Google翻訳やらDeepLやらChatGPTやらBing Chatやらが出てきたときに作るべきであったという今更感もありつつ、、、
社内で文章生成系のAIを安全に活用してもらうためのガイドラインを作っておきたいと考えています。そのたたき台としてここにメモしていきます。
また、参考にしたいガイドラインもリンクさせます。
ガイドライン案
AIによる文章生成の利用に関するガイドラインと注意点
■AIによる文章生成の性質
AIによる文章生成は、利用者が入力した情報をもとに新しい文章を生成します。
これは、利用者が入力した文字に続く文字を、与えられた文脈の制約下で確率的に予測し、連鎖させる方法により行われます。
そのため、生成された文章は意図したものになることもあれば、誤った情報や不適切な発言を含むこともあります。
また、利用者が入力した情報はサービス上に保存され、AIの学習や生成される文章の一部として利用されることがあります。
■ガイドラインと注意点
以下の注意点を考慮し、AIによる文章生成を有効利用しましょう。
サービス利用時には、利用規約を自分で確認し、入力情報の取り扱いを理解し、利用規約に従いましょう。
サービスのプランは、入力情報がサービス上に保存されず、AIの学習に利用しない条件が含まれるものが望ましいです。
入力情報には、サービス規約にかかわらず、個人情報や社名、営業秘密などの機密情報、未公開の特許や論文、取引先との秘密情報やそれに類する内容を含まないように、適切に除外やマスキングを行いましょう(規約の解釈ミスやサービス側のトラブルを考慮)。
特に、入力情報が保存や利用されるサービスの場合、情報がサービスに保存されたり、取引先や競合他社に公開されても問題ないと判断したものだけを含めましょう。
生成された文章は、完全に信頼する前に、他の正確で信頼できる情報源と照らし合わせ、事実と一致しているかを検証し、修正して利用者の責任で利用しましょう。
■対象範囲
入力情報から学習し、文章や図表を生成するAIサービス。
例えば、DeepL、ChatGPT、Bing AIチャット等。
今後様々なサービス(画像、動画、アプリケーションを生成する等)が出現することが想像できますが、その効果をセキュリティ、倫理や社会通念に照らして業務上必要な範囲で有効に利用しましょう。
■利用例
いろいろな利用方法が模索されています。
文章表現変換
校正と変更箇所の説明
要約
翻訳
語調の変換
動画からのテキスト抽出
箇条書きからの変換
マトリックス形式での整理
思考整理
相談
ブレインストーミングによるアイデアの列挙
下書きの作成
実現手段の提示
プログラミングのコード生成やエラー修正
インターネット検索代行(Bing AIチャット)
参考ガイドライン
おまけ:AI茶番
AI活用ガイドラインのたたき台を作りたいな、と電車に揺られていると、どこかから会話が聞こえてきました。
ちょっとやってみたかっただけです。
LLMの社内導入となると社内でローカルで動くDalaiとLLaMAでしょうか。ラズパイで動作するなら余ってる古いPCでもできそうですが、メモリが足りなさそう、、、
おまけ:トップ絵
openAIのDALL-E2にテーマを指示するための英語を、ChatGPT Plusで訳してもらいました。
「雲の少ない晴れた夏の日本、海が見える丘の上に日本家屋が街道沿いに20軒連なっている。そこには着物姿で行き交う大勢の人々で賑やか。そんな写実的な絵を浮世絵風に。」