見出し画像

野菜は自生します

みなさん、こんにちは。家庭菜園研究家の廣瀬です。今回は「野菜は自生する」という記事を投稿させて頂きます。

自生した野菜は美味しい

私の畑では、カボチャ、ジャガイモ、里芋、ミニトマト、シソ、ニラ、菜の花などが自生しています。自生した野菜は丈夫に育ち、美味しい実やイモを付けます。自生できたということは、その土地の環境に合う遺伝子を持つと言えるのではと思います。そのような植物は必然的に健康に育つのでしょう。今回は畑に自生するカボチャ、里芋、ミニトマトを紹介します。

残渣と生ごみから育つカボチャ

私は、収穫し終えた後の野菜の茎や、台所から出る生ごみを畑の隅に積み、自然に還します。カラスなどに突かれる生ごみは地面に埋めます。カボチャのワタと種をそこに放置しておく(捨てておく)と、毎年、芽を出し、しっかり育ちます。保存中に痛んだカボチャを畑に転がしておけば、そこからも芽が出ます。次の写真はそのようにして育つカボチャで、ほぼ自生という形で、毎年、収穫できます。

カボチャ

九州から来た里芋

里芋も自生しています。はじめは妻の九州の実家からもらった食用の芋で、春に残っていたのを植え付けました。2、3年するうちに、取り残したものから芽が出るようになりました。九州産の里芋が栃木県で自生に成功したのです。下の写真が自生し、毎年、同じ所から芽を出して育つ里芋です。

画像2

現在は食用に掘り上げた後、形の悪いものを埋め戻し、初夏になると芽を出してくれるので、これも手間いらずで育てています。なお里芋は冬場に重宝するので、完全放任で失敗だったとならないように、別の場所に種芋を植え付け育てることもしています。

オレンジアイコも自生

ミニトマトにアイコという育てやすい品種があります。サカタのタネの商品で、赤色の他に、イエロー、オレンジ、チョコ色の品種が出ています。イエローは私の畑では自生しませんでしたが、オレンジが丈夫なのか、私の畑に合ったのでしょう、自生して育つようになりました。ちなみに赤も自生します。チョコ色は商品化されて間もない品種で、まだ1回しか育てていないので、今後どうなるか、追々、ご報告します。

オレンジが商品化されたのが数年前で、2019年に種を買い育てました。ミニトマトは地面に落ちた実から、翌年、芽が出ますが、オレンジアイコも翌年に芽を出し、以後、それを育てています。次の写真が自然に生えたオレンジアイコです。

ミニトマト

トマトは完全放任はできず、支柱を立て、上に伸ばす必要があるので、その手間は掛けます。トマトは放任すると、自分では立ち上がれず、横に広がり、地面に着いた実がダメになってしまうのです。

私は脇芽を摘むことはほとんどせず、立ち上げだけに手を貸し、あとは伸びるに任せます。自然生えしたオレンジアイコから採れた実です。

オレンジアイコ

野菜はその土地に合ったものに少しずつ変わると聞きます。この写真は3代目で、サカタのタネが販売する種から1年目に育てたものより小ぶりで、形も少し違ってきたようです。

自生する他の野菜も、また別の機会に紹介したいと思います。

おまけ

自生という単語を辞書で調べると、本来の意味は、その地域に元々根付いている植物を指す言葉だそうです。外部から持ち込まれたものを除くそうなので、野菜が自生するという使い方は厳密には間違いで、栽培用の野菜が野生化するなどの表現が正しいのかもしれません(笑)

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?