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よく気が付いたねと褒めないで③

4つの特性「DOES(ダズ)」──「O」について

今日は4つの特性「DOES(ダズ)」のうちのひとつ、【Overstimulation】について深掘りします。

これは、「刺激に敏感で疲れやすい」という特徴です。
具体的には以下となります。

・人混みや大きな音、騒音が苦手
・友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲労している
・映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動して泣く
・人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
・些細なことに過剰なほど驚いてしまう

1個ずつ見ていきましょう。

・人混みや大きな音、騒音が苦手

そもそもこれは得意な人あまりいないと思いますが、HSPは余計に苦手ということなんでしょうね……

特に人混みが多い繁華街に行くときは気合いを入れて行かないと家から出れないし、無事に帰ってこれてもどっと疲れが出てゴロゴロするのが精一杯です。
大きな音と騒音が苦手というのもそうで、アドトラック(某求人広告など)や騒がしい宴会なども苦手、というか調子が悪いときは苦痛で仕方ないです。
騒音の基準も人によって違うと思いますが、外に出ると耳に入れたくない音が結構あって(特に意識してなくても一回気になるとそればっかり耳に入って仕方なかったり)、外出するときは必ずイヤホンして音楽を聴いていないとそわそわして落ち着きません。イヤホン忘れると地獄。
特に電車内とか会社とか、閉じられた空間での音に耐えられなかったりします。
具体的には話し声やイヤホン・ヘッドホンの音漏れ、タイピング音、人が歩く音など、日常生活に紐づく音が多いかもしれません。
ちなみにタイピング音は自分がタイピングしている音も苦手です。

ドアを閉める音とかも然りで、これと人が歩く音が大きいと、相手がどんな人でも怖いと感じてドキドキしてしまいます。生きた心地がしない……

・友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲労している

これはもう、そう。そうとしか言えない。すごく楽しいんですけどね。
相手が何人でも気疲れします。
で、何時解散でも(早い解散でも)家に帰ると疲れがどっと出てもうゴロゴロすることしかできなくなります。

気疲れの主な原因は「相手は楽しんでるかな」「有意義な時間を過ごしているだろうか」と無意識のうちに考えているところから来ているような気がします。
こっちが考えたって仕方ないことなのにね……変にエンターテイナー気質なせいで、「面白い話をしなきゃ」とか「機嫌よく帰ってもらわなきゃ」とか思っちゃうんですよね。我ながらめんどくさいな(笑)
ま、一言でいうと結局「考えすぎ」なんですよね。
はい、HSPと切っても切り離せない言葉ナンバーワンだと思います。

そういうこともあって、自分から友達を遊びや食事に誘うことはないです。
完全に受け身タイプ。

・映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動して泣く

いちいち何かを感じる気質だな、とは思います。
感動とはちょっと違いますが、小さいころ見て泣いたのは「ライオンキング」と当時の教育テレビで放送していた「ごんぎつね」です。

ライオンキングはムファサがヌーの大群に踏まれて死んだのがショックすぎて泣きました。
が、死んですぐに泣くのではなく、そのシーンをラストまで引きずり、
全編終わってから「死んじゃったぁ……」と泣いてました。時差泣き。

ごんぎつねは最後ごんが撃たれて死んだところで号泣。ごんがかわいそうすぎて、今もごんぎつねを思い出すと気持ちが重くなります。つらい。

あとは昔NHKに「その時歴史が動いた」という番組があって、諸葛亮孔明特集のやっぱり最後に泣きました。
これは感動の涙で、孔明の志に痛く共感したことによる涙です。
当時小学生だったと思いますが、泣くタイミングが渋い。(笑)

大きくなるにつれて作品に触れて泣くことはあまりない(コントロールできるようになった)のですが、今でもジャンルを問わず映画を観終わった後は気持ちの整理がつかず、黙りこくってしまいます。
一緒に観に行った相手から心配されたこともあるのですが、決して楽しくないわけではなくむしろ楽しいです。
でもちょっと情報処理の時間が必要というか、「面白かったねー!次どこ行く~?」みたいに軽やかに話せなくなります。
これ自分でも嫌なので直したいんですよねー……

ちなみにここ数年で一番感動して泣いたのは映画チア男子!です。
メインの登場人物全員が小さな地獄を抱えていて、どの子にも感情移入してしまって大変なことになる映画でした。
傑作なので、ぜひ。

・人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない

これはHSP関係なく皆さんそうなのではないでしょうか?と思うのですが、きっと程度の問題なのかな?

個人的によく言われてたのが「そんなことでいちいち傷つかれたら何も言えない」です。
相手からしたらなんてことはないことで傷つくので、色々やりにくいでしょうね。
で、申し訳ないんですけど、「じゃあ何も言うなよ!」と心の中で逆ギレしてます。こうやって書くと嫌な性格!(笑)
別に肯定はしてくれなくてもいいので、小さなことでも否定されるとかなり凹むんですよね。

いい具体例が出てこないのですが、例えば目玉焼きに何をかけるか?で私はケチャップ派だけど相手が醤油派だったとして、「ケチャップ?それはないわ!」とかでも「無しなのか……」と自分が悪い気がしてすぐ凹みます。
ちょっと極端だけど、こんな感じです。

・些細なことに過剰なほど驚いてしまう

個人的に一番驚くタイミング、それは名前を呼ばれた時です。

特に会社に勤めてた時は普通に名前を呼ばれただけで肩がビクッとしてしまい、驚かせてごめんと謝られることがしばしばでした。
いや、こっちが勝手に驚いてるだけなので……と申し訳なく思うことが多々ありました。

あれは一体なんでなんだろ?家でもびっくりしちゃうんですよね。
割と口癖が「びっくりした」なところがあるので、おっかなびっくり生きてるんでしょうね、きっと。


ざっくりこんな感じです。

次回はDOESのE、【Empathy and emotional responsiveness】(人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい)について掘り下げようと思います。

それではまた!

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