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制作日記③-ZINEの話・後編

前編は以下のリンクからどうぞ。
自分の備忘録として、今まで作ったZINEについてまとめていきます。

今回はZINE紹介の続きから。

●「Everyday Things.」
モノタイプという技法で描いた版画の作品集です。
学生時代にいろんな版画技法を試しましたが、絵を描く感覚に1番近くて一時期気に入って描いてました。この技法だと紙やキャンバスに描くより筆跡がはっきりと残るのがおもしろくてすきです。
今回の作品集に収めた版画は2022年の作品です。
表紙本文モノクロ印刷、中綴じ製本でお願いしたものに、手作業で製本テープを貼りました。
グレーの表紙に濃いイエローが映えて気に入っています。
こちらは紙の種類が豊富なプリンパさんにお願いしました。


●「If We Can't Use Magic...」
2冊目の油彩ドローイングのZINEです。
今回はA5判の正方形。
表紙絵の作品がもともと正方形の紙に描いていたので、表紙の紙もアラベールにして原画の雰囲気に近くしました。
1冊目の油彩ドローイングZINEと使用した紙、綴じは同じで形違いになります。
近年描いている「ちいさなひとたち」を魔女に見立ててつくった絵本風のZINEです。
1冊目の油彩ドローイングZINEについては前回の投稿をご覧ください。
こちらも同じくプリンパさんにお願いしました。


●「夜の温度」
最新の油彩作品集です。
1〜2年に1冊くらいのペースで、これまでに4冊作りました(※過去の作品集は完売しましたので現在販売中の油彩作品集はこちらのみです)。
ポートフォリオ代わりに定期的に作っています。
こちらは2023年2月に西千葉の「企画画廊くじらのほね」さんにて開催していただいた個展「夜の温度」に出品した油彩作品をまとめたものになります。
普段はA5サイズくらいのZINEを作ることが多いですが、この油彩作品集のシリーズのみ見やすいように毎回A4判で作っています。
こちらは毎回プリントパックさんにお願いしています。

● 「Everyday Little Things.【Prototype】」
2022年にSNSで発表した日記のような気持ちで描いたエッセイまんがを2023年に加筆修正してまとめました。
7編の短いお話が収録されています。
前回の投稿でも「まばたきのなごり」という短歌とまんがのZINE紹介をしましたが、年に一度くらい「まんが描きたいな〜」という気持ちが湧いてきます。
絵や詩や短歌、短いお話など、わたしの作品はすべて身近なところや生活からきているので、日々の細々したことや思ったこと感じたことを書き留めておく手段がそのときによって違うだけなんだろうなと思います。
小ネタがまだまだあるのでそのうち描いたものが増えたらまとめてまた出したいなという気持ちを込めて【Prototype】としました。何年先か分かりませんが…。
今回は家プリンターの中綴じ手製本です。
表紙本文は書籍用紙、遊び紙はストライプの透かしの入ったクラフト紙です。


手製本の少部数しか作ってないZINEや完売したZINEを含めるとまだまだありますが、今回はここまでにします。
また増えてきたら記録代わりにまとめたいなと思います。
友人知人のZINEづくりのお手伝いをする機会もあり、ZINEの作り方は本当に人それぞれ個性が出ておもしろいなあと思います。
どんな作り方をしてもいいのがZINEの魅力ですね。
今回紹介したのは印刷所に頼んだものが多いですが、わたしもまたいろんなZINEを作っていきたいなと思います。

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