課題図書の思い出📙

画像1 調整時間で図書館に立ち寄ると目に入ってきた小学生高学年向けの課題図書、『ふたりのえびす』著:高森美由紀さん。 課題図書という響きも懐かしくなり読んで来ました。青森県の郷土伝統芸能を絡めて 登場してくる小学5年生の子どもたち、地域の方々…それぞれの立場で自分探しをしてる描写にすーっと入り込みました。これから全国各地で たくさんの子どもたちと家庭、学校の先生方含めて親しまれていくお話しなんだなって思うとこちらまで嬉しくなります。 自分の好きな本に触れるのも素晴らしいこと。課題図書の存在は大切ですね。
画像2 自分が小学生当時、課題図書での思い出も蘇って来ました。クラスで課題図書が2冊ほどあり出席番号の前と後ろから順番に回して読みましょう。という仕組みでした。回している途中、ページが破かれて無いという事があったんです。犯人探しのような雰囲気があった中、担任の先生が『間違って破いてしまったのかも知れないよ…』そんな呼び掛けでクラス皆んなで話し会をしようという事になりました。数日後、ある男の子が破いてしまったわけを先生に報告。どうしても 書かれてあった事が 羨ましくもあり妬ましくあって破いてしまったそうです。
画像3 先生はきっと正直に話してくれた男の子に対し、クラス皆んなの大切な本のページを破ってしまったことは注意したあとにクラスの皆んなにどう説明するか一緒に考えたようです。後日、先生から男の子からの申し出があった事、そしてページを破ってしまったのには訳があった事、物を大切にする事、皆んなで話し合う時間を作ってくれました。男の子は下をずーっと向いたまま。クラス委員の進行のもと色んなクラスの仲間から意見が出ました。「反省しているのだから許してあげようと思います… 物を大切にした方が良いと思います…」などなど。
画像4 皆んなそれぞれの発言が続き、1人の女の子から提案がありました。「クラスには2冊あるので 破れたページを 自分が写して書きます。それを貼り付けるとイイと思います。」クラスの仲間、先生の顔が明るくなったのを今でも覚えてます。 なぜ、そのページを破った訳は 先生と男の子だけしか知りません。それが羨ましいなぁ!なんて思ってた自分の子ども時代でした。(長々と書き記してしまいました。課題図書って有り難いですね)

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