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ベンチャー・スタートアップとプロダクトとエンジニア採用

世界中の"むずかしい"を簡単にする株式会社diffeasy取締役CTO西です。
この記事はアドベントカレンダー「diffeasyCTO西の24(にし)日連続投稿チャレンジ Advent Calendar 2019」の23日目の記事です。

この記事は主に以下の方々を対象として書いています。
・エンジニアを必要としているが、エンジニア不在のベンチャー / スタートアップ創業者
・これからIT系のベンチャー・スタートアップを起業したい起業家

まずは私とベンチャー・スタートアップの関わり

現在株式会社diffeasyで取締役CTOをやっています。

diffeasy創業期、まだ代表と副代表の2人しかいない頃からフリーランスのプログラマーとして仕事を受託していました。
diffeasyにおける1人目のエンジニアで、自社サービスの最初の立ち上げに関わりました。

福岡のシステム会社で9年間プログラマー・システムエンジニアとして働いたのち、フリーランスとして独立し、複数のベンチャーやスタートアップにおける1人目のエンジニアとして、組織の立ち上げや、サービスの0→1に携わってきました。

詳しい経歴は「エンジニア人生を振り返る」シリーズの連載で記載していますので、そちらをご覧ください。

そんな経歴のためか、何にでも首をつっこむタイプだからかは、わかりませんが、よくスタートアップ・ベンチャー起業家、これから起業したい人、サービスを新たに立ち上げたい人から、サービスの立ち上げ時の相談を受けることがあります。

よくある質問

そんな相談の中でよくある質問は以下のようなものです。

・システム開発を誰に頼めば良いかわからない。
・エンジニア採用すべき?フリーランスやシステム会社など外部の人に頼むべき?
・どんな人に頼めば良いかわからない。
・価格が妥当か判断できない。
・最小限の機能でやった方が良いのか、お金をかけてでも完璧なものを作った方が良いのか?

これらの質問に、私個人の意見として回答したいと思います。

あらかじめ言っておきますと、これがすべて正解だとは思いません。
私の経験上の話であり、新しいことを始めるということは、他の人がやったことないことに挑戦することであり、過去の実績はあくまでも過去の話であり、参考程度と考えてください。

システム開発は誰に頼めば良いの?

・システム開発を誰に頼めば良いかわからない。
・エンジニア採用すべき?フリーランスやシステム会社など外部の人に頼むべき?
・どんな人に頼めば良いかわからない。
など、誰に頼めば良いかわからない、という相談はよくあります。

エンジニア以外の起業家の方であれば、エンジニアが技術力があるかどうかの判断も難しいと思います。

プロダクトの形は日々変わります。
昨日までは正解だったものが今日は変わる可能性があります。
日々変わるプロダクトのシステム開発を完全に外部に発注するのはかなり厳しいです。

やはりエンジニアを採用して一緒にプロダクトを作っていった方が良いと思います。
・・が、経験者を採用するとなると、それなりにエンジニアへの投資が必要です。
資金力のないスタートアップでは、経験者をフルタイムで採用するのもなかなか大変かもしれません。
そこで、フルタイムではなくても、1人でも、一緒に試行錯誤しながらプロダクトを開発してくれるエンジニアがいると良いかと思います。

そこで大事なのが、基礎的な技術力は当然必要になりますが、それよりも企業の理念や、プロダクトの目的に共感してくれることの方が最初は重要です。
プロダクト開発は、基本的には失敗の連続です。
それでもめげずにチャレンジを続けていくためには、理念や目的への共感やプロダクトに対する熱い想いがないと、途中で挫折してしまいます。

当然、創業者のプロダクトに対する熱い思いがあることは言うまでもありません。

基礎的な技術力についても、判断は難しいと思いますが、GitHubでどれだけ活発に活動しているかや、Qiitaや技術ブログなどでどれだけアウトプットしているかも1つの判断基準になると思いますので、これらのアウトプットを見せてもらうことは大事です。

ある程度プロダクトの方向性が決まって、開発をタスクに落とし込むことができるようになってくれば、そのエンジニアを起点に外部のエンジニアに発注しても良いかもしれません。

価格が妥当かを判断する上でも、1人エンジニアがいてくれると助かります。

エンジニア人生を振り返る - フリーランスエンジニアとベンチャー起業編」の記事でも書きましたが、「成功したらお金払います!」とか口約束で無償で開発を進めることは絶対にオススメしません

お互いに本気でプロダクトにコミットするためにも、正当な価格で、自分も身を削ってでも、やっていく覚悟は必要です。

完璧なものを作るか?最小限の機能で作るか?

・最小限の機能でやった方が良いのか、お金をかけてでも完璧なものを作った方が良いのか?
という質問もよくあります。

これも難しい判断ですが、ソフトウェア開発事業開発を分けて考える必要があります。

ソフトウェア開発の前にまずは今やろうとしている事業が本当にマーケットに受け入れられるか事業の検証が必要です。

事業を検証するために必要なのは、完璧なプロダクトではなく、MVPと呼ばれる最低限の機能が動くプロダクトです。
動くものがなく、アイデアだけだと「面白そうですね」とか「こういう機能があったら使うかも」とか、解像度の低いフィードバックしか得られません。
価値のあるフィードバックを得るためにもMVPが必要です。

そして、検証と改善のループを高速で回していきながら、まずは事業開発する必要があります。

過去の経験上、高速に改善していく中で、将来の拡張性を考慮して設計することは不可能です。
最初に作った検証用のプロダクトは捨てて、マーケットのニーズや必要なプロダクトの形が見えてきた時点で、継続的に運用していくための正式なプロダクトを1から作り直すことを考えていた方が良いです。

マーケットに受け入れられるかどうかもわからないプロダクトに、完璧なものを作っても、無駄になる可能性もあり、完璧なものを目指すあまりいつまでもリリースできず、マーケットに受け入れられるタイミングを逃してしまうケースもあります。

この辺りについてはこちらのブログ「プロジェクトマネジメントとプロダクトマネジメントにおけるQCD」の「新規サービスにおけるQCDの罠」あたりも参考にしてみてください。

最後に

とりあえずプロダクトの立ち上げや、1人目のエンジニア採用に困ったら、ぜひ@_takeshi_24までご相談ください!

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