「他者の介在しない空間の重要性~積読を早く解消したい~」2022年8月14日

やっと読了!

『理性の限界』高橋昌一郎 著

読者である我々はとあるシンポジウムを聴講している、という設定で、本書では様々な学者や思想の持ち主が具体例を示しながら議論を繰り広げる。
会社員や大学生といった、いわゆる一般人サイドの人間も登場し、身近に起こった事例や素朴な疑問の投げかけ、「ちょっと難しいからもっと簡単に説明してよ」と代わりに議論に待ったをかけてくれるので、抵抗感なく我々読者も議論を読み進めることができる。時折出てくる過激な思想をぶつけてくる人たちも面白く、うまく交通整理をする司会者の役割も読みやすさに貢献している。
高橋昌一郎先生の『限界』シリーズは、本書を含め3冊あるので、お盆休み中に読んでしまいたい。

読書に没頭しているその時間、自分の脳内は本の世界に蹂躙され、他者はもちろん自己すら存在しない空間が完成する。
仕事中はもちろん他者が介在しているし、休憩中はSNS、休みの日は配信と、常に他者の意識の中で活動する人間にとって、『他人の介在しない自分だけの時間』いや、『自他ともに介在しない、コンテンツだけに脳が支配される時間』というのはとても大事なのかもしれない。特に、電子機器を必要としない紙の本での読書というのは、デジタルデトックスもソーシャルデトックスもかなう一種の瞑想なのかもしれない。

そんなスッキリ感を味わいたいわけだが、自分は本を読むのがとても遅い。遅い、といっても実際どれくらいの時間がかかっているのか分からないので、一度測ってみることにした。

各段を読み終えるごとにラップタイムを取っていった

第2章の4段~あとがきまで読むのに2時間27分12秒かかった。
1ページ当たりにかかる平均の時間は1分14秒。1ページ当たりの文字数は、とあるページをOCRアプリに通してみたら550文字だった。

文庫本1ページあたりの文字数は 532文字〜756文字となり、 おおむね500〜800文字 程度ということになります。

プリントモール「文庫本の文字数は1ページあたりどのくらい?」より
https://well-direct.com/blog/archives/20210201/2382/

ページ当たりの文字数はそんなに間違っていなさそう。
1ページ(550文字)当たり1分14秒かかる自分は、1分当たり445文字を読む能力があるということになる。
日本人の平均が600文字/分程度らしいので、そう考えると少ない。

自分は隙間時間に本を読むというのが苦手なので、本を読むと決めたら少なくとも2~3時間、欲を言えば丸一日時間を確保して一気に読んでしまいたい。1日1~2ページずつ読んでみたとして、次の日には内容を忘れてしまうからだ。そうなると、一日2時間、読書時間を確保したいところである。1日は24時間しかない。

読書、お絵描き、映画、、「教養時間」として1日180分(=90分×2ターム)確保したいところだな。他者の介在しない、自分すら介在しない、教養の時間を。
やりたいことと、自身の疲れ。
毎日調子よく、学びのある日々を送るにはどうすればいいのか。
睡眠時間を削っても健康であるにはどうすればいいのか。
結局その結論が見いだせずにいる。

明日また読書時間を記録します。
それでは、さようなら。

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