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エッセイ|季節はいつも知らぬ間に


「木枯らし1号です」
昨日TVから聴こえてきたニュース。

身体の痛みに耐えつつ
ぼんやりする頭で
「そうなんだぁ」と耳を傾けた。

週末にはしゃぎ過ぎたからか、急に気温が下がったせいか風邪をひいている。足首がやけに冷えたからそれも要因かも知れない。

急な寒さに、冬用の洋服を取り出す時間もなく出かけることになってしまったから。

ふと、そういえばここ何年も何十年も気づけば季節がめぐっていた。

今年はまあまあ、
春は美しさを楽しめずに終わってしまったけれど、初夏から猛暑日、そして初秋晩秋と外の空気を感じながら過ごせている。

嬉しいことだ。去年までは、冬だったのにいつのまにか紅葉の季節なんてことがザラだったから。

今までわたしを置いてけぼりにしてめぐった季節を、これからは堪能したい。出来そうな気がしている。

それにしても、せっかくだから木枯らし1号を体感したかった。風邪をひいて寝込んでいる場合ではなかったなぁ。


高原は雪


こちらは「お見舞いだよ」と、冬支度を整えるために高原にある別荘へ出向いた家族から届いた雪の写真。

紅葉と雪。

秋と冬を行ったり来たりしている今をぴったり表しているようで面白い。

ここ数日はとっても冷えるけれど、そういえば天気予報では「またおだやかな秋が戻ってきます」と言っていたな。

もしかしたら、今の冷えで緑色だったイチョウの木が黄金色になるかも知れない。

風邪が治って少し暖かさが戻ったらイチョウ並木を歩こうかしら。

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