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なんちゃら2.0ってやつ。



最近よく目にする〇〇2.0というワード。
すごい聞こえがよくて、なんかいい感じします。


実際にどんなものがあるか見てみると、

『お金2.0』

『仕事2.0』

『動画2.0』

『糖質制限2.0』

『ビジネスモデル2.0』

『出会い2.0』

『女子会2.0』

『フリーター2.0』

(女子会2.0・フリーター2.0、個人的にかなり気になりますが、大きく脱線することが予想されますので見なかったことにします)


書籍となっている物だけでも、こんなにたくさんありました。なんなら、3.0や4.0もあるのでこれまたビックリ!

なんでこんな言い方するのか、元を辿ってみると、2005年に登場した『Web 2.0』が始まりみたいでして。

これは普及初期のWebにはない新しい技術や仕組み、発想に基づいたWebサイトやWebサービスなどの総称で、従来とは異なるバージョンアップになぞらえて「2.0」と表現した、とのことです。


どんどん新しいものに置き換わることは、どんな分野にいたってもあります。
ただ、忘れてならないのは、どんなにこれまでと違ったものに見えても、引き継がれている『いい部分』が必ずあるということです。


医学分野の最先端といえば、「再生医療」なんかがパッと思い浮かびます。

再生医療とは、本人もしくは他人の細胞・組織を培養等加工し、障害のある臓器 の代わりに用いることにより、失われた組織や臓器を修復・再生する医療のことをいいます。

今まで治せなかった病気も根治できる可能性が秘められていて、革新的な治療です。

でも、再生医療の歴史を辿ってみるとこう書いてあります。

実は, 再生医療の原型となる行為のそのものの歴史は以外に長い. それは血液型の概念も無かった15世紀末から行われ始めた輸血である. 末梢血の細胞の寿命(赤血球では, 平均120日)を考えると,当然一回の輸血の効果は長期間続かない. この問題をクリアしたのが, 前世紀後半に確立された骨髄移植である. 造血能の再建を目指した骨髄移植はすでに一般医療となっている.
岡野栄之: 再生医療の過去,現在,未来, Inflammation and Regeneration, 24(2), 2004.


ひと昔までは、絶対に再生しないとされていた組織に中枢神経系があって、これすら再生できるかもしれない革新的な治療法ですが、そんな再生医療ですら長い歴史の中で『いい部分』を積み重ねてきた結果とも取れます。


リハビリ分野においても、最近ではロボットやVRが活用されつつあります。これもまたリハビリテーションという歴史の上に成り立っています。

ここで言いたいことは、

どんなに破壊的・革新的なイノベーションも基本の延長線上にある

ということです。


そんな想いもあって、このnoteの名前に
『リハビリ1.0』とつけました。


2.0ではなく1.0。
目新しさにとらわれず、基本を大切にすることを心掛けていきたいと思っています。


温故知新。古きをたずねて新しきを知る。
いい言葉です。

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