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梅雨明け?

駒なめてうちいでの浜をみわたせば朝日にさわぐしがの浦波
後鳥羽院

今日の東京地方は朝から晴れて、梅雨明けを思わせるような天気と気温になっていますが、そもそも梅雨入りをしていたのかは個人的には怪しいと思っているこの頃ではあります。

馬を並べて打出の浜に来てみると朝日に照らされた志賀の浦の波が騒めいているのが見える、

と風景に重ね合わせて、治天の君となりつつあり国見として琵琶湖を訪れた際に、

朝日将軍とも呼ばれ源平の戦いで勝ち続けた木曾義仲とその後も世の中をにぎわし討死した義仲を波に喩えて読んでいるものかと思われます。

この歌を詠んだ頃には想像だにしていなかったでしょうが、のちの隠岐島流しの悲劇もほの悲しく映って見えるのも何かの因果なのでしょうか。

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