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おでん大根栽培日記

みなさん、こんにちは、家庭菜園研究家の廣瀬です。栃木県南部で無農薬、無肥料で野菜を育てています。今回は今シーズン(2021年の秋から冬)ダイソーで売っている種の「おでん大根」が大成功した後、大失敗するという記事を投稿します。話の急展開ぶりをお楽しみ頂ければ(?)と思います(笑

種蒔き

大根の種まきの時期は、主に春先と秋の初め(夏の終わり)の2パタンあります。おでん大根は毎年9月中頃に種まきしています。

おでん大根の種

順調に成長

9~11月はモンシロチョウやカブラハバチなどがアブラナ科の野菜に卵を産み付けます。アブラナ科の野菜は不織布で覆うと安心なので、私は不織布を使っています。

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大根の育て方は、以前、投稿しています、そちらをご参考にして頂ければと思います。

おでん大根は、私の栽培法では、二か月位で小ぶりなものが食べられるようになります。次の写真は11月中頃の様子で、混み合ったところから抜いて食べ始めます。

成功

今シーズンは大成功

天候に恵まれたこともあり、今シーズンは大成功し、12月になると大きなものが沢山できました。ダイコンは霜にやられないように、抜いたものを土に埋め戻して保存しています。今シーズンも大きなものを20本ほど選び保存しました。

保存

畑に残っているものがまだ30本以上あります。そちらを毎日のようにサラダ、おでん、みそ汁の具などにして食べました。

サラダ

そして2か月後

畑に残したダイコンは、栃木県南部は氷点下になるので、首のところが凍ってダメになっていきます(ダメにならないように首まで土を掛ける保存方法もあります)。痛んだものでも地面に埋まっている部分は食べられます。

畑のダイコンを使い切った2月、そろそろ保存しておいたものを食べようと掘り出したところ、何だか軽いんです。切ってみると・・・

中がスカスカ

中がスカスカになっていました、、、例年はこんなことはなかったんです。春先まで食べていたよなと改めて思い返すと、おでん大根を本格的に作り始めたのは、まだここ3シーズンほどで、去年までは保存後1か月くらいのうちに食べ切っていました。今回は大成功してたくさん採れ、畑に残したものから使ったので、2か月保存しました。ダイソーのおでん大根は長い期間の保存はできない・・・ということだと思いました。

他の品種は春まで保存しても中がスカスカになることは、これまで一度もありません。保存できるダイコンと、保存にむかないものがあるのだと思います。

ほとんどダメになる

20本掘り出して確認すると、ほとんどがスカスカになったり、中が黒くなっていて、食べるのはちょっと無理、、、という状態でした。2本だけ水分を保ち、黒くもならず、食べられるものがありましたが、ほぼ全滅に近い状態でした、、、

学ぶことが沢山あります

私は農家に生まれ、思春期まで農業を手伝い、農業がどのようなものかを実体験して育ちました。大人になり農業とは無関係の仕事に就きましたが、十数年前から少しずつ野菜作りを始め、今では数十坪の畑で本格的に家庭菜園の研究をしています。たくさんの野菜を作っていますが、野菜作りは、やればやるほど新たな発見があります。失敗と成功の積み重ねが楽しいと感じられるようになりました。農家の方はそんな甘いことは言っていられないのは承知しています。家庭菜園だからこそ失敗も楽しめるものなのでしょう。とはいえ今回の失敗はダメにした数が多過ぎて、やっぱり残念です(苦笑)次の冬は失敗しないように、おでん大根は首まで埋める方法で保存します。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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