拝啓 CRYAMY

ひとつの伝説が終わってしまった、そんな感覚。
いつだって最高を追い求めて 時には理不尽も被って バンドと真っ直ぐ向き合っていたのは、彼らの音楽を聴いてればわかった。あの日の日比谷音楽堂を見れば、言葉でなくたって痛いほど伝わっていた。半端な覚悟で決めたことじゃないのはわかっているけれど、これから彼らの音楽が更新されないと思うとかなしい。もっと見ていたかった。彼らの音楽と共に生きていたかった。

音楽は消えない。彼らが残した唄が、意味を持たなくなることはない。わかってるけど、そうやって言い聞かせても、やっぱりさみしい。

出会えてよかった。でもそれだけじゃない。もっともっと重くて深くて、CRYAMYとわたしは物凄く密接な関係だった。
かなしみだけが泳いでいた冷たい夜も、どこにも行き場のない想いも、死にたくてどうしようもないときも、彼らの音楽を聴いてどうにかしていた。こういう言い方は陳腐だけれど、確かに彼らの音楽は、わたしの心の拠り所だった。


かなしい、さみしい。でも、 「苦難もあったが、常に死力を尽くし、最後には振り返って悔いのない時間を過ごすことができた」と彼自身で断言できているのが、何より嬉しくて誇らしい。
報われなかったかもしれないけど、大切に向き合っていたその生き様こそが、ほんとうに格好いい。

どんなに苦しかろうが、死んだ目をしながら浅い呼吸をしていようが、CRYAMYと生きていた日々は忘れないし、これからも生きていくよ。長生きしようね。愛しているよ。

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