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長夜の夢

うたたねは荻吹く風に驚けどながき夢路ぞ覚むる時なき  崇徳上皇(「新古今集」巻十八雑下)

驚くが目が覚めるという意味だったというのは高校時代に習っていたようないなかったようなというところですが、それがわかると、この歌は哲学的、宗教的な意味合いを詠れたのかと感じます。

うたたねはすぐ目が覚めるが、生きているこの世という夢は覚めることはない、難しい、悟りに辿り着きたいといった、人間としての悲哀を詠っているのでしょうか。

先人が歌われている悲哀といったものも噛みしめながら歴史を紡いでいくという使命も味合わせてくれる歌だと感じる次第です。

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