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今日はクリスマスだけれど、あの日は天皇誕生日だった

2018年12月。
平成最後のクリスマス。
何をするか、誰と過ごすか、周囲はそんな話で持ちきりだった。

私はクリスマスに思い入れのない(あまりいい思い出のない)女だったので、え?何?クリスマスに1人で過ごしちゃいけない法律でもあるんですか?って、ちょっとスレてた。
クリスマスなんて、私にとっては何の特別感もなかったから。

学生時代のクリスマスは、バイトをするか、誘われたら遊びにいったこともあったかな。
誘ってくれた男の子に、イルミネーションを観ながら告白されたこともあったっけ。
今思えばものすごく素敵なシチュエーションだったのに、「いい友達」と思っていた相手だったので、友達がいなくなってしまうような少し寂しい気持ちになった記憶がある。

本当は、彼が私を好きなことには気づいていたし、その日私の恋人(3股されてた)が他の女性と過ごしていることも知っていた。
彼が「〇〇ちゃんが誰とも付き合う気がないの知ってるから、聞いてくれるだけでいんだけどさ」と話し始めたのを覚えている。
きっと、恋人(3股されてた)と上手くいっていなかったから、「恋人(3股されてた)と別れたばかりで、今は誰とも付き合う気がないんだ」とか返したんだろうな。
寂しいからって自分のことを好いてくれている人に甘えるなんて、我ながら嫌な女だった。

告白される直前。
色とりどりの光の中で、私の恋人(3股されてた)と手を組んで歩く女性(おそらく第一恋人)の姿が見えた。
キラキラ光るクリスマスツリーの前で「〇〇ちゃんが誰とも付き合う気がないの知ってるから、聞いてくれるだけでいんだけどさ、俺〇〇ちゃんのことが好きなんだ。だから、今日一緒に過ごせて嬉しいよ」って声が聞こえた。

私は、本当は何が寂しかったんだろうか。


社会人になってからのクリスマスは、恋人が“職場の飲み会”で帰ってこなかったり、1人で飲みにいって後に恋人となる男性(すぐに別れた)と出会ったり。そのときの話は、また別の機会に詳しく書こうと思う。


2018年12月。
平成最後のクリスマス。
何をするか、誰と過ごすか、周囲はそんな話で持ちきりだった。

クリスマスに2人で過ごしたからといって、私にとっては特別でも何でもない。
むしろ、平成最後の天皇誕生日の方が誰と過ごすか悩んでいた。
クリスマスは毎年来るけれど、平成の天皇誕生日は本当に最後だったから。

え?なに?クリスマスって1人で過ごしちゃいけない法律でもあるんですか?ってくらいクリスマスに思い入れのない(いい思い出があまりない)女なのでクリスマスに2人で過ごしたからといって別に特別でもなんでもないんですけど、むしろ平成最後の天皇誕生日の方が誰と過ごすか悩みますよね?

そんなツイートをしたら、“女友達”が連絡をくれた。
「23日ご予定ありますか?」
(このときはまだお互い敬語だったね)

彼女とは23日の夜に待ち合わせをして、25日の朝にバイバイした。
本当に、こんなに楽しい夜があるのか?ってくらい、心から笑った3日間だった。
飲み屋をはしごしてイルミネーションをはしごして、寝ないで飲み続けて何組か男性グループとも遊んで、途中ちょっとホテルで休憩もして、パンケーキも食べて朝ラーもして、本当に楽しかった。

毎年この時期は、あの日々を思い出す。
平成最後の天皇誕生日からクリスマスまで、彼女と過ごせて本当によかった。
彼女と過ごしたあの日々から、クリスマスは思い入れのある日に変わったんだ。

平成最後の夜の思い出。


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