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「研修」は、研いて修めるもの

新採用や採用数年目の頃は、中堅の頃に比べて研修を受ける機会が多いです。
行政の話や技術の話など、研修内容は多岐にわたり、その都度資料も増えていきます。

何回も何回も研修を受けていくと、感覚が麻痺っていった人をよく見ることがあり、行き着く先は、目的を見失い悲惨な思考回路が成立します。

こんな感じ↓
研修へ行く→遠くへ出張する(宿泊する場合もある)→ご当地グルメを堪能出来る→研修から職場へ帰る→何食べてきたの?と係員から聞かれる(研修=小旅行という誤った感覚)

いやいや💦研修なので、何食べてきたの?じゃなくて、せめてどんな研修受けてきたの?と聞いてよ💦
と突っ込みたくなる惨劇が日常になります。

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◆研修とは何なのか
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職場の先輩に言われた一言→『 「研修」は、研いて修めるもの』
つまり、研修に行ったら自分を研いて成長して帰ってくるわけです。
さらには、研修で得た有意義な内容を職場で復命し、組織として成長するまでが研修だと私は思います。

この仕組み(復命)の利点は
・復命を書く人は、研修内容を要約し、「伝える」復命を書くスキルが育つ
「伝える」には、まず研修内容を理解しなければならない。そして、受け手に伝わる復命を書かなければならない。

・復命を受ける職員は、研修に行かずとも成長できる
1人が受けた研修を組織で共有できるので効率が良い
受け手が復命を読んで理解するのが前提条件ではある💦
復命のめくらばんは論外

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◆研修の受け方のすすめ(新採用~採用数年目)
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経験が浅い人用に、こんな感じで研修を受けてみては?を提案します。
【まずは状況分析】
・経験が浅く、仕事の内容はまだよくわからない。
・現担当以外の分野も研修を受ける。
(例:河川課に所属してるのに、技術職として道路の研修もセットで受ける)

【問題、課題】
・経験が浅いので、研修内容が仕事と直結しないことが多く、受講内容がイメージ出来ない。
→研修内容と経験値のギャップをいかに埋めるか
・現担当以外の研修を理解できる余裕がない。
→研修の膨大な情報量をいかに消化するか

【対策】
研修は復習に徹し、研修資料を整理する。
・わかる内容は素直に理解する。
・わからない内容がどれか把握する。
・研修ごとに、どんな内容だったかを整理する。
(研修資料をいつでも見返せるようにしておく)

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◆最後に
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研修期間内に全ての内容を把握することはかなり難しいです。把握したとしても、時間が経てば忘れてしまいます。

研修内容を研いて修めるには、実務経験を掛け合わせることが必要だと思います。今、経験が浅いなら、異動した先で業務を担当した時に研修資料を見返せば良いわけです。

技術は一日にしてならず。
時間をかけて理論と経験を踏まえて自らの肥やしとし、研修内容をじっくり噛み締め、着実に基礎を固めていくことが研修の成果だと思います。

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