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マイニング系情シスのひそかな楽しみ

私は見つけました。
これまで数台のPC-98や十数台の100Mbpsハブ、新品未使用のL2セキュアスイッチ数台など、様々な機器が発掘されてきた弊社サーバ室。またしても床をひっぺがしていたところ、面白いものが見つかりました。

床の下にあったのは、直径1cmほどの青いケーブルのグルグル巻きと、ケーブルに垂直にくっついている小さな箱が複数。。。なんなんだこれは。。。

箱に記載されたモデルNoでググると、
それらは10BASE-5用の基幹同軸ケーブル、AUI端子を持つトランシーバであることがわかりました。

うわぁ、これバス型ネットワークトポロジ(物理)や!!

ヘウレーカ。これまで「ネットワークの基本」的なテキストの序盤によく記載されているバス型トポロジーの図(┻┳┻┳)を見ても
「一本のケーブルの途中からケーブルが複数分岐してるとかキモい」「七支刀かな」
「まぁ使わんしええわ」と、スルーしていました。
それが今、目の前に。

バス型ネットワークトポロジは、全ての機器が1本の基幹同軸ケーブルに接続されるようなネットワーク構造です。
基幹ケーブルが途中から分岐しているのではなく、同軸ケーブルに噛み付いているトランシーバ〜コンピュータのネットワークコントローラ間をAIUケーブルで接続するようになっているのですね。

今回はAIUケーブルまで発掘しましたが、床下ではネットワークコントローラと同軸ケーブル両端は見つかっていません。別フロアか壁の中に埋まっているようですが、今後の調査に期待です。
(リング型トポロジーも見てみたい気がします)
こんな事があるから情シスは面白いですね。

感想

これはいわゆる「これ進研ゼミで見た!」パターンに近いです。
本やネットや試験勉強の世界で見たことはあっても実感が伴わなずイメージでしかなかったものを職場で見つけるような、先に概念を知ってから実物を知る体験はとても気持ちが良いものです。
図鑑や論文の中でしか存在を認識していなかった魚の実物を市場や博物館や磯やダイビングで初めて見かける感動もそうです。
逆に、ヘルプを受けてPC上のヘンな挙動を見てから事例をググってビンゴな記事を見つけたときもテンション上がります。
見つけた謎の生き物の名前を図鑑で調べて分かったときも嬉しいです(分からない種だったらもっと嬉しいかもしれない)。
情報と実物がつながる瞬間に脳内でハジける小さな悦びを糧に暮らしています。

おまけ

コンピュータの中と外の世界がつながった!という実感を強く持ったのは、今の会社に入社してIoTのプロジェクトに参加したときです。
SIMカードを搭載したGPSに押込みボタンを接続し、ボタンが押されたという信号がクラウドに届いたらPower Automateでその地点と時刻がweb版Excelに追記される、という電子工作をしました。
M5Stackにプログラムを書き込みBluetoothで位置情報をPCに飛ばしGISに描画させる、とかも面白い体験でした。
IoTの業務やりたい方、こっそりご連絡くださいませ〜。

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