11/14の「経営から現場まで。スタートアップを成長させるクリエイティブの力。」に参加して

11/14にIDEO Tokyoで開催されたイベントに参加してきました。

イベントは質問に回答する、スライドまで用意したディスカッション形式でした。全ての話をしっかりと記録していなかったので、自分の心に残った話をメモします。

ディスカッションしてくださった企業様はSansan様とNEW STANDARD様。企業の中にクリエイティブが奥深くまで浸透した取り組み。経営の深いところまで関わっている事がわかる実例のお話など、デザイナーのできる事の可能性をさらに広げた貴重なお話でした。

Sansan

CDOとしてデザイナーが経営陣にいる事。さらにCDOは現場でも活躍しているプレイヤーなので、現場のデザイナーの意見を経営陣に伝えやすいハブの役割も担っているため、とても風通しが良い環境が整っていました。ノベルティーの制作もストーリーを持って会社を理解してもらうユニークでオリジナリティー溢れるグッズ作りはどのグッズを見ても思い入れが強く制作する側の自社への深い思いを感じる事ができました。

また、デザイナーの成長を促すために、あえて考えさせるように、1〜10まで細かく指示をしないとか、横串の体制で色々な職種とコミュニケーションをとることで成長できる開発環境を作ったりしていたり、企業としてデザイナーを必要としているからこそ、それぞれに何を必要としているのかを考えた上で、デザイナーの成長を促してくれているのかなと思いました。

ロゴリニューアル
そして、ロゴリニューアルのお話、とても面白かったです。創業当時は漢字だったロゴをアルファベットに変えて、4度目の2017年ロゴリニューアルで、今まで作っていたクリエイティブが大きく変わり社内全体の雰囲気も変わったというお話でした。

名刺を意識したデザインから、もともとかかげていた「人と人の繋がり」のイメージをロゴに反映したこととが大きな変化をもたらしたきっかけなのかもと、個人的に思いました。

リニューアルにより新しく生み出されたロゴは、会社が掲げていたミッションをわかりやすく表現して、みんなが持っていた会社へのイメージを更新するほどの影響力があったのでは思いました。人の意識を動かすことの出来るクリエイティブの影響力って、本当にすごいと実感しました。

DSOC
他にも、人と人との繋がりを視覚化したデータの新しい表現など、創業間もない頃から、クリエイティブを大切にしてきたから、Sansanで成長したデザイナーやエンジニアがメッセージ性の高いクリエイティブを生み出す事ができたのではないかと思いました。

NEW STANDARD

デザイナーのイメージはアメーバのようなイメージ。デザイナーの割合がとても多く、デザイナーが色々なことを考えて事業や開発の中に入っている、とてもデザイナーが強いのかなと思いました。
企業の各部署にデザイナーが入り込み、寄り添ってクリエイティブを作り出す。日々新しい価値の創造、また必要なものを共創、模索、改善して作り上げ運用してゆく。デザイナーが考え発送することを日々、積み重ねる環境が整ってる事がとてもよくわかりました。

創業はじめ頃から経営にデザイナーが深く携わっていて、経営そのものがクリエイティブと繋がっている。他に経営とクリエイティブを結びつけを強くしていると思った部分は、言語化して発言することで振り返る作業。視覚的に伝えるだけでなく言葉にすることではっきりさせる。

言葉にする事で、各々の部署が明確な目標を持ち、互いに良い方向へ行動できる連鎖につながっているのではないかなと、私は思いました。2020年からD2C事業もスタートするそうで、どのような新しい商品が生み出されるのかとても楽しみです。

強いデザイナーが育つ環境
他部署の色々なタイミング、場面、開発に入り込める。
企業の価値を上げ、共創できる環境。新しい価値を模索している。
色々なスキルを持ったデザイナーがバランスよく存在している。

会社の従業員ほとんどがデザイナーで、デザイナー1人では成し遂げられない大きなこと実現して実行している。各部署にデザイナーが入り込んで、クリエイティブにつながるサービスをテキストから一緒に考える事ができるのは、ちゃんとデザイナーが機能して成長できる環境や風土があるからこそなんだと思いました。そして、そのような環境や風土を構築できているのは、経営の中にデザイナーが中心にいるからこそなんですよね・・・。

あとがき

デザインした義務
これは、勝手な自分の考え方なのですが、生み出した成果物に対して、説明することはデザイナーの義務であり、言語化や資料などで表すことはデザインする時と違う思考法を必要とするので、成長を促す為にもデザイナーに必要なことだと思っていましたが、デザイナー自身のためだけではなく、なぜ、何のためにデザインしたのか説明義務を全うする事は、成果物にクリエイティブがどのぐらい浸透しているのかも分かり、企業をわかりやすく説明するメッセージ性がきちんと含まれているかどうか、確認もできるので、精度を上げて強く企業メッセージを押し出す事ができると思い直しました。

ビジュアルの情報量
ビジュアルで伝える事ができる情報量はとても多い。印象や雰囲気はとても大切な情報の1つです。だからこそブレない、企業のあり方、存在価値、目指すところなど、きちんと反映する事が企業のイメージになり、ブランディングに繋がるのだと思います。

それに、そもそもビジュアルにする時に言葉にして他の人もわかりやす形にある程度翻訳しなければ、依頼者(クライアント)の戦略や企画意志があやふやになり何を作ったら良いのかわからなくなりますよね・・・。

クリエイティブの力
クリエイティブの力はイメージや印象を左右するので、とても重要だと思います。でも、それ以上に重要なのは、デザイナーやクリエイターが共創する新しい価値で、決して0から1を生み出すだけに必要な思考ではなく、送り出すバナーやグラフィックやサイトなど、細かな制作物にも意志を受け継がせる事ができる思考だと思います。

デザインは問題解決で、伝わりにくいメッセージがあるのならば、メッセージをどういう風に伝えてゆくのかを考えるのがデザイン作業ですよね。だから影響力の強いクリエイティブを説明することはデザイナーの義務だと思います。

デザイナーの環境や役割って・・・・。
今回のイベントを通して、企業がデザイナーを必要とすることで、デザイナーも成長できるから、企業に根付く事ができて、企業の中でデザイナーが組織を作る事ができるようになり、最終的に企業の繁栄に貢献できると思いました。何故ならば、デザインだけでは簡単に売り上げは上がりません。

効果は分かりにくいけれども、細やかなバナー作成など、地道な企業のイメージ付けにつながったりします。

デザインを浸透させる事の重要性を改めて再認識でき、学びの多いイベントでした。もし、また次もあるようでしたら参加したいです。

貴重なお話ありがとうございました。
今後のさらなる飛躍とても楽しみです。
次回開催あるのならば、今から待ち遠しい・・・・。

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