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「雨の結婚式」の話⑤|一生忘れない景色(ファーストミートの話)

BIGHIGHです。早速ですがみなさん、一生忘れない景色ってありますか?
僕はあります。その時の感情までイキイキと思い出せる景色が。それは、プランナーさんが提案してくれたファーストミートのおかげ。

ん?ファーストミート……?

カタカナで書くと、ファーストフードというか「にく」な感じがしますね。

First Meetって?

ファーストミートは、新郎新婦が別々の部屋で準備をし、式直前に初めてお互いの姿を見せあうセレモニーのこと。単なる演出としての要素だけでなく、こんな由来があったそうです。

昔々・・・親同士がきめた結婚が慣わしだった頃、新郎、新婦は結婚式まで一切会う事を許されていませんでした。結婚は2つの家族の政治的なものであった時代、新婦の父は娘を金持ちや土地持ちの家族に結婚させたいと考えていました。

しかし新婦の父は新郎が結婚前に花嫁を見る事によって花嫁が魅力的でない場合に結婚をキャンセルされるのではないかと恐れており、そんなことがあっては 花嫁やその家族の恥になってしまうと・・・・

花婿は心変わりする機会がないようにするためにも、花嫁と花婿は結婚式にのみはじめて会う事が許されることが伝統となりました・・・花嫁がベールをかぶっているのも当時は新郎が新婦を最後の一瞬までわかならいようにするためだったともいわれています。

ということで、「結婚式の前に花嫁姿を見るのは幸せになれない」というジンクスがあったため、誕生した儀式なのです。海外では定番の演出で、日本でもファーストミートをする新郎新婦が増えているらしいです。

プランナーさんと衣装の打ち合わせをしているときに、提案いただき演出が好きな僕たちは「First meet」をおこなうことにしました。

衣装合わせは別々、前撮りもなし、当日も別々

ということで、それからあとは、衣装に関する打ち合わせに関しては基本的に日程をずらして行うようになりました。よくある前撮りもなしになりました。もともと結婚式のカメラマンを2名にしていたのも結果よかったです。(たくさん写真が撮れた!)

ただ男が一人で(妻は両親と行ってたみたいですが)衣装合わせは、なんだかなんともせつなかったのを覚えています。

ちょっと余談、衣装と保険の話

そういえば、衣装については妻に一任していたのですが、会場で借りられるものでよいとのことで、小物以外の持込はせず、基本は会場にあるもので選びました。ちなみにこんなプランでした。

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一生忘れない景色

式の当日も朝会場に入り朝食を食べて、ざっと色々チェックするともう別行動。僕はゲストのみんなへ挨拶をしたり、また会場をチェックしたり、

そわそわそわそわ…
どきどきどきどき…
わくわくわくわく…

娘は別室で一足先に拝見していたようです。笑
ウエディングドレス姿の母親をみる娘の表情…ちょっと緊張しながらヘアメイクする姿を見ていたり、

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綺麗なママが振り向いた瞬間の表情…

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きっと幼い心にママの綺麗な姿が刻まれたに違いありません。

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子どもが生まれる日、もし雨だったら妻がつけたいと言っていた名前「美雨」だったのですが、その名前と同じ「MABATAKI 美雨」という靴のブランドをみつけ、妻の好きなあじさいを使ったオーダーメイドでつくってもらいました。

式の1か月前の誕生日にプレゼントしました。これも履いているところをみたことがなかったので、「どんな感じなんだろう?」と想像して、そわそわ。

お義母さんや、義理の妹、プランナーさん含めた式場のスタッフのみなさんが「すごくきれいでしたよ」とか耳打ちするもんだから、さらにどきどき。

自分が生涯をともにする、大好きな人のウエディングドレス姿を楽しみに、ずーっといたので、わくわく。

ゲストがすべて会場に入ったあと、入場のために待っている自分。緊張とわくわくでよく分からない表情してる…

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このあと、先に挙式会場の中に入り、

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花嫁を待ちます。

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音楽がやみ、扉をみながら…緊張が高まっていきます。

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ゆっくりと扉があいて、

外の光が開く扉の隙間から差し込み、完全に開いたとき一瞬目がくらむくらいのまぶしい光。

…その中に初めて見るウエディングドレス姿の妻が立っていました。まるで後光がさしているようで、単純な綺麗さというよりは、もう神秘的に美しい。

そう思いながら、付き合った時のこと、色んな場所にいったときのこと、喧嘩したときのこと、妊娠が分かった時のこと、プロポーズした時のこと、子どもが生まれたときのこと、たくさんの妻との思い出が、頭の中では走馬灯のように駆け巡って、感動と幸せと身が引き締まる思いがほんの一瞬の出来事でぐーっと押し寄せてきながらも、直感的に思いました。

「あぁ、この景色は一生忘れないんだろうな」

女性がウエディングドレスを着ることが一生に一度の特別なことであるのと同じように、男性にとっても、本当に楽しみで特別な出来事です。その楽しみな時間を我慢して積み重ね、結婚式の厳かな場で初めて見たときの特別感は、試着室で見たときの何十倍にもなったのだと思います。

一生忘れない景色ってありますか?
僕はあります。その時の感情までイキイキと思い出せる景色が。
それは、光につつまれた妻の花嫁姿。

…プランナーさんが提案してくれたファーストミートのおかげ。
(BIGHIGH)

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