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Penniless Travel 貧乏旅行

 誰かが納得するような、旅をする理由を考えても仕方がない。"I got it from my dad."ーわたしが、お父さんから譲り受けたDNAの一つに「放浪」と書かれていたに違いない。

DJ割れ鍋

 私の旅は、大体が貧乏旅行。土地を移動して、出会ったことのない暮らしにふれることを愛している。だからこそ、日々の労働は、旅行をする資金作りのためと言っても過言はない。

 違う土地を訪れるには、飛行機のチケットや、滞在中のゲストハウス、旅先で食べるご当地グルメ、たくさんの出費が必要になる。決して多くない収入の中で節約の工夫が必要になる。

 話は変わるが、以前にドバイにあるスパイス・マーケットを訪れた時に、店番をしているインド人から口説かれたことがある。会話の途中で手に触れてきて、彼の指先がいやらしく私の手の甲や腕をなぞった。

 放浪をしていると、様々な人に巡り合う。昔の恋人によく似ていたり、死んだ祖母を思い出したり、会いたくて会えないような人の姿を近くに感じられることがある。

 ある時、少しでも長く旅を続けるために、「格安宿」と検索して見つけたバックパッカー宿があった。そこでは、トコジラミが大量発生するほど不衛生だったが、久しぶりに外国からの宿泊客などの他の旅人と交流することができた。

 お金がたくさんあれば、飛行機を使う・・・・・そんな考え方も、ありだと思う。時間がたくさんあれば、歩いて、景色の移り変わりをゆっくり、ゆっくりと眺めるのもいい。地元の人の生活に紛れ込んで、ローカル・バスを乗り継ぐのもいい。

 出張の経験を自慢げに話す人は多く、その気持ちは分からないでもない。でも、自分のためだけに旅をして、ひたすら自分について考えるような時間は、この上なく贅沢だと思う。

 とりとめもない、 「 #わたしの旅行記  」 でした。 読んでくれてありがとうございます。


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