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『相手の脳に情景を描こう!』 プチっとスタディ vol.8

[キーワードと言い換え]

「ストーリーテリング」

「物語を用いた伝達技法」

[解説]

皆さんは
思い出や知識など、'印象'や'記憶'に残っているモノやコトっていくつありますか?

※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます

恐らく単純に'それだけ'で覚えている事って少ないはずです。
そのモノに関わるに至った背景や、
そのコトによる影響など前後状況も含めて'覚えて'いる
ものと思います。

頭の中に入ってきやすい、また留まりやすいモノやコトには、
ちゃんと付随するストーリーがついてくるんですよね!

だから相手に何かを訴えかける場合には、
「物語のように伝える」のは効果的
この技術がストーリーテリングといわれるものです。
※ストーリーテリング≠物語(イコールではないので注意)

[ケーススタディ]

取引先に自社の新サービスのご案内をするシーンがあったとします。

その際の営業マン(A君)と得意先担当者(Bさん)のやりとりを
途中から2つのパターンにしてみましょう。
※2人の関係値はそこそこあると仮定しますね

A君「いつもお世話になっております。今回新たに弊社のサービスが出来まして、ご案内に伺いました!」

Bさん「いつも色々提案ありがとうございます。今回はどんな内容ですか?」

・・・ここから①と②に分岐・・・


A君「はい、こちらの資料をご覧ください。最近流行りの○○を弊社なりに改良してご案内している□□というサービスです。
宜しければ御社でも採用して頂けたらと考えておりますがいかがでしょう?」
(数枚の資料をめくりながらその内容を説明)

Bさん「ほー、面白いサービスですね。関係のある部署に資料を回してみてもらいますね。(まあ悪いサービスではないし、資料は担当部署のCに渡しておこう)」

・・・・・・・


A君「はい、ご説明の前にちょっとした確認ですが、確か御社の◇◇部では~~という取り組みをされていましたよね?」

Bさん「そうですね。(うちの会社の状況を意識したサービス内容ってことかな?)」

A君「特に最近流行りの○○には関心をお持ちなのではないかと。そこで、弊社なりに御社にお役に立てることがあれば、と思い上司にも相談して□□というサービスを打ち出したのですが。」

Bさん「確かに〇〇は社内でもよく聞くようになりましたね。(とはいえ流行っているわけだから’特にウチ’に対してではないだろう)」

A君「サービス自体にも自信はあるものの、まずはいつも親しく話して下さるB様にご意見を伺えれば間違いないだろうと思いまして…」

Bさん「そうなんですね、私なんかで良ければひとまず拝見します。(押し売りに来てるって感じはしないな)」

A君「ありがとうございます!~~~(サービスの説明云々)~~~。というサービスです。いかがでしょう?」

Bさん「確かに面白いサービスですね。とはいえ私も専門外な部分もあるので◇◇部にも意見をもらって、Aさんにお伝えしましょうか?(うちのアドバイスも取り入れてもらえれば利用するメリットはあるかもしれないな)」

A君「とても助かります。ぜひ御社の意見をもとに、さらに良いサービスをお届けしたいので。」

Bさん「わかりました。◇◇部の担当者には私から聞いてみます。改めてご連絡しますね。」

・・・・・・・

まあ、今回も茶番となってはおりますが、
差は歴然ですね。
(多少ストーリーテリング以外の要素も入ってるけど許して笑)

新しいサービスを作った背景がわかったり、
話者の意図が伝わるような内容にするとグッと相手との心理的距離が縮まります。

普通に紹介するよりも絶対意識してもらえます!

vol.3のイノベーター理論の時も、
淡々と説明するより、波及の段階をストーリー調にしているから少しは理解し易くなっていたと思いませんか?
(そんなことなかったかな笑)

[投げかけ]

皆さんも、
ただ何かを伝えるのではなく、それに付随する背景やそれに伴う影響までを内容に加えられるよう意識してみてはいかがでしょうか?

以上
今回はストーリーテリングを解説しました。

[次回のプチスタ予告]

次回は
『ソロモンのパラドックス』
こちらを解説予定です。

お楽しみに!

まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!