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IMF米成長率見通し引き下げ、個人消費鈍化で

国際通貨基金(IMF)は12日、22年の成長率見通しを6月下旬の2.9から2.3にさらに引き下げた。第1・四半期国内総生産(GDP)の下方改定や5月の個人消費支出鈍化を理由に挙げた。

高インフレと、物価上昇抑制に必要なFRBの積極的な利上げという課題を強調。

米国のインフレ圧力は広範囲に及んでおり、耐久財の価格上昇鈍化は食料・エネルギーに加え、住居、医療などのサービスの価格上昇ペース加速によってほぼ相殺されていると指摘。

IMFは「政策の優先課題は景気後退を引き起こすことなく、賃金と物価の伸びを迅速に減速させることだ」と提言。「難しい任務になる」とした。

FRBの金融引き締めは、インフレ率を22年第4・四半期に見込まれる6.6%から23年第4・四半期までに1.9%に押し下げるのに役立つとの見解を示した。

米経済はさらに減速するが景気後退は回避すると予想。23年の成長率見通しを6月下旬の1.7%から1.0%に引き下げた。

【その他の気になるニュース】
ペプシコ通期売上高予想上方修正、再値上げも
米清涼飲料大手ペプシコは12日、通期の売上高予測を引き上げた。また、物価は上昇しているものの、飲料や菓子類の需要が持続しているとして、数カ月以内にさらに値上げを実施する可能性があると明らかにした。

第2・四半期の純売上高は5.2%増の202億3000万ドル。市場予想は195億1000万ドルで上回った。
2022年度のオーガニック売上高は10%増加する見通し。従来予想は8%増だった。

通期の利益予想は8%増で据え置いた。商品価格や輸送コストの上昇が引き続き利益率を圧迫している。

ロシアのウクライナ侵攻を受けた一部資産の評価減で第2・四半期に14億ドルの費用を計上した。

ヒュー・ジョンストン最高財務責任者(CFO)は、昨年末に実施した値上げに対する需要鈍化は見られず、さらに値上げする余地があると述べた。

「植物油や穀物、包装材などの価格が劇的に上昇しており、来年にかけてさらに値上げがないとしたら驚きだ」と述べた。

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