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業務でChatGPT等のAIを利用する際のガイドラインを考えてみる & ガイドラインまとめ

Google翻訳やらDeepLやらChatGPTやらBing Chatやらが出てきたときに作るべきであったという今更感もありつつ、、、
社内で文章生成系のAIを安全に活用してもらうためのガイドラインを作っておきたいと考えています。そのたたき台としてここにメモしていきます。
また、参考にしたいガイドラインもリンクさせます。

ガイドライン案

AIによる文章生成の利用に関するガイドラインと注意点

■AIによる文章生成の性質

AIによる文章生成は、利用者が入力した情報をもとに新しい文章を生成します。
これは、利用者が入力した文字に続く文字を、与えられた文脈の制約下で確率的に予測し、連鎖させる方法により行われます。
そのため、生成された文章は意図したものになることもあれば、誤った情報や不適切な発言を含むこともあります。
また、利用者が入力した情報はサービス上に保存され、AIの学習や生成される文章の一部として利用されることがあります。

■ガイドラインと注意点

以下の注意点を考慮し、AIによる文章生成を有効利用しましょう。

  1. サービス利用時には、利用規約を自分で確認し、入力情報の取り扱いを理解し、利用規約に従いましょう。

  2. サービスのプランは、入力情報がサービス上に保存されず、AIの学習に利用しない条件が含まれるものが望ましいです。

  3. 入力情報には、サービス規約にかかわらず、個人情報や社名、営業秘密などの機密情報、未公開の特許や論文、取引先との秘密情報やそれに類する内容を含まないように、適切に除外やマスキングを行いましょう(規約の解釈ミスやサービス側のトラブルを考慮)。

  4. 特に、入力情報が保存や利用されるサービスの場合、情報がサービスに保存されたり、取引先や競合他社に公開されても問題ないと判断したものだけを含めましょう。

  5. 生成された文章は、完全に信頼する前に、他の正確で信頼できる情報源と照らし合わせ、事実と一致しているかを検証し、修正して利用者の責任で利用しましょう。

■対象範囲

入力情報から学習し、文章や図表を生成するAIサービス。
例えば、DeepL、ChatGPT、Bing AIチャット等。
今後様々なサービス(画像、動画、アプリケーションを生成する等)が出現することが想像できますが、その効果をセキュリティ、倫理や社会通念に照らして業務上必要な範囲で有効に利用しましょう。

■利用例

いろいろな利用方法が模索されています。

  • 文章表現変換

    • 校正と変更箇所の説明

    • 要約

    • 翻訳

    • 語調の変換

    • 動画からのテキスト抽出

    • 箇条書きからの変換

    • マトリックス形式での整理

  • 思考整理

    • 相談

    • ブレインストーミングによるアイデアの列挙

    • 下書きの作成

    • 実現手段の提示

    • プログラミングのコード生成やエラー修正

    • インターネット検索代行(Bing AIチャット)

参考ガイドライン

おまけ:AI茶番

AI活用ガイドラインのたたき台を作りたいな、と電車に揺られていると、どこかから会話が聞こえてきました。

役員スズキ:「私たちの会社もITをもっと活用しないと、他の企業に取り残されてしまうわけだが、このChatGPTっていうツールが気になるんだ。アジさん、このChatGPTの活用で生産性向上が見込めるのかね?ただ、セキュリティリスクが気になるんだよ。」

社員アジ:「スズキさん、ご懸念の通り、ChatGPTは企業の生産性向上に役立つツールですが、セキュリティリスクも考慮しなければなりません。例えば、チャットボットとして顧客対応を効率化することができますし、社内文書の作成や情報検索なども高速化できます。」

役員スズキ:「ふむ、確かに効率化が進むと生産性も向上しそうだな。しかし、そのセキュリティリスクというのは具体的に何だ?」

社員アジ:「スズキさん、セキュリティリスクに関しては、例えば機密情報の取り扱いに注意が必要です。ChatGPTに機密情報を入力してしまうと、データ漏洩のリスクがあります。また、ユーザー認証やアクセス制限などのセキュリティ対策も重要です。」

役員スズキ:「なるほど、機密情報の取り扱いとアクセス制限に注意を払う必要があるわけか。それ以外にも何かリスクはあるのか?」

社員アジ:「はい、スズキさん。例えば、不適切な言語表現を生成してしまうことがありますので、適切な設定や監視が必要です。また、従業員が過度に依存してしまうことで、問題解決能力の低下が懸念されます。」

役員スズキ:「確かに、そういったリスクも考慮に入れなければならないな。じゃあ、アジさん、これらのリスクに対処しながら、ChatGPTを効果的に活用する方法を提案してもらえるか?」

社員アジ:「もちろんです、スズキさん。まずは、機密情報の取り扱いに関しては、事前に教育を行い従業員の意識を高めましょう。また、アクセス制限やユーザー認証を設定することで、不必要な情報漏洩を防ぐことができます。さらに、不適切な言語表現を生成しないよう、適切な設定や監視体制を整えることが重要です。」

役員スズキ:「ふむ、それらの対策を行うことで、安全にChatGPTを活用できそうだな。では、従業員の問題解決能力の低下を防ぐためにはどうすればいい?」

社員アジ:「スズキさん、その点に関しては、ChatGPTを補助的なツールとして位置付け、従業員には主体的な問題解決能力を維持させることが大切です。例えば、定期的な研修や勉強会を開催し、社員同士で情報交換やディスカッションを促すことで、問題解決力を高めることができます。」

役員スズキ:「なるほど、要はバランスが大事か。それでは、アジさん、これらの提案を元に、ChatGPTの導入計画を立ててもらえるか?」

社員アジ:「承知しました、スズキさん。具体的な導入計画を作成し、セキュリティリスクへの対策も含めてまとめておきます。効果的な活用ができるよう、全社員にも周知徹底させましょう。」

役員スズキ:「ありがとう、アジさん。それでは、お任せするよ。社内の生産性向上に向けて、一緒にがんばろうね。」

社員アジ:「はい、スズキさん。全力で取り組みますので、よろしくお願いいたします!」

ChatGPT Plus Model: GPT-4
社内でのAI活用推進について雑談

ちょっとやってみたかっただけです。
LLMの社内導入となると社内でローカルで動くDalaiとLLaMAでしょうか。ラズパイで動作するなら余ってる古いPCでもできそうですが、メモリが足りなさそう、、、

おまけ:トップ絵

openAIのDALL-E2にテーマを指示するための英語を、ChatGPT Plusで訳してもらいました。
「雲の少ない晴れた夏の日本、海が見える丘の上に日本家屋が街道沿いに20軒連なっている。そこには着物姿で行き交う大勢の人々で賑やか。そんな写実的な絵を浮世絵風に。」

Translation: On a clear summer day in Japan with few clouds, there are 20 Japanese-style houses lined up along a road on a hill overlooking the sea. The place is bustling with many people dressed in kimonos coming and going. Create a picture of this realistic scene in the style of ukiyo-e.

ChatGPT Plus Model: GPT-4
On a clear summer day in Japan with few clouds, there are 20 Japanese-style houses lined up along a road on a hill overlooking the sea. The place is bustling with many people dressed in kimonos coming and going. Create a picture of this realistic scene in the style of ukiyo-e.

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