会えるってすごい。
何か月か前に会ったきりの顔が、ずいぶん大人びた様に感じる。久しぶりにあなたを見つめて、瞳の奥の懐かしい温度に安心した。さりげない匂いが、心の奥を優しく包む。心臓がジャンプする感覚が嬉しい。大好きなあなただ。

電波を通さないあなたの声が聞けて、タイムラグがないあなたの表情が、口角の上がり方が見える。あなたに触れられる。普段こんな表情で、こんな体温で喋っていたんだ。私は、何枚まぶたでシャッターを切っても足りないと思った。
身体の中で心臓がスキップしているのを隠すのも、もうなんだか愛おしくてたまらなかった。

2人で笑った瞬間、手紙を渡したときの表情、いつもと違う立場に、なんだか照れくさい空気。全部リアルタイムで抱き締めた。肩を叩いて、頑張れよって言ったとき、あなたがどんな表情をしていたかわからないけれど、これも。
生きてることが、会えることが当たり前じゃない。目が合うことが心から嬉しい。生きていてくれてありがとうね。ありがとうって、いつだってこっちの台詞だよ。またね。

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