見出し画像

配信生ライブSuchmos From TheWindowの感想

子どもの時から音楽が好きだった私は、ありきたりなヒットチャートに飽きてきて、プレイリストを全く更新せず、それから数年間、音楽を聴くことさえしていなかった。

しかし2017年ごろ、Suchmosの音楽に出会った。

これだよ、これこれ!!ってなった。きっとSuchmos好きな人はそう思った人が多いんじゃないかな、と思っている。

音楽雑誌なんか読んでても、Suchmosが2010年代のロックを変えたとか、オルタナティブの道を切り開いた、なんて評価されているのをよく見かける。

そんなSuchmosが初の無観客・生配信ライブをやるってもんだから、参戦してきました、その感想です。


映像は、フィルム映画のような質感になっていました。タイトルに「Window」とあるように、Suchomosメンバーの日常のセッションを、窓からのぞいているようなカメラワークでした。

Suchmosはライブ感を大切にしているバンドだと思っているので、今回のような観客のいない配信ライブという形態を、どのように生かすのだろうか、と思っていましたが、配信ということを逆に生かして、「ライブ=生」というより「家から6人を覗き見している感」「昔の名作映画を見るように楽しむ感」を演出しているように感じました。その点に関しては、「配信の強み」と「自分たちらしさ、自分たちのポリシー」をよくマッチさせた演出だと思い、さすがSuchmos!と思いました。


しかし、全体を通して、やっぱり、生のライブが一番だな、という感情に結局たどり着きました。

なんだろう、、、今回は全曲新譜で、これまでの曲と違った感じで、50年前にタイムスリップしたような曲調、歌詞はだいぶ攻めていて、どの曲も聴きごたえがありました。

こった演出もあったんですけどね。曲間でメンバーがたばこ吸って休憩してる様子も普通に配信されていたんですけど、その雑談風景はミュートになるので、見てる私は取り残された感みたいなのがありました。

正直、これで3000円って高いなあ、と私は感じました。

でも私がこのライブに参戦した理由は、ライブ見たい!!という気持ちももちろんありまあしたが、 Suchmosのように新しい価値を提供しているアーティストが生き残ってほしいから、という思いの方が大きかったので、私一人のチケット代なんて、ほんとに微力ではありますが、みんなが参加したことがメンバーやスタッフがこれからも音楽をやっていくことにつながれば、参加したことに意義があると思っています。

他の人は今回のライブどう感じたんだろう、と思ってツイッターで検索したら、よかった!という感想が大多数で、あれ?私斜めから見すぎ??と思ったんですけど、ライブ後、Suchmosの公式LINEアカウントから次のようなメッセージがありました。

「恋しい場所にちょっとだけ帰ってこれて良い気持ちだったわ!でもチラッと覗かれるよりやっぱりツラをみながらやりたいね。そのうちどっかで一緒に歌える日をお互い待ちましょう。ではまた! YONCE」

いつものライブじゃないな、なんて本人たちが一番感じてるよね、って思ってなんか安心した。また一緒に歌って、一緒に揺れて、心が動くライブに参加できるように、日々手洗い、うがい、ソーシャルディスタンス、守っていきたいと思います!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?