコ州 東部

ルート66の旅、今回はニューメキシコ州の東部を紹介します。ニューメキシコ州という州は日本ではあまり聞かない地名だと思います。ここはアメリカ中西部に広がるグレートプレーンズとロッキー山脈から続く高地の境です。テキサス州からニューメキシコ州に入ると時計を1時間巻き戻し、段々と標高が上がっていきます。それまで砂漠だった土地に木が増えてきて、それは広大な森になります。そして気温も徐々に下がっていくのです。景色が砂漠から森に変わる境目でポツンとTucumcariという町に出会います。

アメリカ ルート66を巡る旅 12 ニューメキシコ州 中部

山脈を避けサンタ・ロサから大きく北に迂回した旧ルート66は、サンタ・フェの町の南側を通りアルバカーキを目指します。皆さんもサンタ・フェという町の名前を聞いたことがあると思います。今回はこの街からスタートしましょう。 <Santa Fe> ここは、アメリカができる遙か前からネイティブが町を築いていた場所です。プエブロ風と言われる土でできた建物があり、独特の文化を守っていることで有名です。 私がサンタ・フェについて知っているのは、このくらいでした。きっと京都のように町は発展して

アメリカ ルート66を巡る旅 13 ニューメキシコ州 西部

シカゴの起点を出発しニューメキシコ州アルバカーキまでやってきました。とても長い旅ですが、各町にはそれぞれ色があり、住人の生活があり、日本では伝えられていない「真のアメリカ」を感じるものとなりました。日本人向けのパッケージツアーやガイドもないので、実際にルート66を旅することは簡単ではないかもしれませんが、短期間のツアー旅行では得ることの出来ないものを心に溜めることができました。 さて、今回もニューメキシコ州を紹介します。前回までは、テキサス州からニューメキシコ州に入りツゥク

アメリカ ルート66を巡る旅 14 アリゾナ州 東部

ニューメキシコ州ギャラップを出発します。旧ルート66は州道118号になります。州間高速40号線を並行して走ります。しばらく行くとニューメキシコ州とアリゾナ州の州境を越えます。ついに7つ目の州に入りました。残りは西端のカリフォルニア州を残すのみとなりました。 旧ルート66はGrant Rdになります。そして州間高速40号線に再び塗りつぶされています。この辺りの景色はなかなか壮大です。大河に削られたであろう崖や岩山が出てきて、運転しながら景色に見とれてしまいます。そしてあまりに

アメリカ ルート66を巡る旅 15 アリゾナ州 中部

アリゾナ州中部を走ります。この辺りからは観光地が次々と登場します。観光客の数も一気に増えてきます。夏などは観光客で大渋滞が起こったりするので、事前の交通情報を入手しておいた方が良いでしょう。 前回紹介した町・ウィンズローから高速道路40号線を1時間弱ほど走るとフラッグスタッフという街に着きます。ウィンズローとフラッグスタッフの間にあった旧道のルート66は高速道路40号線になったので昔の道は存在しません。この区間は高速に乗りましょう。フラッグスタッフまでの高速道路は、360度

アメリカ ルート66を巡る旅 17 カリフォルニア州 東部

ルート66を走る旅、いよいよ最後の州カリフォルニア州に入ります。思い返せばシカゴを出発してイリノイ州、ミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州、そしてアリゾナ州と7州を走ってきて、それぞれ異なる景色と文化を見てきました。 カリフォルニアには入りましたが、皆さんがイメージする西海岸に辿り着くまでは、これから広大なモハベ砂漠を超えていかなくてはなりません。今回は、モハべ砂漠を中心に紹介します。NeedlesからVictorvilleまでです。地図の右端

アメリカ ルート66を巡る旅 18 カリフォルニア州 中部

ルート66を走る旅。ゴールが近づいてきました。モハベ砂漠を超え、峠を降り、いよいロサンゼルスに入ります。 <Victorville> ビクターヴィルの旧ルート66は、D Streetから7thStreetを辿ります。7th Streetが高速と交差したら道路名がPalmdale Rd.となります。この高速と立体交差する直前に左折しMariposa Rd.に入ります。高速と並走する道が旧道です。この道は結局州間高速15号線となります。15号で峠を下ります。 この峠道、以前は車