UVERworld “THE LIVE” 誠果生誕祭 昼公演 レポ
“ 愛って口先で簡単に言えるけど
究極の愛の姿ってどんなんだろう ”
このライブはその答えをくれた気がした。
開幕直後、聴こえてきたのはNEVER ENDING WORLDでもいつもの真太郎のドラムソロではなく、一昔前の誠果と真太郎のあのSE。
とんでもないライブが始まる予感が漂っていた。
1曲目のWizard CLUBがこの公演の口火を切ったかと思えば、7th Trigger・エミュー・stay on と序盤からスピード感の物凄いセットリスト。
そして5曲目、去年の12月30日マリンメッセ夜公演ぶりの「 AWAYOKUBA-斬る 」。
誠果生誕祭で演奏されたのは2017年ぶり、2回目。
( ↑AWAYOKUBAの照明の映像。是非見てほしい )
暗くなったライブハウスに青の照明が映えていた。
この時点で、もう次の曲が何なのか、はっきり見当が着いていた。
ステージ中央にスポットライトが当たり、曲が始まる。思わず膝から崩れ落ちた。
“ 君がこの世から去れば
僕は君を追いかけこの世から発つ
一人きりの寂しさはもうない
そんな恋をあげるよ ”
今更ながら、なんていい曲を書くんだと思った。
リリースから10年経っても色褪せないどころか、どんどんこの曲の持つ良さが引き出されていく。これこそが、彼らの強みだ。
何度でも言うが、これはラブソングではない。いや、一種のラブソングなのかもしれない。
ファンに向けた熱くて重い、愛の曲。
“ 誰もが送る日常を犠牲にして咲かす花は美しい
ただそれを見せたくて また僕は太陽に手を伸ばす ”
まるで誠果さんの生き様を表したかのような歌詞だった。
本当にUVERworldを続けてくれてありがとう。
彼が居てこその、UVERworldだと。そう思わせてくれる景色だった。
この後のMCで、「 セトリやばいよなー!みなさんからリクエストを貰った曲はもちろん、やりたい曲もいっぱいやっていきますんで 」と話していた誠果さん。愛しいの気持ちが胸いっぱいに広がった。
心の数センチの距離を埋めてくれるのは、やっぱりこの現場だな、このライブだな、と思わずには居られなかった。
メンバー愛を感じたのはこの場面だけではない。
IDEAL REALITYのイントロで信人のベースが上手く鳴らず、やり直しに。
実は機材トラブルが原因だったのだが、「こいつは自分のかっこいいところ分かってるから。ここを忘れるわけねぇんだよ(笑) 」と話すTAKUYA∞ 。
ENのMCでは、「 来年はこいつ(誠果)に声聞かせてやってくれ! 」と言っていた。
メンバー同士の信頼とリスペクトの関係。20年弱やっているバンドだからこその光景だった。
( エミューの笛パスは全然成功しなかったみたいだけど笑 )
One stroke for freedomでは、「 もっと愛されてぇよ!売れてぇ!だからこそ今この曲を歌う 」と。
これは、どれだけ愛されたくても、売れたくても。身近にいる人( メンバーやファン )を大切にしたいというUVERworldの変わらない姿勢の表現であり、志の宣言であった。
何もかも見えないからこそ愛の本質が見えてくる。
究極の愛の姿は、きっとあの場所にあった。
このライブで感じた熱、体温こそが、UVERworldと信じたものが正しかったことの証明だった。
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ここからは私自身の話。
ライブ後に、こんな事を言ってくれた友人がいた。
UVERworldが心から大好きな曲を演ってくれただけで死ぬほど幸せなのに、こんなことを言われたらもう。。。
UVERworldのお陰で私にも、歳とっても愛だの夢だの言えそうな仲間ができた。
“ それぞれの大切な人の代わりはいない ” から。
隣にいてくれる人の美しさを忘れないでいたい。
ありがとう。
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