見出し画像

#2地元のお祭りが3年ぶりに開催された

10月10日(日)、僕が住む千葉県のとある地方のお祭りが3年ぶりに開催されました。

なぜ3年ぶりか。理由は簡単で、2019年には台風19号が襲来し、2020年にはコロナが流行したためです。

ではなんでコロナが流行している今年は開催できたかというと、①ワクチン接種が進んだ、②感染対策が十分とれるようになったからです。

とはいえ、本来なら3日間にわたって、山車や御神酒所(おみきしょ)を引き回し、御神輿を担ぎ、露店が大量に出て…とわりと盛大に行われるんですが、今年は、お囃子演奏と神事の儀式のみです。かなり縮小された形でのお祭りでした。

画像3

この空白の3年間で、僕が懸念していたこと。

それは、人々がお祭りから離れていってしまうんじゃないかという不安です。ただでさえ、過疎化が進んでいる僕の地元。街はがらーんとしていて、歩いているのは高齢者ばかり…

でもお祭りのときだけすんごい盛り上がるんです。なんでかっていうと、地元の人が”帰省”するのが風習になっていて、普段見ないような若い人たちで街が活気づくからです。

やっぱり若者であふれた街はいい。あの3日間で、街が若返ったように感じるんです。今年も小規模ではありましたが、街に若者が帰ってきた。やっぱりいい。水を得た魚のように、街が息を吹き返しました。

画像1

次に心配していたのが、文化が廃れてしまうこと。

実は僕、お祭りではお囃子の演奏(江戸囃子)をしているんです。とまぁ僕の話はどうでもよくて、肝心なのは、お囃子の練習は1年中しているということ。

お囃子は簡単そうに見えて、ムズい。なぜなら、西洋音楽と違って基本「楽譜」というものが存在しないし、拍もバラバラ。音源も少ないし、何より教えられる人が少ない。

でもまぁ、今はさすがに楽譜っぽいものもあるし、YouTubeで探せばお囃子が出てくるから、昔よりは難易度が下がった(昔は、口伝(くでん)といって、ガチで楽譜がなかったから、口で教えていたらしい・・・)。

画像4

だけど、やっぱりムズイ。それは上記の理由もあるし、お囃子自体に興味を持つ若い人が減ってきているのも大きい。ギターとかドラムのような大きな音は出ないし、トランペットやラッパのような破裂音も出ない。篠笛や太鼓はどちらかというと、音は小さめで柔らかい自然音に近い。

とまぁこんな感じで、お囃子は伝承するのがムズイ音楽なわけで、にもかかわらず、お囃子の練習は2年間完全に停止。僕は心配で心配で仕方ありませんでした・・・。

が、いざお祭りをやってみると・・・僕の不安は幾分か小さくなりました!!みんなちゃんと覚えてくれてた(涙)

画像2

僕はお囃子の音色とリズムが好きだ。これからもお囃子の技術アップに努めていきたいし、(微力だけど)お囃子の伝承にも携わっていきたい。

そう感じた瞬間でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?