体験記|はじめての「推し活」
半世紀生きてきて「これ好き!この人好き!」はあったけれど、ついに推し活をはじめました。そう、出会ったんです。そこまでわたしを動かす『推し』に。
太宰治と市村正親がとても好き。ジョニー・デップが好き。ジャニス・ジョプリンが好き。けれども『推し』ではありません。彼らへの想いは尊敬です。「好きな本は?作家は?」「好きな俳優は?」等で答えるもの。
そんなわたしがまさかK-POPを聴くようになるなんて。アイドルに会いに会場を訪れることになるなんて。
自分でも想像できませんでしたが、先月、豊洲ピットで行われたK-POPグループのファンミーティングに参戦してきました!そう、はじめての推し活です。
そもそも“ファンミーティング”とは何か?それすら知らない状態での参加です。Xの推し専用アカウントで先輩方にあれこれ教わりながらドキドキで行ってきました。
誰かと待ち合わせるわけでもなくイベントの1部2部に乗り込みましたが、何より心配だったのが「年齢」でした。若い子ばかりたっだら奇異の目で見られないだろうか?場違い過ぎたらどうしよう…?いわゆる『ぼっち参戦』なので隅っこの方で開場を待つ間に見渡すと、娘のような子たちから年上のマダムまで。みなさんニコニコ。ちょっと安心して会場入りすることが出来ました。
かなり前方の、なのにステージ全体が見えるというわたしにとっての神席に座っていると、両隣の方が声をかけてくださり『同じアイドルグループを推す優しい世界』でした。
自分の推しがステージでトークし、歌って踊って、最初は恥ずかしかったけれど歌に合わせてこの日のために必死に覚えたコールをし、なんという非日常なのでしょうか。今までYouTubeで観るだけだった推しが目の前にいる。第1部は夢のようなふわふわ感で終わりました。
そして第2部です。
実は第2部は頼み込んで娘と参戦。もともとアイドルが好きな子なので申し訳なさも少なく、わたしも緊張がほぐれたのもあって、メンバーひとりひとりの顔を見たりダンスもじっくり楽しめたし、また、トークやゲームの内容も違うので「両部に参加するのってどうなのかしら?」の思いは杞憂に終わりました。娘とも話が弾んで全力でこの時間を堪能しました!
イベント終わりには、グッズ購入者の抽選で『お見送り会(メンバーがひとりひとり見送ってくれる)』と『ツーショット撮影会』に当選していたので参加しました。本当にひとことですが最推しと言葉を交わせたのと、写真を撮ることが出来ました。ビギナーズラックかも知れませんね。この日のツーショットはまるで親子のようで、今見返しても笑ってしまいますが宝物です。
今まではあまり興味のなかった韓国語も、特典会のツーショット撮影時に上手く言葉が通じなかったこと、字幕なしでもYouTubeを楽しみたいことから勉強を始めました。そういえば昔、ドラマ『冬のソナタ』が大流行したときに韓国語を学ぶ女性が増えたと話題になりましたが、今のわたしと同じ気持ちなのかしら?
すべてが初体験。
まだ1年に満たない推し活ビギナーのわたしが感じたのは『推しは日常生活の清涼剤』ということ。もしわたしのように「この年齢で恥ずかしいわ」なんて感じている方がいらしたら、もったいないですよ!年齢にふさわしい楽しみ方をすればいいのです。そんな方にはこの言葉を。
「推しは推せるときに推せ!」
ただし無理は禁物です。
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